魔物


大学の近くで、仮装した人と、その写真を撮る観光客

みなさま、お元気ですか。

はー。やっと今期の試験が終了しました。結果は、1勝1敗1引き分け(?)というとこでしょうか。個人的な試験の経過・結果についてはもう一通別に書こうと思っていますが、今回も試験一般についてですので、いずれも、興味がない方は読み飛ばしてください。

お国変われば・・・

ふだん「常識」と思っていても、国や地域が変わると意外と「常識でない」ことがあって(だからこそいろいろ面白いことも起きるわけですが)、例えばイタリアでは試験、というと「口頭」がほぼ常識。私は今まで日本以外の国で試験を受けたことがないので考えたこともなかったのですが、アメリカや、他のヨーロッパはどうなんでしょうか。ともかくここは、さすがしゃべり屋のイメージ通りというのか、大学だけでなく、それこそ小学生のうちから、科目を問わず「口頭」試験があります。どちらがいいか、もちろん個人差もありますが、一般的に口頭の方が好まれる、というか、要するにいい点が取りやすいらしいです。筆記は、質問の内容がわからなかったり、勘違いした場合に取り返しがつかないけど、口頭なら、聞き返したり自分のわかる方向に持っていけるから、というのが生徒側の言い分、実際は好きな議題を選んで、立て板に水のごとくしゃべりまくり、わからないことを聞かれる時間をなくす、というのがほんとのねらいのよう。
一方、先生側は、何十人も生徒がいたら、一人一人面接方式の試験をするのはさぞかし疲れるだろう、一方、先生側は、何十人も生徒がと思いきや、どうも筆記は筆記で、もっと大変なことらしいです。いわく、ともかく読める字で書け、正しいイタリア語を使え、矢印交じりでなく「文章」にしろ、聞いてないことは書くな・・・(知っている関連事項をありったけ書く人がいるらしい、わからない気がしないでもないけど、それで間違ったところがあると当然減点対象になる)。そして、この困難を極める採点の後、結果自体は掲示板に張り出されるのですが、この登録のため生徒一人一人が教授を訪ねてくるので、採点内容をみせ、間違ったところを説明し、各生徒の成績ブックに書きこみ、教授側の成績台帳にお互いがサイン、と、結局何倍も時間がかかるわけです。この手続きの煩雑さが、ものすごくイタリアらしいというか、ある程度の人数までなら人間的で目が行き届いているといえるけど、ほんとに同情に値します。今年度の大学改革で、ほとんどの科目で筆記100人を超す科目など、ほ試験が必修になり、教授も生徒も、どちらもぶーぶー。

では、みんなの好きな口頭試験は能率的かというと、さにあらず。試験を受けるかどうか、1週間前から前日までに登録するのですが、事務局にある手書きの紙のリストと、コンピューター経由(が、しかししばしば動かない)、などとリストの種類が複数存在。そして100人以上いようとも、当日朝9時に集合し出席(?)をとったあと、「はい、ではここから下の人は明日ね」と言われます。いずれにせよ、前から2-3番ならともかく、10番くらいになると、まったく時間の予定がわからず、ただただその場で待機する羽目に。そして始まってみると自由公開方式とでもいうのか、20人くらい入る教室の、教壇、というか片隅で面接方式で試験をやっていて、他の人は出入り自由、何を聞かれるかなど見学し、自分のノートをひっくり返してみたり、友達に確認したり。しーん、としているわけでもなく、わーわーうるさいわけでもなく。そもそも、私が受けたうち、1つは人数が多すぎて2人の教授が分担したため、机を並べて同時並行で試験をしていたし、もう1つ、私が筆記試験をやっている同じ教室で、別のグループが口頭試験を始めたときには、さすがにびっくりしました。いくら同じ教授の同じ科目とはいえ、そうなの???・・・いろんなことが起こります。日本で試験などを受けていたのははるか昔で、あまり記憶が定かではないのですが、あのマークシート試験みたいなのは、さぞかしびっくりされると確信します。

というわけで、試験が終わった開放感と、言いたいことがたまっているので、続々とメイルするつもりです。ではまた。
Fumie