来た、来た、来た!!!


アックア・アルタのヴェネツィア、ドゥカーレ宮前

こんにちは。電話線の手配ができず、いつも一方的にメイルを送りつけてすみません。
めっきり、寒くなりました。ここ数日はお天気が大変よく、その分朝の冷え込みがきつく、天気予報によると最低気温が1℃くらい、最高気温でも10℃くらい。セーター二枚重ねの上に、ダウンまたはウールの厚地コートを着て出かけていますが、こちらの冬にしてはめずらしく乾燥していて、むしろ過ごしやすいくらいです。なにしろ、こんなお天気の日、青い海に浮かぶヴェネツィアは、ほんとうに息をのむほど美しい・・・。

これが噂の・・・!

そう、例のアックア・アルタ(Acqua Alta=高い水)、冬のヴェネツィア特有の、高潮時の冠水が、さっそくやってきました。確かに、前日はかなり大雨が降っていたものの、その日、火曜日は曇り、島の外に住む私は、けろっと忘れて、ただし寒そうだったので重装備、よりによってロングコートにベロアの短ブーツといういでたちで、いつものようにバスででかけました。島についてすぐ、なんとなく水位がいつも見なれているより高いような・・・と思ったら、早速そこここが水浸し・・・それどころか、通路が完全に川と化しているところも。うわー、やられた!!!!!という感じ。島の中のメインストリートというか、観光客や通行人が多いところは、ほとんどパッセレッレ(passerelle)という巨大すのこがおいてあるものの、大学に向かう道とか、マイナーなところは処置なし。そして、意外だったのは、翌日、そしてまたその翌日は晴れているのに、同じ時間になるとあふれていること。雨には直接関係なく、どうやら潮の満ち引きの加減によるのでしょう。実際、雨が降らなくてもあふれるかどうかは、ほとんど予測可能らしく、ニュースなどで「明日も10時ごろをピークにあふれるでしょう。」などと言っています。初日はびっくりして、すごすごと引き返したものの、翌日はお天気もよかったので、どれどれ、と物見遊山。百聞は一見にしかず、というのか、これまでニュースや写真をみても、いまいち実感がわかないというか、いったいどういうことなのか想像できなかったのですが、すっかり水に浸ったサン・マルコ広場を見て、はっはーなるほど、こういうことだったのか・・・と納得。通行の妨げになるので、すのこの上で写真を取るな、といって注意している警察官のおねえさんに目をつけられながら、やっぱりこれは撮らないわけないはいかないと、観光客になりきって、ばしばし写して来ました。
それにしても、満潮時の水に覆われた街もすごいけど、その満潮に合わせ、巨大すのこを出したりしまったり、タイミングが絶妙なのにも感心します。水があるときはないと困るけど、水が引いたら、邪魔になるだけなので。それから、働く人々。交通手段が船しかないヴェネツィアは、陸地は手押し車に荷物を載せて、無数の運河にかかる橋の階段上も一段一段エッチラオッチラ運ぶのですが、全員が魚屋さんの長靴をはいて、水の中をまさにこぐように荷物を押しているのを見ると、その光景そのものと、そして、この状態にはからずも慣れているという事実、ほんとにただごとではないなと思います。地球の温暖化に加え、毎年何ミリだか沈んでいるというヴェネツィア、特別予算をたてて救済計画をすすめているようですが、私が卒業するまで、無事に街があるんだろうか・・・と心配です。
とりあえず、ゴム長靴を買うべきか、と検討しているところです。
それでは、また。
Fumie