カラカラの晴天で暑い!と思っていたら、突然の雷鳴・稲妻とともに暴風雨、そんなお天気が続いています。数日前までは、夕立のように夜中になってからのことが多かったのが、今朝は早朝からこの世の終わりかというほどの激しい雷と、豪雨です。
日照り続きで、全国各地で農産物の被害額を算出し始めたところで、この嵐。街路樹があちこちで折れたり枝を落としたりしていることを思うと、農地での被害は計り知れません。特にこの季節、ワイン用のぶどうへの影響は深刻です。それにしても、こうしてメイルを書いていて、一年中ほとんど毎回「異常気象で・・・」と言っている気がします。逆・異変
先日、友人が遊びに来ました。空港に迎えに行ったら、荷物が出てこなかった、とのこと。パリ乗り換えのエール・フランス便だったので、たぶんパリに置き忘れたんでしょう、次の便で届くといいね、と言いつつも、やはり心配なもの。帰りならまだしも、しかもヴェネツィアの滞在がわずか3日間、当面の不便に加え、なにより果たして滞在中に受け取れるだろうか・・・。とりあえず家に来て、追跡調査ができるというエール・フランスのホーム・ページを見たものの、「現在調査中」。教えられた電話番号は、問い合わせが殺到しているのか、不通。不安が倍増したものの、この時点ではなすすべがなく、気を取り直しヴェネツィア観光にでかけました。
正直のところ、永久に電話がつながらないのではないかと疑いつつ(よくあるので)、夕方再度電話を。午前中にかけた時には、しーんとしたまま、発信音すら鳴らなかったのが、一応自動音声による対応につながり、「オペレーターと直接会話を」という番号を選ぶと、「しばらくお待ちください」。待つこと5分くらいでしょうか、これが自分の荷物だったら、短気な私はとっくに「全然かからなーーーい!!!」といって切っているものの、人のものなので不安を募らせながらも、頑張って待つ。もうだめ・・・と思いかけたところで、「こんにちは。XXさんの荷物ですね?」「え?」「登録された電話番号でわかりました。」!!!確かに、友人が連絡先として、私の住所と電話番号を残してきたのですが、そういう「連動」という作業が、常々このイタリアではまったく存在しないと思っていたので、まずもうそこでびっくり。「未確認ですが、午後届いた荷物の中にあるかどうか、すぐ確認します、一瞬待ってもらえますか?」30秒後、「届いた荷物の中にはありませんでしたが、パリからの本日最終便、8時20分着で届く予定です。明日中にお届けしますが、午前中には無理だと思います。ご本人は明日まだこの住所にご滞在ですか?」「はい。ですが、家は一日留守にしてしまうので・・・」「この携帯電話に連絡します、それでいかがですか?」「はい・・・あ、でも、よければ今夜到着後に直接空港に取りにいっても構いませんか?」「わかりました。通常、窓口は夜8時までですが、緊急ということで対応します。私はその時間はもうおりませんが、同僚にその旨引き継いでおきます。」「ありがとうございました!!!」。イタリアでこんなてきぱきと合理的かつ柔軟な対応は受けたことがなく、もうともかくびっくり仰天。荷物の行方がわかりほっとしたものの、あまりにも慣れないので、「いや、そうは言っても引き継ぐ同僚とやらが問題」とか「配達をお願いしていたら、絶対いつ着くかわかったものではない」などと、まだ猜疑心が晴れきれずにいました。
同夜10時ごろ。外側の荷物苦情窓口は人がいなかったので、「進入禁止」の到着客出口からささっと中に入り(これはこれで警備上問題ですが)、荷物窓口へ。再びトラブルを抱える人でいっぱい、係員もてんてこまいだったのに、お尋ねの荷物はすぐに見つかり、無事に引き取ることができました。同便でトラブルがかなりあったとのこと。
情報自体はイタリアだけでなく、国際的に繋がったコンピュータによる管理なわけですが、コンピュータがどんなに立派でも、要は使う人間次第。そういえば、今回、たまたまなのか、電話も窓口も係員も、全員女性でした。公共機関で、たまに「親切」とか「気が利いている」と思うのは必ず男性。それはこちらが女性だからということも、たぶんちょっとはあると思いますが、こちらのそういう場の女性の態度の悪さといったら、不快を通り越してあきれることがしばしばだったので、今回のこの事態、余計にびっくりでした。一人一人が、責任を持って自分の仕事をこなしているだけ、考えてみれば当たり前のことなのですが、今まで出会ったことのない事態に、感慨すら覚えてしまいました。
100万分の一の幸運だったのか、それともイタリアも変わりつつあるのでしょうか。
それではまた。
Fumie
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