Press/2003Season@中村憲剛
☆2003.SEASON☆
Date:2003
Media:川崎フロンターレ公式ホームページ
Title:“ピックアッププレーヤー”
中央大学サッカー部時代のこと。ケンゴが3年の時、史上初の2部降格という屈辱を味わう。翌年、「1年で1部復帰」というスローガンが掲げられ、ケンゴがキャプテンに就任。関東大学サッカーリーグ2部での戦いが開幕した。好調な滑り出しを見せたものの、後期に入ると流れが変わり、最終節を前に首位2チームの勝ち点は「1」に。運命の日を迎えた、2002年10月26日(土)、最終節は日大との直接対決となった。首位日大の勝ち点は30、2位中大は29。前半8分に退場者を出した中大は10人での苦しい戦いの中、22分にはケンゴのFK からヘディングシュートが決まり先制点を奪う。しかし後半8分、同点ゴールを決められてしまうものの、後半12分にはケンゴが勝ち越しのゴール、続いて相棒であるFWが3点目を挙げて勝負は決まった。1部昇格を告げるホイッスル!歓喜の輪ができ、イレブンの目から涙がこぼれ落ちた。ひと際泣いていたのはキャプテン中村憲剛。「監督に『よくやったな。ご苦労さん。』って声を掛けられて、いろんなこと思い出しちゃってワーッと来ましたね。新聞には『キャプテンが人目をはばからず泣いた』って俺だけ泣いたみたいに書かれたけど、みんな泣いていたんですよ!」山口監督は「彼は華奢だけど体は強くて技術もある。もともと(精神的に)強いタイプじゃないから、キャプテンはどうかな?って最初は思ってたんですよ。でも、責任感が凄く出て本当に強くなりましたね。昇格を決めた試合なんかは、彼がいたからこそ勝てたと思っています。」と振り返る。困難を乗り越えたケンゴ自身、“精神的な強さ”を意識させた。「相当に強くなったと思います。それまでの僕は試合中にキレちゃうことが多かった。意外ですか?キャプテンになって変わった。俺がバッと言ったら、試合が終わってしまうという気持ちで毎試合に臨んでいましたね。」ベストイレブン、アシスト王を受賞、1部昇格を置き土産に大学生活に幕を閉じる。2003年、川崎フロンターレに加入。戦術理解度が高いと思わせるプレーについては、「その礎は高校ですね。僕は高校に入った時は155cmくらいしかなかった。当時の監督に『お前はちっちゃいんだから頭を使わないとやっていけない』って言われて、ポッて頭にランプがついた。パスを出す時に相手の右足に出すか左足に出すか。次のプレーにつなげるためにどうしたら味方がやりやすいか、後は敵が嫌がるプレーをする。いろんな事言われて意識してやってたけど、まあ、当時は下手だったからできませんでしたけど、頭はフル回転させてました。細くてフィジカルも弱かったから、ぶつからないようなポジショニングを工夫したり、自分が苦しくなる前に人を使って局面を変えるとかね。」調子がいい時は、「たまに全部が見える時がある」と言う。「なんていうんだろう。敵と味方の両方が頭の中でクリアーに映っている感じ。不思議な感覚なんですけど、そういう時は判断も早いし、決断力もあるからスパっとうまく行く。自分ではいつも同じようにやる気満々でピッチに入るんだけど、視野が極端に狭い時と極端に広い時があるんですよね。」第20節のサガン鳥栖戦、「あそこに出せば何か起きると思った」と語るケンゴ。この時のスーパープレーを伊藤優津樹は「キャプテン翼みたい(笑)」と表現した。「小学校は、府中の府ロク(サッカークラブ)っていうチームなんですけど、僕が5年の時に全国大会に出たり、結構強かった、とにかく反復練習しましたねえ。コーチが出したボールを走り込んで打つ時に、『ミートはここだぞ』って当てる位置を細かく教えてもらった。あの練習がなかったら、ボレーはなかったと思いますよ。」昇格したら、泣くほど喜べるくらいに中心選手になって活躍したいと、語るケンゴでした。
Date:8/Nob/2003
Media:川崎フロンターレ・オフィシャルマッチデープログラム[創刊準備10号 ]
Title:“さいきあさのFOOT息抜き ~ Asa Saiki's Fortune-telling~ Vol.6”
*パスの天才は人間関係もタイミングの天才!
まず中村選手は頭脳型のタイプなので、頭を使う部分やポジションで自分の力を発揮できる方ですね。そしてタイミングを取ることに関しては天才的です。的確な判断で瞬時にプレーもできるし、人間関係においても同じです。ツボをしっかり押さえて、非常に上手いところを突いていくんです。
*性格も手相もつかみどころがない!?
すごく愛嬌があって人懐っこいように見える中村選手ですが、自分の大事なところや、立ち入って欲しくないところをしっかり持っています。でもそれが原因で周囲から、つかみ所がないと思われるかもしれませんね。そして手相を見て驚いたんですが、中村選手の手には線がほとんど出てないんです。普通の方は悩めば悩むほど細かい線がでるんですが…。ホント、つかみどころのない手も持ってらっしゃいますね(笑)。
*気になる恋愛、そして結婚は!?
中村選手の場合、相手の女性に世話をしてもらうタイプではありませんね。自分でやれるところは自分でやる。自分の領域にずかずかと入られることが苦手なので、お互い自立した関係を求める方だと思います。異性からの影響を大きく受ける時期が24歳、27歳、29歳と出ていますが、はっきりとした婚期はまだ出ていませんね。今後の成長が気になる手相です。
*一番気になるのは、やっぱりサッカー
来年も先が見えないことがありますが、今の頑張りが24歳から必ず形に現れてきます。周囲の環境も良くなり、精神的にも満足するのは5歳からです。この時期は非常に勢いがあるので、それまで焦らずたっぷりと力を充電しておいて下さい。また健康な方で、大きな怪我もありません。家族など守るものが出来るとさらに強くなれます。今が一番大変な時期ですが、後は昇って行くだけです。自分を信じて、2年後を楽しみに待ってて下さい。(10月30日収録)
●中村憲剛 なかむらけんご
 1980年10月31日生まれ

Date:20/May/2003
Media:週刊サッカーダイジェスト
Title:
「相手ボールにプレッシャーをかけ続けろ」という指示を着実にこなしながらも、「自由を与えられている」という攻撃に転ずると、一番プレッシャーのきついポジションながらも、いつの間にかスペースを見つけ出し、決定的な仕事をしてしまう。58分、69分に2ゴールを見事に決める。この日、冴え渡ったケンゴの動きは、あの“ナカムラ”を彷佛させるものとなった。この日、一番ダービー(神奈川)らしい雰囲気を醸し出していたのが、“ケンゴ・ナカムラ”コール。頼もしきルーキー時代のケンゴが垣間みられるレポートである。