カウントダウン


ガイドでもおなじみ、船上八百屋さん

こんにちは。前回はうすぼんやりとした悩みをつれづれと書き連ねてしまい、ご心配をおかけしました。いろいろ励ましをいただいて、ありがとうございました。
こちらも「橋」連休後半、高速道路大渋滞の同じようなニュースを眺めつつ、私は遠出せず近所でぶらぶらしています。このチャンスにホームページの内容を少し追加しました。現在ヴェネツィアで勉強していること、ペルージャ外国人大学について、そしてもう遠い過去となりつつあるポンペイなどです。興味のある方はどうぞご覧ください。

W杯目前

初めて地元で開催するサッカー・ワールドカップまであと1カ月を切り、さぞかし盛りあがっていることでしょう。たぶんイタリアでも、大いに盛りあがっている、のだろうと思います。というのは、イタリアにいて、日本とものすごく違う、と気がついたのは、4年ごとのW杯、4年ごとのオリンピック、etc.etc.・・・という風になにかにつけ国を挙げて盛りあがる、という事態にあまりならないということ。もちろんサッカー王国、といわれるイタリア、実際サッカーを見る人はたくさんいて、週末ごとにTVに釘付けになっては激しく一喜一憂。当然、イタリア代表への期待、監督やら選手やらに対するあれこれ、ただでさえ全員がサッカー批評家か、といわれるだけあってそれはもう賑やか。ところが、男性の全員が全員サッカーを見ているか、というと実はそうでもなく、女性でサッカーを見る人はごく稀(皆無というわけではないが、相当珍しい)。なので、熱狂派は、どんなに多く見積もっても人口の(?)4.5割といったところでしょう。そして、いくらW杯だといっても、普段興味がない人は興味がないまま、熱狂の輪はこの4.5割を超えては広がらないのです。
オリンピックの時にも思ったことなのですが、日本だと、冬期オリンピックのある年には、全員がノルディック複合からカーリングまで、ちょっとした専門家、物知りになる。イタリアでは、そういう現象は全く見られなくて、といってオリンピックに全然関心がないのではなく、ふだんスキーを見ている人はオリンピックのスキーも見る、スケートを見ている人(あまり聞かないけど)はオリンピックのスケートも見る、という感じ。誰かがメダルをとったりすると、一応ニュースになる、という程度なのです。
だから、サッカーが一番人気のスポーツであることは間違いないけど、サッカーをやっていようがいまいが、F1を見ている人は毎年F1を見るし、自転車競技を見る人は毎年自転車を見る。もちろん、どれか一つということはなく、複数見る人もいるし、スポーツは何でも、という人もいるでしょう。でも、それぞれのスポーツの視聴率とでもいうのか、視聴人口の枠はあまり変化しない。
日本人は、よく言えば好奇心が強いけど、移り気、器用なのだと思います。イタリア人は頑固で保守的。例外といえるのは、確かシドニー・オリンピックで、水泳で金メダルをとった選手がいて、その後子どもに水泳に通わせるのがブームになった、というニュースを見たときに「日本みたい」と思って驚いたこと。イタリア人も、ちょっと変わってきたのでしょうか。
ところで、こうして好き勝手にメイルを書き綴っていて、気をつけなければ、と思っているのは、イタリアではこうだ、とかイタリア人はこうだ、とか、いわゆる断定的な見方を避けよう、ということ。というのは、最近他の人が書いたりしているものを見ると、私が受けた印象と正反対だったり、まるっきり逆ではなくても、そうかな、と疑問に思うことが多いのです。当たり前なのですが、個人差、地域差、さまざまで、そう簡単にくくりきれない。それでも、まあ、こういう人が多い、こういうことが起き易いとか、傾向のようなものはたぶんあるし、その傾向の違いが面白いのですが、それでも期待される「イタリア像」みたいな、いわゆるステレオタイプに固執するのは、現実が見えなくなってしまうような気がするのです。
それでも、「ああ、イタリア」と思ってしまうことがあるから面白いのですけどね。
では、また。
Fumie