こんにちは、ごぶさたしております。いかがお過ごしでしょうか。
あっと言う間に、師走も半ばになってしまいました。
あまりにも寒かった10月、妙に気温が緩んだ11月、この季節の風物詩である「アックア・アルタ」(高潮)も拍子抜けするほど今年はほとんどなく、なんだか冬らしさが定まらずにいたのですが、12月に入って、ようやく実感が伴ってきました。シーズン突入
イタリアは12月8日が祝日なので、先週は嬉しい連休となりました。
ここでは、よほど特殊な学科などでない限り、地元の大学に通うのが一般的。ヴェネツィアでも、全国でもともとは二つしかなかった東洋言語学科や、専門大学である建築大学には、全国各地から学生がやってきますが、私の通う文化財保護科は、生粋のヴェネツィア人は少ないものの、そのほとんどがヴェネト州内の出身です。ところが、同学科がミラノには無いため、ミラノ方向からやってきている学生もぼちぼちいます。そのミラノ方面の学生たちが、先週末はことさら楽しそうに帰郷していったのも、ミラノでは「オベイオベイ」という、クリスマスの市が開かれていたため。オベイオベイ、というのは、ミラノ地方の方言で「きれいだねえ、きれいだねえ」といった意味なのだそうで、そう言われるとヴェネツィア方言ともよく似ています。イタリア標準語なら「ベッラ、ベッラ」(Bella,
bella)でしょう。
クリスマス市といっても、かなり規模の大きいもので、その週末はホテルなどもいっぱいになるのだとか。その日はまた、ミラノではスカラ座のオープニングの日としても知られます。現在改装中のスカラ座は、残念ながら話題も控え目、逆に今年の音楽界の注目は何と言っても、この週末、14日(日)に再オープンするヴェネツィア・フェニーチェ劇場でしょう。フェニーチェ(fenice,
不死鳥)のその名のごとく、度重なる火災にもめげず、再々立ち直った劇場。世界一優美、とうたわれた劇場、再建に関しては賛否両論あるものの、その在りし日の姿をそのまま再現したという触れこみです。今年の初めには、まだ壁の向こうに空が見えていましたが、宣言どおり、なんとか開幕にこぎつけるようです。
といっても、今のところは14日のリッカルド・ムーティ指揮による幕開けから一週間、記念コンサートが予定されているだけ。今シーズンのオペラは、昨年同様、他の劇場で既にプログラムが組まれており、本格的にオペラが上演されるのは、まだまだ来年以降になるようです。工事が実際は全て間に合っておらず、ともかく予定されてしまったこの一週間だけこなすのか、先に他の劇場で「フェニーチェ歌劇場」を冠してチケットを売り出してしまった手前、ぶつけるわけにいかないのか・・・せっかくだから見てみたい、とミーハー心はあるものの、そんな疑心暗鬼もあり、また、この一週間のプログラムには特に惹かれるものがなく・・・基本的にオペラは全幕ものが好きな私としては、うーん、しばらくは様子見、初日はとりあえずテレビ観賞します。
それでは、お忙しい頃かと思いますが、どうぞお元気にお過ごしください。
Fumie
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