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第20回 キリシタン禁制 〜秀吉・ヨーロッパと対決す〜 |
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平成12年8月23日(水) 21:15〜21:58(総合) 再放送:
平成12年8月25日(水) 15:00〜15:13(BS) |
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出演者: 松平定知アナウンサー 長野 亮アナウンサー(静岡局)
海外リポーター:クラウディア・トリピチャーノ Claudia Tripiciano ローマのMediavision
Productions 所属 主に通訳・コーディネートを担当 |
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ゲスト: 樺山紘一(東京大学教授) |
| 番組概要 |
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- その時:
<発端>天正15年(1587年)6月19日、豊臣秀吉、バテレン追放令
<決着>慶長3年(1598年)8月18日、秀吉の死
- 番組のあらすじ :
16世紀半ば、日本に伝えられたキリスト教は、貿易の利を求める戦国大名の保護を受けて急速に広まった。しかし、秀吉が天下人となるとキリシタン一揆を恐れ、突如バテレン(宣教師)追放を命じた。
これに対し、一部の宣教師たちは本国に武力支援を求めるなど、抵抗。一方の秀吉は、世に名高い長崎の26聖人殉教事件などキリスト教への迫害を強めていった。両者の熾烈なせめぎ合いが行われたこの11年間にスポットを当てる。
近年解読されたイエズス会文書館所蔵の資料から、日本で布教を続ける宣教師の間にキリシタン大名を競合しての「日本占領計画」が存在したことがわかった。ヨーロッパ最強と謳われたスペインの海軍力がその背景だった。追放令は、計画を察知した秀吉による対抗手段だったのである。弾圧を強める秀吉に対して、宣教師側は四国・九州攻撃と日本国内への軍事基地の建設まで企てていた。頂点に達した両者の緊張は、秀吉の死よって終止符を打つ。しかし、キリスト教禁制はその後も徳川幕府2世紀半の鎖国政策に引き継がれていった。
番組では、当時のキリスト教のグローバルな布教の動きと天下人・秀吉の対応を軸に、日本の対外危機感の源流を探る。なお、イエズス会の協力のもと、スペイン・ローマの新資料を取材。世界布教に賭けた宣教師たちの思いとその先に生じた日本占領計画の史料を紹介、日本とヨーロッパが遭遇した時代の息吹を伝える。
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| 映像ライブラリー |
| 映像はありません。
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| 問い合わせ資料(番組内紹介順) |
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- 冒頭の教会
大浦天主堂
〒850−0931長崎市南山手町5−3 095−823−2628
- 「南蛮屏風」
神戸市立博物館蔵 〒650−0034神戸市中央区京町24 078−391−0035
- 秀吉木像
大阪城天守閣蔵 〒540−0002大阪市中央区大阪城1−1 06−6941−3044
- 豊臣秀吉肖像 (逸翁美術館蔵)
- ジェズ教会(Piazza del
Gesu,Roma)
イエズス会母教会(=最初の教会)。堂内にはイエズス会創設者イグナチオ・ロヨラの礼拝堂がある。拝観可。
- ロヨラが「イエズス会会憲」を書いた部屋
上記ジェズ教会に隣接する建物、現在はイエズス会国際学校の校舎の中にある。
一般拝観可。
- 「イエズス会会憲」
上記の部屋の中、ガラスケース内に展示。
- ヨゼフ・ピタウ大司教
元イエズス会総長顧問。元上智大学学長。日本に29年滞在。
- inculturation(インカルチュレーション)の意味
直訳すると「福音の諸文化への受肉」。incarnation(受肉)からの造語。イエズス会布教の根本精神。諸文化にあわせてキリストの福音をのべ伝えること。
- 万国絵図屏風(世界図屏風)
宮内庁三の丸尚蔵館蔵
〒100−8111東京都千代田区千代田1−1 03−3213−1111
- 生月島
隠れキリシタンの里として名高い。
生月町博物館・島の館 長崎県北松浦郡生月町南免4289-1 0950-53-3000
- 大川雅市さん
生月町の隠れキリシタンの一人。ロザリオは、スペイン製ともイタリア製とも鑑定されている。
大川さんの唱えているのがオラショ。キリシタン時代の祈りの歌を口承で伝えてきたもので、多くの種類がある。
- 丘の上に立つ十字架
クルスの丘殉教記念碑。ガスパル西玄可の処刑地。かつて教会があったところに立つ。
- 「南蛮屏風」
神戸市立博物館蔵
〒650−0034神戸市中央区京町24 078−391−0035
- 南蛮船模型
松浦史料博物館蔵 〒859-5152 長崎県平戸市鏡川町12 0950-22-2236
- 秀吉木像
大阪城天守閣蔵 〒540−0002大阪市中央区大阪城1−1 06−6941−3044
- タペストリー
高台寺蔵 京都市東山区下河原町526 075-561-9966 ただし、保管は京都国立博物館。常設展示はされていない。
- キリシタン墓地
高山右近の時代のものと比定されている。
発掘・修復担当=高槻市立埋蔵文化財調査センター(〒569-1042 高槻市南平台5−21−1)
- 高山右近銅像
高槻城跡公園に立つものを撮影。
- キリシタン大名の肖像
小西行長銅像 宇土市教育委員会
〒869−0453宇土市新小路町95 0964−22−6500
- 蒲生氏郷肖像
西光寺
〒969−4512福島県西会津町上野尻梵天下1512 0241−47−2402
- 黒田孝高肖像
円清寺
〒838−1521福岡県朝倉郡杷木町志波5276 0946−62−0803
- 宇喜多秀家肖像
岡山市観光振興課蔵
〒700−8544岡山市大供1−1−1 086−803−1333
※宇喜多秀家本人はキリシタン大名ではないが、身内に大勢のキリシタンが生まれた。
- 筥崎宮
秀吉の九州征伐の凱旋地
福岡市東区箱崎町1−22−1 092-641-7431
- 「バテレン追放令」(6月19日)
松浦史料博物館蔵
〒859-5152 長崎県平戸市鏡川町12 0950-22-2236
- もうひとつのバテレン追放令(6月18日)
正式名称は学界でも特定されていない。
神宮文庫所蔵「御朱印師職古格」に所収。 神宮文庫(〒516-0016 伊勢市神田久志本町1711 0596-22-2737)
- 「バテレン追放令」前後の状況について
18日付の文書の位置づけも含めて、学界でも様々に議論されてきたテーマである。
今回は、最新の研究である弘前大学教授・安野眞幸さんの論考に依拠させて頂いた。
詳しくは、安野先生の著書「バテレン追放令」(日本エディタースクール出版部、サントリー学芸賞受賞作)を参照。
- 一向一揆のイメージ画像
「石山合戦絵伝」 成宗寺蔵 〒929-1602 石川県鹿島郡鹿西町能登部上イー91 0767-72-2228
- ジェズ教会(Piazza del
Gesu,Roma)
イエズス会母教会(=最初の教会)。堂内にはイエズス会創設者イグナチオ・ロヨラの礼拝堂がある。拝観可。
ロヨラ礼拝堂のロヨラ像の両脇にあるのが、番組で紹介した彫刻。 The Triumph of the Faith over
Heresy(異教徒への信仰の勝利)と題されている。
- イエズス会文書
イエズス会本部内文書館に所蔵。各文章の詳しい内容は、高瀬弘一郎著「キリシタン時代の研究」(岩波書店)に詳しい
- エル・エスコリアル宮殿
マドリッド西北51キロにあるフェリペ2世造営の宮殿。拝観可。
フェリペ2世の寝室は、拝観不可。 金色のフェリペ2世像は、祭壇上手に祭壇を仰ぎながら立つ。
- ガレオン船 マドリッド海事博物館蔵。
- ヴァリニャーノ書簡
イエズス会本部内文書館に所蔵。この詳しい内容は、大航海時代叢書「イエズス会と日本U」(岩波書店、高瀬弘一郎訳・解説)に詳しい
- 秀吉がフェリペ2世に贈った甲冑
マドリッド王宮・兵器博物館修復室で現在も修復中。
一般には公開されていない。
- スペイン船遭難をめぐる事件
サン・フェリペ号事件
再現ドラマで使用した航海図は、高知県立図書館蔵のものをもとに複製した。
- 二十六聖人殉教記念碑
長崎市西坂町の西坂の丘に立つ。
- コエリョを上回る武力征服プラン=宣教師クルスの書簡
イエズス会本部内文書館に所蔵。各文章の詳しい内容は、高瀬弘一郎著「キリシタン時代の研究」(岩波書店)に詳しい
- ロドリゲスとの逸話について
詳細は、「通辞ロドリゲス」(マイケル・クーパー著、原書房)を参照。
- 最後の教会 大浦天主堂
〒850−0931長崎市南山手町5−3 095−823−2628
- 日本聖殉教者教会(Church of the Martyr-saints of Japan
)
ローマ西北80キロ。Viale della Vittoria N.39,00053 Civitavecchia, Italy
- 参考文献:
「キリシタン時代の研究」(岩波書店)
「バテレン追放令」(日本エディタースクール出版部) 「日本キリスト教史」(吉川弘文館)
「キリシタン禁制史」(ニュートンプレス) 「豊臣政権の対外認識と朝鮮侵略」(校倉書房)
「地球日本史」(産経新聞社) 「西洋との出会い 南蛮太閤記」(大阪書籍) 「鎖国の比較文明論」(講談社)
「イエズス会」(創元社)
「キリシタンになった大名」(聖母の騎士社) 「週刊朝日百科日本の歴史 キリシタンと南蛮文化」(朝日新聞社)
「カクレキリシタンの信仰世界」(東京大学出版会) 「生月町のカクレキリシタン」(生月町博物館
島の館) 「大ザビエル展 図録」(東武美術館) 他
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