あけましておめでとうございます。
年末ぎりぎりに一度メイルするつもりだったのですが、急に思い立って、30日〜2日、念願のナポリに行ってきたので、ごあいさつが遅れました。ナポリ!!!言いたいことがいっぱいあるのですが、やっぱり、まずはユーロから。
ユーロ騒動
だいたい、想像どおりの混乱がおきています。なにしろ、実質12月31日までは両替もできなかったこと、1月1日はこちらも祝日で銀行の窓口は閉まっている上、(少なくともナポリでは)現金引出し機(Bancomat)は、引出し不能、または旧イタリア・リラでのみ対応。政治家、有名人が「初めて使うユーロ」場面などが報道されていましたが、一般人は使いたくても使うリラが手元にない。ニュースによると、高速道路の支払い所などで、ほとんどの利用者がまだリラで支払うのに対し、お釣りをユーロで渡すため、大渋滞を引き起こしたりしているらしいですが、近所のスーパーマーケットなどのレジでは、以前からリラとユーロの両方が表示されていて、今のところそれを見て、好きな方で払ってください、という感じ。両方小銭を揃えていて、リラで払えばリラで、ユーロで払えばユーロでお釣りをくれるようです。問題は、「ユーロ化に際し、一切の値上げをしません」のスローガン通り、きちんきちんとユーロに換算されると、1000リラが0.52ユーロなど、いってみればすべて一円単位になってしまったこと。値上げはいやだけど、新聞やコーヒー一杯、高速料金、一円単位の小銭を払うのはみんなわずらわしい。使いたいけど使えない、使おうとしたらかえって不便、というのがこの数日の状況のようです。完全ユーロ化後は、やはり端数切り上げになるんでしょうね。ま、当面は払えるところでは、カードで払うのが一番賢い方法のようです。
それでも、イタリアでは統一通貨「ユーロ」自体には拒否反応はあまり見られず、いつも弱いリラでいるよりも、ドイツやフランスと一緒の通貨になって、対ドル、対円など対外的価値を安定させたほうがいいや、という感じだったし、一般的に、あまりNYをのぞきあまり遠くへ行かないイタリア人にとっては、旅行をするのにはすごく便利。そして、考えたら、個人用のリラ・ユーロ換算ミニ計算機も大氾濫しているし、レジから業務用のさまざまなコンピュータのアプリケーション含め、ありとあらゆるところで総取り替えが行われたことを思うと、イタリアに限らず、ユーロ参加国内は特需にありあふれたに違いないでしょう。スーパーマーケットに行けば、2リットル900リラの、同じミネラルウォーターが、ローマのコロッセオの前だと500ミリリットルで4000リラしたりする、そういうことが日常的におきているこの国では、物の価格が全ユーロ圏内で均一化するという、少なくとも期待はあまりないような気がします。(逆にもちろん、地元の味、職人の技を誇る農産業関係者の間では、価格や規格が統一化することへの根強い反発はあります。)海の近くでは魚が安くておいしく、羊がいっぱいの丘陵地帯ではメリノウールのセーターが安く買える(はず)なのは当たり前だけど、この国の中では、その時と場所による価格差が、思っている以上に激しいので、まさかスカンジナビアからギリシャ諸島まで、すべてが統一されるとは考えられません。
この年末・年始、あまりにも「違う」ナポリに行って、今までこんなに違う世界で、同じイタリア・リラが流通していたのだから、ユーロもそれなりにうまく運ぶのだろう、というか、イタリア人にとっては、統一通貨が、いたるところで必ずしも同じ価値を持つとは限らない状況というのは慣れっこなのかもしれない、と思いました。ちょっとうまく説明できませんが。つまり通貨と、国(?生活共同体というべきか)は別なんだろうな、ということです。
長くなりましたので、この辺で。
(しつこいようですが、ナポリについてはいいたいことがいっぱいなので、また次回にでも。)
Fumie
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