頑張れニッポン!


和風のものが並ぶ、こじゃれた食器屋

こんにちは。
さて、大喧騒のカーニバルも終わって、復活祭の休日まで一息つこう、というヴェネツィアで、なぜか今とても目立って増えているのが、日本人観光客。カーニバル中は、圧倒的に多い、アメリカ、フランス、ドイツなどの観光客の中でごくごく少数派だったのに、カーニバルの後、いわば「もぬけの殻」みたいになったところで、ほとんど独占状態の日本人。割合が違うからか、とも思ったけど、どう見ても絶対数からしてカーニバルの時よりも多いのです。大学が休みに入っているからか、航空券が安い時期だからか、それともセール目当て?(それにしてはセールはもはや終盤)などいろいろ推察してみるものの、年代もさまざまだし、ともかく私が10月にここに来てから、今一番多いように見えるのです。
同居人は、中心地区でアルバイトをしているので観光客動向に敏感なのですが、やはり同じことを感じたらしく、私が「なぜ?」と聞いたら「こっちこそ聞こうと思ってたのよ!!!だいたい、円安で、減るならともかくなぜ増えるの?」。同僚にも「日本て経済危機ではないの?」と聞かれたそう。実は、クリスマスの前後も同じような現象があって、クリスマス前は見かける東洋人観光客はほぼ中国人だったのが、クリスマスが終わったとたん、日本人独占。その時は、日本の場合、実質クリスマスの後が連休だから、と思ってあまり不思議にも思わなかったのですが、今回に限って謎は深まるばかり。
前置きが長くなってしまいましたが、今回はそんなヴェネツィアから見た、日本について。

日本の存在感

もう少しイタリアで勉強を続けたいと思ったとき、ヴェネツィアを選んだのは、海があることと、大学に日本語学科があるので何かと面白いかな、と思ったからなのですが、住んでみると、観光客事情はさておき、いろいろな面で、思っていた以上に、日本について、日本の文化についての情報が多いように感じます。
例えばここは建築大学というのが別にあるのですが、そのせいか、本屋さんではもちろん日本の建築家の名前がずらっと並ぶし、日本の庭園、工芸品などの写真集も数々。町を歩いていても、浮世絵展、日本人写真家の写真展、常に何かしら目にします。日本語や日本文化を学ぶ学生がいるということや、今の日本(的なもの)ブームをさっぴいても、やはり多いといえるでしょう。これは、ペルージャにはまったくなかった現象で、まあ、ペルージャに比べると若干都会だということなのかもしれません。別に日本とか日本人とか、むしろ私が意識するほうが変なのかも、というくらい、特別視するわけでもなく、区別も差別もなく、選択肢の一つとして同列にある、というのはいい感じだと思っています。好きか嫌いかは本人次第、好みの問題ですが、目にする機会がないとまず興味を持つのは難しいでしょうから。
そういう意味において、もっと一般庶民レベルの「それっぽいもの」ブームも、悪くないと思っています。これはヴェネツィアに限ったことではないと思いますが、相変わらず漢字やカタカナの入った小物などが氾濫しているほか、和風、アジア風の食器もずいぶん見かけます。最初の頃は一膳のお箸が(あえて?)ばらばらに並べてあったり、これはまずい、というディスプレイも多かったのが、最近は気のせいか、少なくともお箸は揃っているようです。そして、「禅」(Zen)という単語がキーワードとしてスーパーマーケットから家具屋まであらゆる場面に登場します。日本で数年前に「癒し」という言葉が流行ったけれど、それに近いニュアンスで、何か東洋的なもの、仏教的なものに癒しを求めているように思えます。もっとも仏教については全く無知な私でも「それは違うのでは」という変な解説などもあったりしますが。
いずれにしても、日本における情報量に比べたらまだまだですが、「ああ、日本にも、いいものがたくさんあるな」と思い出したり認識し直したりしています。

そうそう、余談ですが、米ブッシュ大統領のアジア訪問、ニュースで見ましたが、小泉首相の髪型、こちらでもやはりちょっと不思議・・・に見えるようで、話題でした。
長くなりました。それではまた。
Fumie