平和な風景

今日(11月9日)、日本の自衛隊船が、1945年以来、つまり第二次大戦後56年で初めて、海外の戦地に向けて出発した、というニュースをこちらで見ました。これだけのことの重さに、いったいどれだけの議論が交わされたのでしょうか。初めは見送ったイタリアも結局参戦することになり、同じことですが、大学というところに身をおいているせいか、9月11日直後から、戦争に反対する集会、平和のためのペルージャ〜アッシジの行進など(これは別の意味で議論をよんでいましたが)、イタリアの参戦いかんにかかわらず、あらゆる戦争に対するNoの声を目にします。逆に、テロに対して、徹底的に戦わなければならない、といった声は、政治の場以外では、まず聞くことはありません。
たびたびすみません。引越し後、電話をつなげるところがみつからず、前回のメイルを書いておいたままになっていたので、一度に2通送ります。
今日は朝から雷、強い雨、風が吹き荒れていると思ったら、ものすごく寒くなっていて、午前中は雨がやんでいたものの冷たい風、お昼頃からはみぞれ交じりの雨になりました。いきなり暖房全開です。

日本×イタリア

 前日までは覚えていたのに、寝坊したせいもありその日をころっと忘れてスーパーマーケットへの道を急いでいました。なにしろ、水曜日の午後は、スーパーマーケットも含めここ一帯すべての食料品関係のお店が閉まるので、うっかり午前中に買い物をしそびれると、夜、とんでもなくひもじい羽目に落ちいることになるからです。ふと、あるバールの前を通りかかると、いつもよりは少ないとはいえ、みんながいっせいに一方向を向いて、しかも立っていたりするところからすると、何やらサッカーを見ている様子。いつも、このバールはサッカーの時は若者からおじいさんまで人でいっぱいで、その状態で、「ああ、今試合をやっているんだな」ということがすぐわかるようになっています。午前中のことで、さすがにいつもほどぎゅーぎゅーではないものの、朝っぱらからなんのサッカーだろう、と思ってのぞいてみたら、日本対イタリアの親善試合でした。ちょうど、日本が1点を入れた直後だったらしく、まさか、と我が目をうたがいつつさらにのぞきこんでいたら、「なんだ、なんだ、日本人か?日本対イタリアの試合をやってるぞ、入れ、入れ!」と呼び込まれ、「あの、私はスーパーマーケットに行かなくてはならないので・・・」と言ったものの、「まあいいから何か一杯くらい飲んでいけ」と言われ、コーヒー一杯をごちそうになってしばらくいっしょに観戦しました。その時間なので観客は全員おじいさんでしたが、やっぱり盛り上がっていて、楽しそうでした。
 結局途中で買い物に行き、後半は自分の家で一人で見ました。親善試合だし、引き分けという結果からして、相手をけちょんけちょんにけなすことはないにしても、TVの解説などを聞いている限り、日本の評価は結構よかったようです。前半はそんなわけで見ていなかったのですが、特に立ちあがりからテンポよく運んだ日本に、対応しきれないイタリア、という感じでした。W杯本戦ではそう簡単にはいかないでしょうが、チーム全体だけでなく、選手個人個人もかなり評価されていました。中田選手はさておき、特に、小野選手は絶賛、大注目。どこかにアクセントをおかなくては発音できないイタリア語では、オーノ、オーノと呼ばれていて、ちょっと違う・・・と思っていたのですが。ちなみに柳澤選手は大変発音しにくいらしく、ヤ・ナ・ギザーワ、ヤ・ナ・ギ・サーワ、などとかなり苦労していました。これはイタリア人には覚えられないでしょう。あと気の毒だったのは明神(?)選手がミ・ヨージ(ンヌ・・・つけてみたりとってみたりする)、ほとんど別人です。あと、伊東選手だけテルヨーシと名前で呼ばれていましたがなぜでしょうか?ITOは短すぎて発音しづらいんでしょうか?
 ひとつ気になったのは、(引き分けに終わったせいもあるけど)イタリアの監督が試合後、開口一番に「スタジアムのアクセスが悪すぎる、(交通渋滞で)われわれは試合開始の40分前にやっと着いた。」と言ったこと。ほんとうだとうしたら、選手、観客、関係者すべてにとってストレスの多いことだと思います。今は、交通の便よし、と分類されている横浜国際でさえ、オープニング記念の試合を見に行ったときには、寒い雨の中、駅を出てから席につくまで一時間近くかかり辟易とした覚えがあります。短期な私はそれ以来、足が遠のいたのも事実。とはいえ、イタリア・チームには気の毒ですが、彼らのコンディションの悪さを、スタジアムのせいにして報道されるのは、グラウンド、スタンドとも最新の設備を備えているに違いないだけに残念です。W杯本番は雨の多い季節ですし、人出、混乱とも比べ物にならないレベルになるでしょう。無事に大会を終えるよう、成功を祈ります。
それでは、また。
Fumie