| こんにちは、ごぶさたしております。いかがお過ごしでしょうか。 ヴェネツィアは、雲一つない青空の一日となりました。週末も、このお天気が持つといいのですが・・・。一方、フィアット会長のジャンニ・アニェッリ氏が亡くなり、TVでは朝からずっと、その話題一色です。
イタリア人代表
数日前のニュースから、笑える話題をひとつ。アルベルト・トンバという、元スキー選手、名前くらいは記憶の片隅に残っているのではないかと思います。先日、ローマの空港から、友人たちとセーシェル島にヴァカンスに出かけようとしたところ、パスポートの期限が切れていたことが発覚。一旦は出国拒否されたものの、なんとパスポートの日付を手書きで修正し再び出国を試み、今度は再度出国を阻まれただけでなく公文書偽造罪で訴えられたというもの。選手時代から、報道陣とのトラブルなど、お騒がせ事件の多い彼のこと、また、ふだんから高速道路のサービス・エリアでまで「俺のこと、誰だか知ってるよね?」とわざわざ名乗りでるくらい自意識過剰なタイプであるらしく、特別扱いされて「当然」という思いがあったのに違いありません。
でも実は、イタリアにいると、多かれ少なかれ似たような事件が起きているような気がするのです。郵便局や銀行、お役所などで、やたら行列になるのは万国共通なのでしょうが、イタリアでは、窓口の向こう側の、応対の悪さ、知識のなさ、全体の仕切りの悪さ、ここをもう少し何とかすればいいのに、ということがよくあります。そして、それに加え、並んでいる側も、無理難題を持ちこんでいることも多いのです。何か必要な書類が足りない。この窓口では扱っていない、等々。よく聞いていると「そりゃ、無理でしょ」という事態にも関わらず自分がいかにここにこぎつけるのに苦労したか(!?!?!?)、とか、「そこを何とか」とか、永久に押し問答していることが、よくあるのです。そして、押し問答を繰り返している限り、絶対に無理かと思いきや、たまに、「それなら今回は特別に・・・」ということが起きたりするのです。それはもう、ほんとに低い確率なのだけれども、例え低くてもゼロではない限り、皆とことんごり押しし続ける。かくして、行列は一向に前に進まず・・・。
だからトンバ氏としては、「俺様のことだから、少しくらい見逃してくれても」なんて期待にも関わらず、今回ばかりは、たまたま運が悪かった、くらいのものなのでしょう。その後のテレビのインタビューにも、「誰にも間違いってことはあるだろう?目の前に広がる青い海のことを考えたら、つい、どうしても行きたくなっちゃって・・・。今は、家にいられることになって、母親が喜んでいるよ」なんて、けろっとしてインタビューに答えていました。
では、また。
Fumie
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