カーニバル、開幕

 空を舞う天使と、観客たち

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。

ヴェネツィアでは、23日の日曜日の正午、晴れ渡る青空の下、町の中心地であるサン・マルコ広場で、鐘楼から天使が飛んで・・・カーニバル期間に突入しました。1月6日すぎからカーニバルのお菓子が出回り始め、2月に入ったころから観光客の仮装などもちらほら見かけるようになっていましたが、「正式には」この天使を合図に開幕し、これから10日間がカーニバル期間。仮装行列やらコンサート、果ては舞踏会まで多くの催し物が毎日あちこちで開かれています。もちろん、人出が多いのは週末。かつてナポレオンに世界一一番美しいと称えられたサン・マルコ広場が人で埋めつくされ、細くて狭い、迷路のようなヴェネツィアの道がしばしばブロックするほど、見るのは人・人・人ばかり・・・となっても、やはり美しい衣装、独創的な衣装を見つけると楽しい気分になるものです。

商魂たくましき

私の家を出てすぐのところの、小さな小さなレストラン。ジュデッカ島を見渡す、広い運河に面したザッテレという広い河岸にあって、小さいけれども、ともかく眺望抜群が取り柄みたいなレストランなのですが、昨年末から河岸工事のため、このあたり一帯、その眺望を完全に奪う形で塀ができていました。木材の、2m以上ある塀が100m近くにわたって張られているため、背の高い男の人が飛びあがっても、何も見えない。そのレストラン、冬の間はお休みだったけど、カーニバルが近づいて、お天気がよかったこともあって、毎日テーブルが外にもたくさん出ているのです。高い塀が目のあることによって、うっとうしいだけでなく、幅としても圧迫感があって、ここで食事をしようとする人がいるのか・・・せっかくのカーニバル期間も商売あがったりでしょうね・・・どうするのかしら、などと余計な心配をしていました。
ところが、先日の土曜日に通りかかったら、なんとその塀に「窓」ができていたのです!ちょうどレストランの真ん前だけ、無骨な木の塀にふたつ、ぽっかり窓があいて、ご丁寧にそこに薄いプラスチックの板が貼ってあるのです。視界180℃、とまではいかなくても、これでとりあえずテーブル席からは若干ヴェネツィアらしい風景が見えるようになったというわけです。おまけに、日曜日の朝には、さらにカーテンが取りつけられ、ミニ・テーブルとシクラメンの鉢まで添えてあり、まるでちょっとした眺めのいい小部屋、そのアイディアにうなるばかり。さすがに、それらのオプションは何かの規定に触れたのか、あっという間になくなっていましたが・・・。

もちろん、本来は工事現場を隠す目的の塀に窓を開けたわけですから、窓に近づいてのぞきこむと、隠れていた工事現場そのものも丸見え。誰がどう交渉したのか(まさか勝手にあけたのか)わかりませんが、気の効いた配慮ではないでしょうか?
家の反対側の隣の、やはり小さなレストランは、全く同じ状況に置かれているにもかかわらず、そこには窓があいていないことを思うと、小狡さと、交渉力が勝負を決めるイタリアらしい出来事かな、という気がします。

そうそう、HPもちょっとずつですが内容を追加したりしています。大学の授業、試験についての内容などアップしましたので、ご興味のある方はどうぞ。

ではまた。
Fumie