錬金術殺人事件
ハンドアウト集

●ハンドアウト1
「デイリーニュース紙の6/16新聞記事」
見出し「錬金術殺人!?
 ホワイトチャペル地区を騒然とさせている惨殺事件は意外な進展を見せた。
 ことの起こりは13日の早朝、クラウバー墓地の墓守チャップ=ジンネマン(36)が深夜に墓場の方から聞こえた物音を不審に思い墓場を見まわっていた。ふとジンネマンは何やら薬品の様な匂いに気が付き、その周辺を注意深く捜索してみた。すると墓地の一角の地面に掘り返されたような形跡があり、前日の雨で露出したのかそこから炭化した人間の手が飛び出していたのだ。ジンネマンは即座に近隣のホワイトチャペルロード警察署に駆け込んだ。警察がその場所を掘り返してみると、どれも無惨に焼け焦がれた女性の死体が三体も発見されたのだ。死体は全て全裸で身元が分かるようなものはいっさい所持しておらず、また損傷が激しく身元を特定することは困難を極めそうだ。
 警察は殺人事件と断定して捜査を開始したが、ここに来てまた新しいことが判明した。オールト・モンタギュー・ストリートにある死体借り置き場にて行われた司法解剖により、驚くべきものが発見されたのだ。なんと焼死体はすべて心臓が完全に摘出されていて、そのうち一体はその代わりとでも言うように心臓のあるべき場所から少量の黄金が発見されたのだ。読者の皆様はこんな逸話があるのをご存じだろうか。中世に於いて発達した錬金術師達は金を生成するために乙女の心臓を摘出し、それを薬品付けにしたという。今回の焼死体からも薬品臭がしたという事実から考えるに、金の生成を夢見る狂人が錬金術再興を願って行った事件ではあるまいか・・・。」

●ハンドアウト2
「デイリーニュース紙の6/17新聞記事」
見出し「犯人は自殺か? 錬金術殺人の被害者増える
 錬金術殺人に新たな展開があった。
 16日夕刻、雨の降りしきるマンセールストリートを物凄い勢いで台車を引く人影があった。路面の悪さに転倒した台車にはなんと、クラウバー墓地で発見されたのと同様の女性の焼死体が二つも載っていたのだ。台車を引いていた人物は死体を放置し逃走。死体には以前発見されたものと同じく薬品臭がし、更にそのうち一体の胸には研究用に用いられるスタンドが突き刺さっていたという。司法解剖の結果待ちだが、今回も心臓が抜き取られている可能性が高い。
 警察は目下捜査中だが、同日男性が負傷する事件が起きていた。男性は現代の錬金術師と呼ばれる人物でこの事件の最有力容疑者であるという。男性がどの様な経緯で負傷したかはわかってないが、警察は意識の回復を待って事情聴取する方針である。」

●ハンドアウト3
「研究台の紙切れ」
「AIRAMへ ガストール貴金属店にて金30g購入のこと」

●ハンドアウト4
「錬金術大全 一部抜粋」
「彼の偉大なるパラケルススが創造したるホムンクルスとは、錬金術によって生み出される疑似生命体である。ホムンクルスを製造するには様々な方法があるが、そのどれにも共通する点は人間の身体の一部を用いることである。また、大量の血液を必要とする。
 ホムンクルスは従順でどんな命令も聞く優秀な従僕であり、偉大なる錬金術師達は良き助手としてホムンクルスを製造したという。
 このように製造されたホムンクルスはその多くが発汗機能に異常をきたしていて、常時大量の水分を与えなければ乾燥し干からびてしまうことがある。」

●ハンドアウト5
挟まれていたメモ
一人目・・・×
二人目・・・×
三人目・・・×
四人目・・・×
五人目・・・×
六人目・・・

●ハンドアウト6
魔導書の走り書き
「<精神交換>? あまりに高度すぎる・・・。」
「自我意識の無い生体へならば<憑依>は可能か?」
「自分の複製を作りその身体を掌握できれば・・・。」
「お父様は新しいホムンクルスを制作しようとしている。私はもういらないの?」
「なぜこうも“複製”の製造に失敗するのか? “複製”の“複製”を作ることはできないの!?」
「ここでやっていることが露見したら・・・。“廃棄物”の処理を急がないと・・・。」
「最終手段。オリジナルへの<憑依>・・・。これで私はお父様の本当の娘になれる。」


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