珍しい生い立ち
○生まれる前
胎内にいた頃逆子だった。しかし、逆子の意味をよく知らなかったので、頭は下になっているがえびぞり状のポーズという珍しいものだった。
○生まれるとき
今時産婆さんとは珍しいと思ったら、只の通りすがりのお婆さんであり、医療体制自体は普通だった。しかし後で考えると、分娩室の中にお婆さんが通りすがるのは珍しかった。
○家庭環境
父親が誰かわからない、とかいうことはなかったが、父親は「自分が何者なのかわからない…」とか、たまにつぶやいてみるのが好きな人だったのが珍しかった。
○保育園時代
保母さんや保父さんという呼称を止めるに当たって、そもそも母でも父でもない他人だからと保他人という名称を採用し流行らせようとしたが、結局挫折して園長が泣いたことがあるような保育園だったのが珍しかった。
○小学校時代
小学校を中退したら珍しいだろうと思い中退しようとしたが、そんな理由では認められないと怒られる経験をしたのが珍しかった。
○中学校時代
帰宅部とかはそんなに珍しくないという理由で、逆に帰宅しない部を作り、学校に住みついたのが珍しかった。
○高校時代
引き続き中学校に居住しながら高校に通っていたのが珍しかった。
○大学時代
変な生活をしていたせいが学力が低く、残念ながら大学生にはなれなかったが、部外者として大学に通い続け、キャンパスライフを満喫したのが珍しかった。
○就職
普通に就職したが、社会人二年目に中学校が統廃合により廃校となり、ついに帰宅するかと思いきや跡地に居座り続けた。そんな奴が就職できたというのが珍しい。
○結婚
珍しい婚姻届を出そうと思い、自作の奇抜な届出書を提出したが役所に受理されなかった。そもそも相手がいないのにそんなことをしたのが珍しかった。
○離婚
離婚の珍しい原因を必死で考えて何日も徹夜した結果爆睡し、その隙に中学校から強制退去させられたのが珍しかった。
○死亡
起きた時中学校跡地じゃないのに気付くと悔しがって床に頭を何度も打ち付け、死亡。生い立ちの話が死ぬところまでいってしまったのが珍しかった。
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