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Date:11/November/2005 Media:サッカーダイジェスト12月20日号増刊号 Title:サッカーダイジェスト テクニカルバイブル 超技術王 |
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プロの極意/パス編中村憲剛(川崎フロンターレ/MF) 「先生に『お前は、足元はまあまあだけど、フィジかるが弱いから頭を使いなさい』と言われて、すごくピンと来ました」 効果的なサイドへの散らしと、何気なくそれでいて気の利いたショートパス、相手の急所を抉るスルーパスで川崎の中盤を支える中村憲剛。だが、これまで順風満帆なサッカー人生を歩んで来たわけでえはない。目の前にそびえる壁を一つ一つ乗り越えてプロに辿り着いた彼に、パスのこだわり、うまくなるためのコツを訊いた。 【本文よりー】 「小学生の時、インサイドとかインステップとか基礎練習を繰り返し時間をかけてやった記憶があります。それと、コーチが両手で持っているボールをシュートする練習で、『インステップでここにしっかり当てるんだ』ってミートするポイントを事細かに教えてもらった。あと、とにかくたくさんの試合をこなした。小学生だから1日5、6試合やっていた。練習で基礎をしっかり身に付けて、試合でそれを実践したり、真剣勝負の場でしか出せないプレーを学ぶ。そういうのを憶えたのが小学校時代だったから、今の自分の基礎はこの頃にあると思う。 その頃のポジションは、トップ下とか、2トップの片割れとか。バリバリのドリブラーで、点取り屋でした。 パスに目覚めたのは中学生の頃。僕は小学校卒業当時、136cmほど。すごくすばしっこくて足が速かったけれど、中学生になった途端、周りが大きくなったという身体能力的なことから追い越された。それでドリブルで抜けなくなって、困った。それで人を使うことを意識。パスで裏を突いたりするのが快感になったのがこの頃。 そして、久留米高校へと進み、山口隆文先生と言う、素晴らしい指導者と出会った。『お前は、足元はまあまあだけど、フィジカルが弱いから頭を使いなさい』と言われ、すごくピント来た。試合の流れを読むのもそうだし、自分がボールを受ける時にどうすればフリーになれるか工夫したり、次に展開しやすいようにトラップの一を考えたり。現在は日本サッカー協会で働いていて、当時のサッカー協会の最新の指導要綱がそのままウチの高校にダイレクトで下りて来たので、面白かったし、タメになった。 高校に入り、身長も170cmくらいになったけれど、体重は50数キロ。持っていたら潰されてしまうから、いかに周りを使えるか。今よりもスルーパスを狙う気持ちは強かった。 身体の大きな選手だったなら、今のように、頭を使わないでいたと思う。自分で勝負すればいいし、当てられても負けないから、頭を使う必要はないし…。山口先生には本当に感謝しています。 パスに関してこだわっていることー。まず大事なのは、フリーな選手にボールを預けること。一発で裏を取れればそれにこしたことはないが、それが無理な時はいかに正確にフリーな味方、体勢のいい味方に預けられるかを考えている。それと、サイドチェンジ。自分のところでサイドを変えようと言う意識を強く持っている。 サイドチェンジは、視野の確保、ボディシェイプ(身体の向き)が重要。横からのボールを阪神でもれば、視野が逆サイドにも広がるし、そういうボディシェイプは高校時代からずっと意識しており、身に付いているもの。 リズムチェンジのパスに関して重要なこトー。両チームともミスが続いていたり、自分のチームが押されている時は、奪った後の最初のパスをミスしないことが大事。そこで取られると一気に攻められるし、逆に奪ってから1本、2本つなげられたらこちらのリズムに…。サイドチェンジの話にも通じますが、奪ったら広いスペースの方に逃げることを意識している。若干、ボールを下げることもあるけど、それはゲームを落ち着かせる意味でしょうがないこと。基本的には下げたくないし、常に前へと考えているけど、試合の流れや味方の消耗度、敵の消耗度によって下げることもある。 ウチの場合は、ずっと一緒にやっているから、いつ、どこでもらいたいのかもう分かっている。やはり、ボールを奪ったときはチャンス。相手は出て来ているから、守備への切り替えの部分で一瞬、エアポケットに入ってしまう。その時、前線に入ると相手はパニックになる、逆にそこで下げると相手はホッとする。 僕もボランチをはじめたばかりの頃は、後ろに下げることが今より多くて、ジュニーニョやマルクスに怒られて、鍛えられた。(笑) 今、サッカーをしている子どもたちへのアドバイス&メッセージー。自分の感覚を大事にして欲しい。スルーパスとか、自分の狙い所はその人の個性だから、磨き続けていって欲しい。そういう感覚は練習や試合の中で身に付くもの。相手がここに出されたらイヤだおうなとか、前の選手の動き出しに合わせて出そうかとか、その時の状況に合わせて出していくことで身に付くものである。そういう感覚やアイディアをなくさずに、自分の狙い所を信じてやり続ければ、もっといいものになっていくはず。 僕は常に壁にぶつかっていた。高校、大学、J2、J1と新しいカテゴリーに入るたびに、自分の感覚が通じない、カットされる、厳しいという思いを味わってきた。 どう克服してきたかー。ビデオを見て、自分がなぜミスをしたかを確認する。体勢の悪さ、ボディシェイプの悪さなど、必ず原因があるので、分析して直すようにしてきた。高校時代や大学時代、試合出場出来ない時は、自分がレギュラーになるために足りない何かをすごく考えた。自分の中で小さい課題を設定して一個一個クリアしていくことで余裕ができ、よいプレーへと繋がる。僕の場合は、フォローしてくれるコーチがいたので、そのアドバイスを素直に聞いたのも良かった。お陰で、世界が広がった。壁にぶつかった時、どうしてダメなのかを考えるのが、特に子どもの頃はいいんじゃないかと思う。あまり偉そうなことは言えないけれど、自らの可能性を閉じないようにして欲しいですね。(笑)」 なかむら・けんご/1980年10月31日生まれ、東京都出身。175cm・66kg。府ロク少年団ー小金井第二中ー久留米高ー中央大ー川崎。好調川崎を中盤のそこで支えるバランサー兼プレーメーカー。力強いタテパスでチームを攻撃へと駆り立てる。 憲剛選手が、堂々と見開き2ページにわたって、“プロの極意/パス編”というテーマにのっとって、語っている。掲載されている写真のうち、1点が、東久留米高工事代の貴重なもの。まだまだあどけない表情で、初々しい、川崎Fの憲剛選手の卵!?みたいな写真がGOOD!!(これは、憲剛選手が提供した写真なのだそう。)この写真のキャプションには、“98年11月8日、選手権予選東京Aブロックの準決勝で帝京高に1-3で敗れ、惜しくも出場権を逃した”とある。未来のF戦士を予想させる、水色一色のユニフォームである。とにかく素敵な特集記事!!私的にはもっとこんなことを聞いてみたい!ということも…。もっと、多方面にわたっていろんなことを聞いてみたいと思わせる、一記事。忙しい試合&練習の合間にご苦労様でありました♪いろんなメディアで、憲剛選手にお会い出来てhappyです♪どうか、どうか、明日の記念すべき試合も頑張ってくださいませ♪ |
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Date:8/November/2005 Media:週間サッカーダイジェスト 2005.11.22 No.810 Title:J1 LEAGUE REPORT / 川崎フロンターレ |
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経験は死なない! 不運な敗戦によって連勝は6で途切れたものの 天皇杯で仕切り直して新たなスタートを切る 5年ぶりに臨んだJ1リーグ。序盤こそ苦戦したものの、23節の鹿島戦から6連勝を達成し一気に上位に浮上した。浦和戦で連勝はストップしたが、チームの指針に揺るぎはない。では、川崎の強みとはいったい何か。天皇杯4回戦を振り返りながら、その理由を探る。 【本文よりー】 (佐川急便東京SC戦ー)後半にチームが落ち着いた要因を、箕輪は次のように語った。 「ケンゴ(中村)がボールさばき役に回ってくれて、バランスを取ってくれた。コントロールしてくれたのでやりやすくなりましたね」 ご存知の方も多いだろうが、ボランチの中村は、元々トップ下の選手である。そのため攻撃力、パス能力に非凡なものを持っているが、J1の厳しいレベルに身を置き1シーズンを過ごしてきた中で、守備能力、バランス能力の向上が感じられる。 10月のJリーグ中断中のことである。もう少し得点を狙ってみたらーと水を向けてみると、彼はこう答えた。 「勝っている時は無理していく必要もないですからね。しっかり守ってからでないとカウンターでやられてしまう。それはここまでJ1でやって来て学んだことです。今までは自分も攻め上がっていたけど、今はある程度前だけでやってもらったりと、バランスを考えています。自分も攻めたいですけど、チームの勝利のためには犠牲にしなければいけないこともありますからね。」 ボランチはこうあるべきだ、とでもいうものを、今まさに自分の中に作り上げてところのようだ。強力な3トップと堅固な3バックを持つ川崎にとって、両者をつなぐリンクマンとして、バランサーとして、中村の存在と成長は欠かせない。 素晴らしい!!やっぱりなあ、誇れるだけの選手であります、憲剛選手♪今季、5年ぶりにJ1に臨み、きっとその時とは似ても似つかないほどの、素晴らしい力をつけている川崎F。悔しいけれど、まだまだこれからのチームだとは思うけれど、こうして一つひとつの成果が認められて来ていることは、きっと、次へと繋がっていくことと、自信を持って前を向いて頑張っていって欲しいと思う。そう、私たちサポーターも、自信と誇りを持って、しっかり応援していくこと!それしかないのだと思う。“経験は死なない!”ーそう、決して…。個々の成長が、そのままチームの成長へと繋がっていってるようで、それはそれは本当に嬉しいばかり。残りあと5試合!天皇杯は、お正月は国立で…、となるように、しっかり頑張っていきまっしょう!! |
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Date:1/November/2005 Media:ELGOLAZO 11/4・5日号 No.156 Title:天皇杯 マッチレポート |
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ガナ・ジュニ・マルクス揃い踏み 【本文よりー】 佐川の組織守備を強力攻撃陣が打ち砕く 組織的守備で健闘する佐川 3回戦で札幌を破った佐川急便東京SCがその勢いを持続。ほぼベストメンバーの川崎Fに対して、序盤から試合を優勢に展開していく。「立ち上がりは受け身に回ってしまい試合の入り方が悪かった」という伊藤のコメントが示す通り、佐川の組織的な守備を崩せず苦戦を強いられる。 川崎F攻撃陣、後半爆発! そんな展開を打開したのは、川崎Fが得意とするリスタートだった。後半、落ち着きを取り戻した川崎Fの独壇場に。 後半は「相手はバテると思っていた」という中村の言葉通り、前半から飛ばした佐川の運動量は次第に落ちていった。勝ち越しを決めた後は、一方的な展開。終了間際に我那覇、マルクス、ジュニーニョがゴールを奪い、終わってみれば5-1の圧勝。川崎FがJ1の力を見せ付けた。 本当にその通り、J1の力を見せ付けてくれた圧勝ぶり!本当に頼もしい限りです。憲剛選手の採点は“5.5”。惜しかったシュート2本!好プレーも演出してくれて、心地よい秋の一日を過ごす事が出来ました。ありがとうございます。一発勝負のトーナメントである天皇杯、まずは4回戦を難なく突破!きっと、結構いいところまでいける!!はず、です!!残りの試合、ますます楽しみになってきました♪ |
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Date:1/November/2005 Media:週間サッカーダイジェスト 2005.11.15 No.809 Title:J.LEAGUE DIVISION1 第29節 マッチレポート |
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前後分断の兆しが…… 【本文よりー】 どちらの攻撃が機能していたかと問われれば、それは川崎の方だろう。 前線に我那覇が鎮座し、ジュニーニョ、マルクスはフリーマンとしてピッチを縦横無尽に駆けるが、熟成された期間の長さからか、流れるような連携を披露していた。 したがって、「前の3人がボールを回せて何本も決定機を作れたので、僕ら(MF)が無理にサポートする必要はないと思った。」(中村)と川崎の選手が考えるのも無理はない。また,攻守転換の際はギアチェンジが早く、サイドも含めて最低5人はゴール前へと殺到していくため、破壊力は十分だった。 37分、44分とセットプレーから同点に追い付いた川崎は、余勢を駆って後半も攻撃を仕掛ける。だが、主審の不可解な判定でゴールを取り消されると、浦和に反撃の機会を与えてしまう。そして76分、オーバーラップしていた闘莉王にゴール前で競り勝たれて痛恨の失点。川崎は後味の悪い敗戦を喫し、連勝を6でストップさせてしまった。 憲剛選手の採点は“6”。“中盤で存在感を醸し出し、効果的なパスでチームの潤滑油になった。”というコメントである。 |
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Date:1/November/2005 Media:週間サッカーマガジン 2005.11.15 No.1051 Title:J.LEAGUE DIVISION1 第29節 マッチレポート |
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“終戦”遠ざける粘りと幸運 勝ち点4差でG大阪との「決戦」へ 【VOICE】 ■中村憲剛(川崎F) 前の3人(ジュニーニョ、我那覇、マルクス)が前半からスペースを突いてチャンスを作れていた。浦和のビデオを見て、裏のスペースを狙っていこうと話していました。前半、2点差を追い付けたのは収穫だけど、前半のうちに逆転できればもっとよかった。 【CLIMAX J1 2005 CLOSE UP STORY 川崎フロンターレ よりー】 アウェイで見せた成長 ー結果的には前半のうちに試合を振り出しに戻した。「いつもならあそこで追い付けなかった」と中村が振り返ったように、2点差を追い付いたのは今季初めてのこと。優勝争いに踏みとどまりたい浦和に対して一度は追い付き、あわよくば逆転というところまで詰め寄った。しかも、浦和サポーターの大声援が鳴り響くアウェーで,だ。この粘り強さ,勝つことによって得てきた経験のたまものと言える。 ほ〜ら、みんなが川崎Fの強さを認めているのである。【CLIMAX J1 2005 CLOSE UP STORY 川崎フロンターレ】を書いた、川崎F担当の田口氏、よくぞ書いてくれました。ありがとうございました。このコラムによって,私たちファンは、さらに救われました。堂々と闘い抜いてくれたイレブン&監督&スタッフetc…、本当にお疲れさまでありました。素晴らしい試合をありがとうございました。 |