昭和初期物価表−その他の装備

●ラジオ
 大正14年3月22日に東京放送局がラジオの試験放送を始めた。一日の放送は約7時間ほどで、そのうち1時間20分ほどが音楽放送にあてられた。(昭和3年)
 昭和2年のラジオ受信者は全国で約39万人だったが、6年には100万人に達していた。この間に受信機も鉱石式から真空管式にかわった。

・鉱石式ラジオ10円(大正14)
・真空管ラジオ120円(大正14)
・三球レフレックス受信機 定価約50円(山中電機製 真空管式 大正14年製)
・四球式ラジオ(スピーカー付き)60円(昭和2)

●カメラ・フィルム
・パーレット 
 大正14年、小西六本店(現コニカ)は米イーストマン・コダック社のベストポケット・コダックを改良した「パーレット」を発売。蛇腹引き出し式で画面サイズはベスト判(4×6.5p)。開閉式フレームファインダーの他に、近接撮影用アタッチメントがついて25円。
・写真機(小西六・単玉F6.8)17円
・8年型パール 小西六 43〜58円 (昭和8)

・ミノルタベスト 19円50銭(昭和9)
 モルタル合資(現ミノルタカメラ)は9年、三段に引き出すことのできるベークライト製蛇腹採用の「ミノルタベスト」を発売した。

・さくらフィルム 小西六 ベスト判8枚取りで50銭 ブローニー判6枚取り55銭(昭和4)

●新聞料金
・月極 1円(大正15)
    1円(昭和2)

●時計
・男性用腕時計(ニッケル側 6円80銭 昭和2)
・腕時計(精工社製・クローム側・10石)12円(昭和7)
・舶来懐中時計(ロンジン 30円50銭 昭和8)

●電話機
(電話機自体の値段は不明なので、電話新設料金を掲載する)
・電話新設料 東京1120円 大阪1020円 名古屋865円(昭和4)
 上記の通り電話は庶民が気安く使えるようなものではなく、民間の通信は電報が主体であった。

・二号自動式卓上電話機
 交換手を介さずにダイヤルで相手方を呼び出せる自動交換方式は大正15年に導入されたが、当初の1号機は雑音が入るなどの欠点があり、これを改良したもの。送話器の高さは290ミリ、円形台の直径は135ミリで、ダイヤルは輸入品(国産化は4年から)。送話器と受信機が別になっているタイプとしては最後の機種。

●車輌及びガソリン
○自動車
・乗用車(シボレー4ドアセダン)2495円(昭和3)
・乗用車(フォード4ドアセダン)2400円(昭和4)
・国産大衆車アツタ号 昭和7 国産初の大型乗用車 30台が製作された
・みずほ号 高内製作所 昭和7 
 オートバイレーサー川真田和汪(かわまたかずお)が設計した前輪駆動車。エンジンは水冷式V型二気筒で、排気量は492cc。出力は毎分4000回転で18馬力を出す優秀車。月1000台が生産された。
・乗用車(シボレー・スペシャルセダン)3190円(昭和7)
・小型乗用車(日産ダットサン)1350円(昭和8)

・オート三輪ツバサ号 870円 昭和6
 発動機製造(現ダイハツ工業)は6年3月に「ツバサ号N型」を発売。エンジンは単気筒497ccで積載量は400kg。変速機は同社開発の前進三段、後進一段でキックスターター付き。ごく一部の部品の他は全て国産品を使用した。

○自転車
・自転車 (宮田 75円 昭和2)
 宮田自転車(銀エム号)75円(昭和4)
・ラージ自転車 88円(昭和3)

・ガソリン12ガロン(約54.5リットル)5円80銭(昭和6)

●家電用品・その他
・扇風機 定価32円 (芝浦製作所製 12インチの羽首振り型 昭和3)
 電気扇と呼ばれ夏の家庭の必需品となりつつあった。
・電気アイロン 定価3円20銭 (松下電器 昭和2)
 松下電器が電熱分野に進出したときの初製品「スーパーアイロン」。他社の製品より約3割安く売り出す。当時輸入品とあわせて年間約10万台のアイロンが家庭で使われていた。
・氷冷蔵庫 21〜52円(昭和2)
・角形反射式電気ストーブ (芝浦製作所製 熱量1kワット 定価38円 昭和2)
・丸形反射式電気ストーブ卓上用 (松下電器製 定価7円 昭和2)
・石油ストーブ (12円50銭 昭和2)
・白金懐炉(2円50銭 昭和2)
・ヤマハピアノ(箱形)550円(昭和3)
・自動洗濯機(撹拌式)370円 (昭和4)
・蓄音機60円(昭和2)
 蓄音機(ビクター・普及型)65円(昭和7)
・レコード盤 1円20銭(昭和7)


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