ボッティチェッリとフィリッピーノ

フィレンツェ

Palazzo Strozzi, Firenze

2004年7月11日まで

http://www.botticellipalazzostrozzi.it/

今でこそ、ルネッサンス絵画の代表のように言われ、ウフィッツィ美術館でもダントツに一番人気のボッティチェッリ。が、19世紀に「再発見」されるまで長いこと、忘れられた存在であったらしい。もっとも、レオナルド・ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエッロの3大巨匠の出現で、忘れ去られたそれ以前の芸術家は、彼だけではないけれども。
ルネッサンスの申し子として、彼を一番有名にしているのは、「ヴィーナスの誕生」(ウフィッツィ美術館)に違いない。が、こうして作品をたどると、それでも多くは宗教画だということにあらためて気付く。よかったのは、「聖母子像」の部屋。繰り返されるテーマの中で、時代を追って、ボッティチェッリがあの彼のスタイルを完成していくのがわかる。

冬の間、パリで開催されていた展覧会の、いわば巡回展。フィレンツェで見るからには、やはりこの後、ウフィッツィでヴィーナスや「プリマヴェーラ(春)」をどうしても見たくなるので、そのつもりで予約を入れておくといいかもしれない。
タイトルこそ、フィリッピーノ・リッピとの連名になっているが、実際は、ボッティチェッリ展と言ってよいだろう。看板、ポスター、カタログの表紙など、ボッティチェッリ一色なのも、宣伝効果を狙ったものかと思っていたが、そういうことでもないらしい。展覧会は、あくまでもボッティチェッリの作品が主軸になっている。
が、弟子であったフィリッピーノ・リッピが師匠に学びながらも、しかしかなり早い段階からやはり自分のスタイルを確立しているのが興味深い。フィリッピーノについて、もう少し知りたい、と思ったら、なんとフィレンツェ近郊のプラートという町、彼の出生地でちょうどフィリッピーノ展をやっているらしい。そちらは、7月25日まで。
http://filippinolippi.comune.prato.it/ )


Fumie