9.水や食料は?

Q1.水は一日どれくらい必要?
 → 気候によって必要量は変わる。水の量に関して最も影響が大きい要素は湿度と気温。湿度が高いと自然とのどの渇きは少なくなる。暑くなりすぎた体温を下げるために汗をかくことを考えればもちろん気温は大切である。
 では、実際に一日に必要となる水の量はどれくらいかと言うと、個人差によって大きく左右されるが、気温は50度を超え湿度が0%という気候条件のときに、1日で13、4リットルの水を飲んだことがあった。参考までに日本の夏では6,7リットルの水が必要と思われる。逆に冬(平均気温が10度を下回るような地域)であれば1日で2リットルの水も飲まない。

Q2 .どのように水を手に入れる?
 → お金があればミネラルウォーター。そうでなければ水道水や井戸水、川の水等なんでも。日本でも少し前はエビアンくらいのものだったミネラルウォーターが最近では数多くの種類のものをどこでも見かけるようになった。世界の大都市ではどうかというと、日本ほど水資源に恵まれないことがあるせいかミネラルウォーターは生活必需品のようなところもあり、実に手に入りやすい。もちろん自転車で走るような田舎ではなかなか手に入らないが、なんとか2日に1回くらいは見かけると考えていいと思う。もちろん前提は人がいるということであるが。
 次にミネラルウォーター以外の水はといえば水道水や井戸水、最後には川などの水。人さえいればこれらのうちのいずれかの水があることは間違いない。ただ、一日10キロも歩いて水を汲みに行くなんて事も少なくないから、簡単に「下さい!」と言えるとは思わないほうがいいが、脱水で死んでしまうようなことはない。そうであればこれらの水を飲んでしまっていいかということが気になるところ。濁っていることが多い。旅の初めはまず下痢になると思っていい。しかし、それも続ければお腹が自然と強くなる。ただ、いくら強くなってもたまにはひどい腹痛になることがある。そんな時はホテルを探し、安静にして水分を採りながらひたすら眠る。このときの水はミネラルウォーターがいい。それを乗り越えれば、また一段と強靭なお腹を手に入れることが出来る。
 参考までにこれらの水を消毒する方法がある。一つはろ過器を使う。ただこれは面倒で荷物にもなるので僕は持たなかった。僕が持って出たのは消毒液。この消毒液にも2種類の消毒液があって一つは塩素系消毒液。これでは効かないウィルスもあるのでヨウ素系の消毒液を進める。そこでヨウ素系の消毒液を探すのだが見つからない。そこで購入したのがイソジン。言うまでもなくうがい薬である。1リットルの水に2、3滴をたらして消毒完了。味はまずいが効果はある。
 ただ実際はこれも面倒でやらないうちに盗まれてしまった。真茶色のナイル川の水や水溜りの水を飲むこともあったが強靭なお腹は打ち勝ってきた。繰り返すがこれらのことには個人差があり、ダメな人はダメなようである。

Q3 .水以外の水分補給は?
 → まずはコーラ。次にフルーツ。ミネラルウォーターは簡単に手に入ると言ったがそれよりも簡単に手に入るのはコーラ(いんちきブランド)。しかもミネラルウォーターよりも断然安い。僕の通過したほとんどの国で10円〜20円ほどで飲むことが出来た。しかも糖分を含んでいるので水よりもずっといい。自転車で走るのに糖分がなくなったら最後、バテバテで進むことは出来ない。
 次にフルーツ。僕が出会った最高のフルーツを紹介する(季節によって取れるフルーツは異なることを忘れずに!)。マラウィではマンゴーが2円ほど。イランでのメロン100%ジュースは30円。中国西部でのメロンとブドウは「食べてけ食べてけ!」と、無料。最高に美味い!

Q4 どれくらいの水をもつ?
 もって走る水の量は単純に一日に飲む水の量に次に水が手に入るまでの予想日数を乗じた量。僕の場合、最も多いときは25リットルの水をもって走った。それ以上が必要と思われるところは諦めるしかないと考えていた。しかし、それでもどうしても行く場合の前提は、決してメイン道路を外れないこと。そして通りかかった車を停めドライバーから水の補給を受ける。水が少なくなったら昼間は日陰で隠れ夜に移動する等の対策が必要になる。未経験の僕はこれらのルールを知らずに走った道路で水が尽きかけ死んでしまう恐怖に襲われたことがあった。

Q5 .保存食は?
 → 塩と砂糖。水がなくなってしまってはすぐに生命の危機が訪れる。水がなくても2,3日は生きられるというが、酷暑地で水がなくなればそんなにも体力はもたない。それに比べれば食料がなくなっても当分は何とかなる。そんな考えを前提僕が持った保存食は塩と砂糖。汗で失う塩分と、元気の源糖分を一番簡単に取ることが出来る。これに1缶の缶詰とパンをもっていた。
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