
| ●ハンドアウト1 宮乃香奈子からの手紙 |
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拝啓 うだるやうな暑さがようやう過ぎて、秋の涼しい風を感じる季節となりました。 お久しゅうしております。今年はいつになく日差しがつようございましたので、お身体を悪くしておりませんでしやうか。 さて、唐突でございますが私はこの手紙を実家の宮城の方でしたためております。大変厚かましゅう存じますが、折り入って相談したいことがありまして、こちらまでお越し頂けないかと存じます。 実は私が帰郷した理由というのが、両親が行方知れずになってしまったからなのです。 連絡を受けこちらに辿り着いたものの、捜す宛もなく八方塞がりな状況であります。村の方に話を聞いても、まるで神隠しにでもあったかのようとしか返らぬ始末。 以前お話ししたかと思いますが、私の家系は代々この朱河村で宮司をしておりまして、父の代で廃社したという経緯があります。さる方から今回の事柄もこのことと何か関係があるのではと伺いまして、○○○○さまが以前からこのような出来事に精通しておりましたのを思い出して筆をとった次第でございます。 その様なわけで、誠にご迷惑かと思いますが是非○○○○さまにこちらまでお越し頂きとう存じます。以前お話に出た専門家のご友人方もお越し頂きとう存じますので、その分の切符もご同封致します。大変身勝手な申し出かとは思いますが、宜しくお願いいたします。 敬具 宮乃香奈子 追伸 重ね重ねお願い押しまして厚かましいのですが、ドヴォルザーク作交響曲第九番ホ短調「新世界より」の楽譜が手に入りましたら、こちらまでお持ちいただけないでしょうか。知人が興味を持ちまして是非演奏してみたいといいますもので。余裕がありましたらで構いませんのでこちらもお願いします。 |
| ●ハンドアウト2 滝田の手帳 |
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『あの瞳を覗いてはならない。 赤く輝く瞳に見つめられたものは…、みんな消えていった。』 |
| ●ハンドアウト3 磐之介による「朱河村祭事詞」一部要約 |
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「神域に送られることとなる巫女は、邪念を取り払うために岩座敷で育てなければならない。巫女の邪念は緋目様に大きな影響を与え、必ずや災いをもたらすこととなる。 神域に巫女を送る場合は、決して明かりとなるものを携えてはならない。緋目様は太陽を司り、光によってその力をお使いになる。 巫女換えは50年に一度とする。緋目様がお力をお持ちの時には決して石室を開けてはならない。」 |