季節の終わりと始まり

  宝石のような、箱詰めさくらんぼ

こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。

こちらはすっかり夏になりました。大輪のバラに負けじとジャスミンも満開で強烈な香りを放ち、夾竹桃も花を開き始めました。

「酒」「飲みたい」「難しい」・・・と日本語の落書きのある机で、グラフやdx/dy=….などと数学らしき痕跡のある黒板を眺めながら、ダンテを学ぶ・・・。なかなかシュールでヴェネツィアらしい光景だと、我ながら気に入っていましたが、そんな今学期も今週で終わり。本来は先週で終わりのはずが、連休前後の補講のため、今週はいつもと同じような1週間を過ごしていましたが、それも明日まで。今年度の授業はこれですべて終了し、あとは長い長い試験期間を残すのみです。

イタリアの一年

サッカーのチャンピオンズ・リーグは、昨夜ACミラン対ユヴェントスで決勝を迎え、延長、PK戦の末、ミランが優勝を手にしました。なんでも、イタリアの同士での決勝は初めてとか、その盛りあがりはまさにW杯に勝るとも劣らず。何しろ昨年のW杯でのイタリアのふがいなさはご存知の通り、チャンピオンズ・リーグでもここ数年は寂しい結果。
1週間ほど前の準決勝では、イタリアから出ていったジダン選手、ロナウド選手を抱えるスペインのレアル・マドリッドがユヴェントスと対戦。3-1と大差での勝利に、ユヴェントス・サポーターでなくとも、溜飲を下げる思いだったようです。
一方、ミランの方は、準決勝からイタリア同士の対決を制しての決勝進出。
そして、このイタリア初対決。「夢のような」展開に、イタリア・サッカー好きたちが熱狂したのも無理もありません。セリエAを制したユヴェントスは、惜しくも二冠を逃しましたが、どちらのサポーターでもない私は、(けんかではありませんが)両成敗、いい結果だったのでは、などと思っています。終了時に、ミランの所有者であるベルルスコーニ現首相の笑顔が写し出されたのが何ともいえませんでしたが、ここのところの地方選挙など、政治的には苦労しているようなので、まあ彼にとってもほんとに喜ばしいひとときであったことに違いありません。

イタリアの楽しみ

先日、25日の日曜日は、「人間チェス」のお祭りで知られるマロスティカという町のさくらんぼ祭りに行きました。中世のお城の残る美しい町ですが、行きづらいのが難点。
たまたまついでがあり行ってみると、まず、町の中心の広場を屋台が囲み、産地ごと、種類ごとに、山盛りのさくらんぼ。それを箱や袋にどっさり入れて売っています。もちろん味見可、1kgで、5-6ユーロ。一番奥の「特選」コーナーでは、日本のデパートのように、ぴっしりときれいに並んだ大粒のさくらんぼも。日にあたって、きらきらと輝く様は、ほんとうに宝石のようでした。それでも、2kgの箱で15ユーロ。
マロスティカは、正方形と三角形を合わせた、ちょうど、小さい子どもが描く「家」のような形をしています。その、外側をぐるりと城壁が囲んでいるのですが、面白いのは、その三角形の部分はぐっとせり上がった、山になっていること。その三角形の頂点、「家」の屋根のてっぺんのところに「上のお城」があり、下から見上げると、そのてっぺんから、ぎざぎざの城壁が、両側、きれいに山をふちどるように下まで降りてきています。
一方、正方形の部分はほとんど平らですが、ちょうどその「上のお城」と向き合うように、「下のお城」があり、ここが町の中心地、さくらんぼの屋台が出ていたのもここ。
「上のお城」への、ほとんどハイキングコースのような道を登りきったところで、実際にさくらんぼの収穫をしている場面にも遭遇するという、偶然なのか、「やらせ」なのか、どちらにしてもうれしい光景でした。
もちろん、1kgの箱を下げて大満足の帰宅。友人たちに配っても、まだたっぷり楽しめました。

それではまた。
Fumie