宗教の定義とその役割

1 宗教の定義
色々無数と言われる宗教があり、それらを総括して定義することは困難であるが、一般常識で定義して見たい。

広辞苑の解説
神または、なんらかの超越的な絶対者、あるいは卑俗なものから分離され禁忌された神聖なものに関する信仰、行事。又それらの関連的体系。帰依者は、精神的な共同社会(教団)を営む。原始宗教、民族宗教、世界宗教(仏教、キリスト教、イスラム教)他、多種多様の宗教がある。

宗教の語源
宗教とは、一般に西洋語の「Religion」の日本語訳といわれている。この言葉は、ラテン語のreligioから出ていると言われ神と人と結合の意味を持っている。超自然的な事物に対した時の畏怖、恐怖、不安等の感情を意味したらしい。

2 宗教の役割

宗教の存在理由
人間は、さまざまな欲求をもち満足のため努力している生物であるが、しかし人間生活には、さまざまの障害が発生する。これらの障害は、絶えざる人間の叡智によって合理的に解決されて、今日の発展と文化を作ってきた。しかし人間は、あらゆる合理的知識をもっても打開できない障害に遭遇すると、それは、生活の継続を不可能にならしめ、生命が危険になったり、欲求不満になったり、不安におちいり無力を悟り、恐怖に陥り、精神の平衡を失う。このように人間が順応不可能な状態に陥ったときに人間は、超自然的な力を漠然と感じこれに頼ることがある。これが危機に根ざす第1義的宗教であろう。又人間の価値、存在の意味など人間の本質(真理)を考えた場合に、合理性のみでは、解決できない問題にぶち当たり、合理性を超越した、超自然的考え方により解決することがある。ここに宗教の第2義的存在理由がある。

現代日本の宗教
日本人は、12月24日には、クリスマスのケーキを買い、キリスト教にあやかり、12月31日には、除夜の鐘で仏教徒になつたつもりになり、1月1日には、お宮さんで神徒として一年の幸せを願い、又家では、新年を祝ってご馳走を食べて儒教徒になりすましているように、年末年始は、4つの宗教を掛け持ちしていて、宗教を民族の習慣行事にしてしまっている現状がある。よくいわれるように葬式は、仏式、結婚式は、神式又は、キリスト式のように外国人からみれば、全く無宗教主義者に見えるであろう。しかし、日本には、いろいろな宗教が活発に活動しているので、よくよく聞いてあなたの人間として本当の価値が理解でき、苦しい時、楽しい時いかなるときも心の支えになる宗教に出会って下さい。


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