こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。
不安定だったお天気が回復し、ヴェネツィアは絶好の観光日和になりました。やはり全体的に季節が早めなのか、マロニエの花も咲き始めました。白い花が房状に、といっても、ぶどうの房を逆にしたように開いて、大きな木にどっさりと華やかに乗っかって揺れています。
労働基準に関する憲法改正反対のゼネストがあったかと思ったら、ミラノでも飛行機の事故、ニュースをあまりよく見ないでいたら、いろいろなことが起きた一週間でした。ゼネストのほうはなんのことはなく、結局ストになったのは、公共交通機関、銀行、お役所関係、学校。としょっちゅうストをやっているところばかり。他のお店などは普通に営業していて、たいしたことはありませんでした。飛行機事故のほうは、ミラノにこんな30階建てのビルがあったの?とちょっとびっくりしてしまったのですが、ミラノを含むロンバルディア州のお役所が入っているビルだそう。事故自体はパイロットの自殺の方向で調査が進んでいるようです。
はじまりと、終わり
そういえば、と今更ながら気がついたのですが、こちらの大学では、入学式、卒業式というのがありません。卒業については、今日卒業する人、明日卒業する人、一カ月後に卒業する人、とほんとに個人個人ばらばらなので、「式」の執り行いようがないとして、最初は、一応一斉に始めるといえるけど入学式もありません。半年分の学費を払って、希望の学部、学科に登録するだけ。大学ともなると、もう大人だから、そんなことはしないのかも、などと適当に納得していたら、どうやら小学校から高校までも、いわゆるそういう「式」は一切ないらしいのです。
まあ、学期ごとの始業式とか、終業式とか、朝礼にいたっては、なくてもいいように思いますが、入学生、卒業生というのは悪くない風景だし、節目として、あってもいいのではという気がします。実は、卒業については、もう大人だから・・・どころか、仰天ものなので、またの機会に詳しく書きたいと思います。
それと関係があるのかどうか、試験のやり方も、ずいぶん違います。前にもいくつか、日本で「常識」と思っているのとはだいぶ違うことを書きましたが、例えば今回受けた筆記試験の場合。人数が多かったせいもあるのですが、まだ全員が教室に入る前に、座った人から問題用紙を配り始め、配られた側からてんでばらばらに読み始める。「よ〜い、はじめ!」で一斉に始めるのだろう、とぼーっと待っていたりすると、その「はじめ」がない。そして、その時点では、まだ席に着いていない人もいたり、わさわさしているので、「ちょっと・・・これ何だっけ?」とか平然とお互いに聞き合ったりしている。全員席について、教授が教壇に戻ってきた時点で、若干静かになるけど、し〜ん、とすることはほとんどなく、あちこちでぼそぼそ声がしている。後半、早く終えた人がガタガタと退出し始めると、教授もその生徒と一言二言交わしたりして、もうほとんど放任状態、解答用紙を見せ合ったり、堂々と本やノートを出して写し出したり。だいたい教授も、途中で出ていって誰もいなくなったりするし、そもそも試験監督、という認識はあまりないのかも・・・。ま、カンニングというのは、いつの世にもどこの世界にもあることだと思うけど、ここまで「相談」しながらやっていいものなのか・・・それでも、教授としては解答用紙を見ればすべてお見通しなのか、これならやっぱり口頭試験のほうが、実力がはっきり出るのか・・・などとまた余計なことを考えてしまいました。緊張感がまったくないのが、まあ、いいともいえるけど、気が散りやすい私としては、集中するのが困難なこともあります。
そうして受けた試験は、というと惨憺たるもの。このままでいいのか?と考える間もなく、今日からまた新学期です。
ではまた。
Fumie
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