お釈迦様の生涯



1 誕生 天上天下唯我独尊

これは、「縁(よ)りて生起する」の意味で、いかなるものごとも独立して存在するものでなく、常に他のものとお互いに関係しあっているということ。世の中の事象は、全て原因と結果の関係にあり、奇蹟はないということを意味します。釈尊は、この縁起の理法により人生の苦の原因を考え、この苦の原因が消滅すれば、苦もまた消滅すると考えられた。そして釈尊は、人々の苦の原因は、無明で無知なるがゆえに迷い、迷うがゆえにものごとに対して愛を持ち、これに執着して苦しむと示された。

2 初めての座禅

 浄飯王は、シッダッタに王になるための帝王学を徹底的に学ばせましたが、7才にしてすでに天文学、占星術、文学、数学あらゆる面で先生をこえた知識を持っていた。12才の時小さな虫が小鳥にくわえられ飛び去った瞬間、さらにもう一羽の猛禽がものすごい速さでその小鳥を爪の間にはさみ連れ去る様を見られ、「地獄」とつぶやき、1本の大樹の下で初めて座禅を組まれた。その時太陽は、東から西に動いても王子の座った大樹の影の位置は、少しも動かなかったそうです。

3 出家 四門四遊の伝説

 王子は、ヤソーダラー姫を妃に迎え、なんの不自由のない生活をしていたが、ある時カピラ城外に遊楽することになった。まず東の城門から出た時に、よぼよぼに衰えた一人の老人の姿に目がとまり、「あれは何物か」と深いため息をもらされ、人生の老いの悲惨さを知られ早々に城に戻られた。そして次に南の門を出たら、やつれた病人に出会い、病気のおぞましさあわれさに気づき、早々に帰城した。3度目は、西の門を出たところで死者の葬列に出会い、人間は、いかに派手に生きていても死すべき存在であり、いかなる者も死からは、逃れられないものだと悟られた。4度目に北の門を出た時に自分の生きる道にしっかりした信念をもち毅然とした沙門(出家僧)を見た。こうして王子は、老、病、死という人生の基本的苦に直面し、自分の進む道は、出家して、迷いの世界から悟りの世界に解脱することが自分の求める道と結論を出され、29才の時、妻子、財産を捨て出家をされた。

4 厳しい修行 中道の進め

沙門になってからは、アーラーラ、やウッダカ師について禅定の修行を積み、セーナーニ村では、長期にわたり断食をしたり太陽を裸眼で見つめたりする荒行を行った結果、どれだけ徹底した苦行をしても悟りは、開けなかった。「在俗の安逸の快楽の生活が極端であるというならば、生命を賭してまで身をさいなむ苦行もまた、もう一つの極端である。そのような極端によって、真理を捉えることができるものであろうか。真理とは、いかなる極端にも偏せぬ中道こそ、初めて到達できるものだ」と沙門は、中道を進めた。

5 菩提樹の下での悟り

 5年間の苦行続けセーナーニ村の尼連禅河にたどりつき、ここで沐浴をされたが、苦行の連続で身体は、衰弱の極みであった。これを見て村長の娘スジャーターが毎日乳粥を運びお世話した結果、沙門は、体力を回復し、再び真理の追究するためガヤーの町の郊外のブッダガヤーに移られた。そこの菩提樹の下で座禅を組まれ「われは正覚(さとり)を得るまで、この座を立たず」と決意を固められた。やがて東の空が赤く染まる頃、[天眼]が生じ、真理に目覚め仏陀になられた。この時の釈尊の歳は、35才であった。

6 初めての説法 初転法輪

真理に目覚められた釈尊は、引き続き21日間座禅をされ、悟った真理を味わっていた。釈尊は、この真理が難解のため、凡人に説くことをためらわれたが、梵天の勧めで伝導することを決意され、最初にベナレスの郊外の鹿野苑(ろくやえん)で5人の比丘(ビク・修行者)に初めて法を説いた。これを「初転法輪」という。説かれた法の内容は、仏教の教えを見てください。その後釈尊は、幾多の困難を乗り越え、布教を行った。釈尊の法を聞き心酔した王や豪族が布教の拠点をあちこちに作り多くの信奉者の集団になっていった。精舎でよく出てくるのは、マガタ国のビンサーラ王の作った王舎城郊外の竹林精舎、コーサラ国の豪商スダッタの作った祇樹給孤独園精舎(略して祇園精舎)などが仏典によく出てくる。

7 釈尊の入滅

釈尊が80才、悟りを開いて45年目に肉体の衰えを感じ、又釈尊の智慧第一の舎利弗や神通力第一の目連もこの世を去り生きる意欲も減退されている折、クシナーラの2本のサーラ樹の下に床を用意させ北を枕に、右わきを下にして、足と足を重ねて横になられた。侍者のアーナンダの他大勢の出家修行者、在家信者、鳥や獣たちが釈尊の周りをうめ尽くし釈尊を見守る中、「世はすべて無量である。比丘よ、そなたたちは怠ることなく努力するように−−−」と言われて釈尊は、禅定(瞑想)に入られ、静かに入滅された。

8 釈迦の呼び名いろいろ

シッダッタ
 お生まれになった時の幼名

ゴーダマ
 釈尊の氏姓、ゴーダマ沙門は、出家修行者のゴーダマ師の意味、本文では、沙門と省略して書いた。

ゴーダマ・ブッダ
 ゴーダマ師の仏陀

釈迦牟尼世尊
 釈迦族の聖者の意味をもち、これを省略して釈尊という

お釈迦様、釈迦如来、釈迦牟尼仏

  
釈迦族の仏様


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