4月の雪

4月の雪景色

こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。

暑さ、寒さも彼岸まで・・・というのは、もちろん日本の気候を表しているのでしょうけど、こちらでは4月に入って寒さが逆戻り。先日、7日の月曜日にはなんと雪が降りました。幸いヴェネツィアでは正午をはさんで2時間くらい、さーっと降っただけですが、それでも、春のぼた雪というのではなく、細かいサラサラの冷たくて真っ白な雪でした。その日、イタリア全国各地で本格的な雪模様となったようです。

自主的なような他人本位

4月に入って、試験を2つ受けました。今回は両方とも筆記でした。一つ目の結果が出て、ぎりぎり及第点ですが通過していたので、今日、登録に行って来ました。
他の国の大学ではどういう制度なのか、ともかくイタリアで日本と違うと思われるのは、まず、一つの科目に対して、一年の間に3回チャンスがあること。つまり、授業の直後、そのちょっと後、そして学年末に当たる9月、と3回同じ科目の試験日が設定されます。原則的に、いつ受けるかが学生次第なのはいいとして、大きな違いは、何度でも再受験が可能なことでしょう。筆記にせよ、口答にせよ、試験を受けて、及第点を取ってはいても本人にとって思わしくなかった場合は、その結果を登録せずに「拒否」し、次回また挑戦することが可能です。年度内は3回ですが、どの単位も、要するに卒業するまでに取ればいいので、挑戦は無限にできるというわけです。
日本で大学を出たのはずいぶん前のことでウロ覚えですが、私の大学では確か、一つの科目で年か、学期1回だけ試験を受け、それが年度末に直接成績表となって現れていたように記憶しています。成績はその時点でその科目については否応なく固定。そして、単位を取ったか、落としたか、二つに一つでした。
イタリアの大学は、「入学は易しいけど、卒業は難しい」と言われています。確かに、入学は高校卒業資格のみで、いくつかの特殊な学科を除き、入学試験などはありません。当然その代わり、卒業は自動的とはいかず、これまでの4年制の学部なら例えば卒業まで6-8年は普通でした。
ただ、それは単に難易度だけの問題ではないようです。少なくとも私の見たところ、最初から必修の授業や試験が重なっているなど、いかに能力があろうとも、努力しようにもどうにもならないという、物理的な問題が一つ。もう一つは、この何度でも再挑戦できるというところがミソなのではないかと思っています。試験は水もの、いくつもある試験を受けていれば、自分が期待したよりも出来が悪かった、ということはよくあります。それで、「もう一度やれば、もう少しいい点が取れるかも」と期待して、やり直すことにします。それは、日本で言う、追試という概念とは全く異なり、あくまで本人の一つの「選択」です。例えば「満点で卒業したい」と思えば、その目的を追求し続けることができるわけです。
また、イタリアの大学では、一つの試験がどれも30点満点で、18点が及第点なのですが、驚くべきことに、教授によっては「25点以下の人は、再受験を勧めます。」と言って、学生が希望しても登録を受け付けないという例もあるのだとか。
それ以外にも、体調が悪い、アルバイトで(今回は)勉強できなかった、あるいは家族の問題・・・と、次回にもチャンスがあるとなれば、無理はしません。そして、このさまざまな理由が「自分のせいではない」と片付けられるところが、イタリアらしいところなのですが・・・。

この「登録」というのがまた一仕事で、実はそれについて書こうと思っていたのですが、長くなりすぎたので次回にします。

それでは、また。
Fumie