こんにちは。
先日、虹色の旗について書いたところ、複数の友人から「虹色の旗はゲイのシンボル」というお返事をいただきました。イタリアで、どうして虹色の旗を平和のシンボルに使いはじめたのか、ゲイと関係があるのか(?)どうか、わかりません。でも、たくさん押し寄せる観光客のうち何人かが、「イタリアはゲイが多いな・・・」などと勘違いして帰っていったりしたら、おかしいですよね。
旗の写真をHPに載せましたので、興味のある方はそちらをごらんください。
向き・不向き
イタリアは、実は国民皆兵です。従事するのはたいてい高校卒業時、19歳ごろですが、大学に進学する場合など、何年か保留期間を置くこともできます。そうやって引き伸ばしてみたり、健康診断でちょっとおかしいフリをしてみたり、といろいろやってみた後、ある日召集のお知らせが届きます。
ここで一つ興味深いのは、国の方針で、イタリア全国の若者を、なるべくいろいろなところの出身者と交ぜるということ。方言のきついイタリア、先の大戦では軍隊内で言葉が通じず、みすみす命を落とす例もあったとか。そんな悲しい体験をふまえて、この作戦はテレビの発展と並んで、イタリア語標準語の普及の立役者となっているのだそうです。ただでさえどっぷり土着になりがちなイタリア人、一年くらいは外国人みたいな別の地方の出身者と交流を持つのは悪くない考えだと思いますが、いかがでしょうか。
そんな、はたから見ると「世間を知るいいチャンス」でも、当人たちにとっては異邦人だらけの不安な世界。初日の夜は、上級生たちが奇声を発したり脅かしたりで、「家に帰りたい・・・」と泣き出す人もいるとか・・・。
そうして始まる軍隊生活も、朝は若干早くても夕方は4時とか、普通の仕事より早く終わるし、門限はあるもののそれまでは一切自由。週末は当然のことながら自宅に帰ります。そこでまた驚くのは、遠距離、例えばシチリアから北イタリアに来ていたりする場合、さすがに毎週は帰れないものの、片道2日とか3日とかが加算されるため、帰るときには10日間くらいの休みになるのだそう。2日あればシチリアどころか日本にだって帰れると思うのですが・・・。
では実際に何をやるのか。最初の数週間と、毎日の数時間、一定の訓練の後、手に職がある人、水道工、電機工、塗装屋さん・・・などの場合は、基本的にその専門職に就きます。その際の父親のアドバイスというのが「できるだけノロノロ、最低限すれすれでこなせ」。仕事ができることがばれると、その一人に全仕事が集中するから、というのがその理由。こんなところでイタリア人の本質を見るようです。
そうして一年間、のらりくらりと過ごす間に、ほんの1回か2回、手榴弾や銃を使った実務訓練があるのですが、そこで渡される時代物の火器を見て、「こんなので勝てっこない。やっぱりイタリアは戦争なんてしてもロクなことにならないな」などと思うのだそうです。
ということは逆に、最新鋭の武器、戦闘機を開発していると、それを試してみたくなる人もいるということなのでしょうね。
補足しますが、イタリアの国民皆兵というのは、必ずしも全員軍隊というわけではなく、健康な成人男性が、軍隊、Carabinieri(カラビニエーリ、一種の警察)、市民サービスのうちいずれか一つに一年間従事する、というものです。現在は過渡期にあたり、まず期間が10カ月等縮小された上、軍隊部門が大幅に削減され、変わりに市民サービスを増加、それならば女性もやるべきでは・・・などと、段階的に変更されています。3種のどれに従事するかは、一応希望制ですが、カラビニエーリは倍率が高い、また、市民サービスの場合は、=軍務拒否ということで、例えば趣味で狩猟をやろうにも、イタリア内では一生銃の保有が許可されない、などの制限がつくことになるそうです。
長くなりました、ではまた。
Fumie
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