やっとここまで追い詰めた……。
数年前、あたしの故郷を滅茶苦茶にして…それだけじゃ飽き足らず、今度は
ジャンボ村まで手を掛けようって云うの? 絶対にそんな事はさせないッ!
今度こそ……やらせないッ! あんな悲劇を繰り返したくないからッ!!
あたしは手にしている片手剣【デッドリィタバルジン】を握りなおす。放射冷却で
頬を切り裂く程に、寒い雪山の頂上に君臨した白銀色の風の鎧を纏る古龍の許に
ゆっくりと、歩を進める。
頭から足元から同時に、風と氷の冷たさが伝わる。山の中腹に差し掛かると、
いま吐いた白い息が微かに頬を濡らして、今のあたしの最高の装備の【ガレオスヘルム】
のヒレ部分に霜を作った。空を見上げれば空には雲一つなく。だけど小さな頃からの経験から、
雪山を初めとした山という山の天気は直ぐ変わる。だから油断は出来ない。
そう……、村が『あいつ』によって叩き壊されたあの日の昼も、今と同じような空模様だった。
生まれて幾月かしか経っていないポポを探していた時は雲がなく…頂上近くで
その子を見つけた時に…突然の猛吹雪とともにやってきた巨大な影。
そいつが村に向かって……慌てて村に戻って来たときには…何もかも破壊された後だった
村の自慢だった立派な門も…村長さんの家も……そして、あたしの家も何もかも……
……それから幾年か経って、あたしは故郷の村の仇を討つためにハンターになった。
そして、村の仇が古龍である事とその名を風翔龍『クシャルダオラ』も知って…奴との
永い戦いへと至った。最初は
〜END〜
〜執筆者あとがき〜