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日本の主な陶器
唐津焼
唐津市の南方で室町時代末から桃山時代に雑陶を中心に焼かれた
のが始まりで、朝鮮からきた陶工の影響も受け唐津物の呼び名のも
と江戸時代初期まで全盛時代であった。
作風 絵唐津 特殊顔料で絵付けした上に透明釉をかけたもの
朝鮮唐津 鉄釉の上に藁灰釉を流しかけしたもの
その他 斑唐津、蛇蠍唐津、三島唐津などがある。
産地 佐賀県唐津市 窯元は、約50軒
展示場 唐津焼総合展示場 「ふるさと会館2階アルピノ」内
中里太郎右衛門唐陶房展示室
イベント 唐津焼テーマ展 ふるさと会館アルピノホール 5月1〜5日
伝統工芸唐津焼展 〃 9月中旬
問合わせ 唐津焼協同組合 0955−73−4888
リンク情報 唐津焼ホームページ

萩 焼
毛利輝元が朝鮮より李芍光と李敬の2名の陶工をつれてきて、高麗
茶碗の流れをくむ茶碗を作ったのが始まり。萩焼は、一楽、二萩,三
唐津といわれように 茶陶としての人気が高い。
作風 陶肌がやわらかく、茶をたてると、ほんのり肌色が変化する。
使用するにつれ茶渋が浸透してその表情が変わるため
「萩の七化け」ともいわれている。
産地 山口県萩市
展示場 山口県立美術館
石井茶碗美術館
イベント 萩焼き祭り 市民体育館 5月1〜5日
秋の荻焼まつり 田町商店街 10月第3土、日
問合わせ 実行委員会 0838−25−3333
リンク情報 萩焼きの紹介

備前焼
5世紀頃に須恵器を焼きはじめたのが始まり。碗、皿、鉢、甕 等を
焼いていた。鎌倉時代以降壺、甕、すり鉢等の他、茶陶も生産した。
作風 無彩色で土と炎による窯の微妙な変化を出し、焼締めにより
素朴さと豪快さが感じられる焼き物。
産地 岡山県備前市
展示場 岡山県備前陶芸美術館
備前焼伝統産業会館
藤原啓記念館
イベント 備前焼まつり 備前焼伝統産業会館付近 10月第3土、日
問合わせ 備前市商工観光課 0869−64−3301

丹波焼
六古窯(日本古来の古い窯で瀬戸、常滑,信楽,越前,丹波,備前の
窯のある地)の一つで、平安から鎌倉にかけて窯ができたといわれる。
作風 初期のものは、無釉、焼締で灰が自然釉となった素朴なもの
であった。江戸期以降登窯が築かれ赤土部釉の上に灰釉等
で変化もたせた。
黒釉、飴釉、等も使い白化粧の丹波焼も作られた。
産地 兵庫県篠山市
展示場 陶の里
丹波古陶館
イベント 丹波焼陶器まつり 立杭陶の里 10月第3土、日
問合わせ 丹波立杭陶磁器協同組合 079−597−2034
リンク情報 丹波焼資料

信楽焼
六古窯の一つで鎌倉時代に窯が開かれ、日常用の壺や甕を焼いてい
たが、室町後期より茶陶を作り始めた。16〜17世紀には、水指や花器
等の茶道具が多く生産され、江戸期に茶道の流行が衰退したので狸の
置物を作つた。
作風 信楽の土に水簸せずに無釉で焼締めると地肌は渋い緋色に
なり、土の中の長石などの粉が表面に吹き出してくる。そこに
薪の灰がかかり、自然釉となり淡黄、淡緑、褐色の色がでる。
産地 滋賀県甲賀市信楽町
展示場 滋賀県立陶芸の森
信楽伝統産業会館
信楽古陶館
イベント 信楽陶器まつり 陶芸の森他 7月第4金〜日
〃 〃 10月8〜10日
問合わせ 信楽振興協議会 0748−83−1755
リンク情報 信楽陶器工業協同組合

伊賀焼
信楽と地続で陶土もほほ同じで桃山時代より耳有の器が多く作られた。
作風 茶陶として発展してきた伊賀焼は、ゆがみやへこみを利用した
変化や薪窯で1400度の高温で繰り返し焼く「伊賀の7度焼
手法により冴えた青緑のビロード色、樺色に照り出された火色、
青黒い焦げ色の3色を作だす。
産地 三重県伊賀市
展示場 伊賀焼伝統産業会館
伊賀信楽古陶館
イベント 伊賀陶器まつり 阿山町・すぱーく阿山 7月第4金〜日
問合わせ 阿山町役場産業振興課 0595−43−1544
リンク情報 伊賀焼振興協同組合

萬古焼(バンコヤキ)
江戸期に沼波弄山が窯を開き、自分の作品が永遠に残るようにと「萬古」
の名前を付けたペルシャの水差を模して、赤絵をほどこし将軍家や大名家
に売った。
作風 江戸末期には、薄紅色に発色する釉薬で急須を作り。明治に
入ると四日市に窯ができ、紫泥の急須を大量生産した。
産地 三重県桑名市、四日市市 窯元は、約400軒
展示場 四日市市立博物館
イベント 萬古まつり 萬古神社周辺 5月第2土〜日
問合わせ 萬古陶磁器卸商業協同組合 0593−31−3496

瀬戸焼
六古窯の1つで、8世紀より須恵器が作られていたが、瀬戸焼の原型は、
1242年中国で製陶を学んだ加藤四郎左衛門景正が瀬戸で良質の陶土
を発見して、灰釉を使った中国風施釉陶器を作つたのが始まりとされる。
鎌倉から室町時代が瀬戸焼きの全盛期であったが、その後、陶工たちが
瀬戸から北に15キロ離れた美濃に移り美濃焼が作りだされた。一方瀬戸
では、1807年に加藤民吉が有田で磁器の製法を学び瀬戸に持ち帰った
以後、磁器の生産をするようになり、焼き物のことを「セトモノ」と言われる
ほどの大量生産地となった。
作風 近代の瀬戸焼は、加藤唐九郎に代表されるように志野、織部
黄瀬戸、唐津、伊賀などが作られている。
産地 愛知県瀬戸市
展示場 瀬戸藏ミュージアム
愛知陶磁資料館
翠松園陶磁資料館
イベント 陶祖まつり 瀬戸川沿いの通り 4月第3土〜日
せともの祭 〃 9月第2土〜日
問合わせ 瀬戸商工会議所 0561−82−3123
リンク情報 瀬戸焼振興協会

美濃焼
平安時代後期が始まりで、灰釉をかけた白瓷(シラシ・かめのこと)や無釉の
山茶碗が大量に作られた。その後茶陶が作られ、江戸時代には、徳利や
食器を作るようになった。
作風 瀬戸の陶工によって大成された美濃焼の作風は、瀬戸焼に似て
いる。
織部 鮮やかな緑色に斬新な文様とバラエティーに富んだ形の
焼物、桃山時代の茶人古田織部にちなんで付けられた
名前。
志野 白い温かい質感の陶器
黄瀬戸 あわい黄色に胆礬といわれる緑がかかつた陶器
瀬戸黒 主に茶碗に用いられる漆黒の陶器
産地 岐阜県多治見市、土岐市、瑞浪市
展示場 岐阜陶磁資料館
岐阜県現代陶芸美術館
市之倉さかづき美術館
イベント 陶器まつり 土岐市駅前通 4月第3土〜日
問合わせ 土岐市商工会議所 0572−54−1131
たじみ陶器まつり 本町オリベストリート 4月第2土〜日
問合わせ 多治見陶磁器卸商業組合 0572−25−5588
たじみ茶碗まつり 美濃焼卸センター 10月第2土、日
問合わせ 多治見美濃焼卸センター協同組合 0572−27−7111
美濃焼伝統工芸まつり 土岐市美濃焼伝統産業会館 10月第4土、日
問合わせ 美濃焼伝統工芸品祭り実行委員会 0572−55−5527
リンク情報 岐阜県陶磁器工業協同組合連合会

常滑焼
平安末期より鉄分の多い良質の陶土で、無釉、焼き締めにより味のある
経塚壺や日曜雑貨品を生産していた。江戸時代末期には、赤泥や藻を使
用した独特の技法を開発した。明治に入ると土管、焼酎瓶、衛生器具も
作られた。
作風 近代の美濃焼は、朱泥の急須が多く作られている。
産地 愛知県常滑市
展示場 常滑市立陶芸研究所
イベント 常滑焼まつり 常滑市競艇場内 8月第4土〜日
問合わせ 常滑市商工会議所 0569−34−3200

越前焼
六古窯の一つで奈良時代には、須恵器が焼かれ、平安時代には、灰釉陶器
が焼かれたとされている。主には、お歯黒壺や葉茶壺の大産地であったが
無釉の系統のため、江戸時代の施釉陶器の出現により衰退していった。
昭和45年以降、福井県が越前焼きの復興に努め今日に至っている。
作風 初期のものは、無釉の焼き締めが基本であるが、燃料の薪の灰に
より淡黄緑や褐色の自然釉も多く見られる。その後は、灰釉や鉄釉
も使われた。
産地 福井県丹生郡越前町
展示場 福井県陶芸会館
越前陶芸村
イベント 越前陶芸まつり 越前陶芸村 5月最終土〜月
秋季茶会・陶芸フェスタ 越前陶芸村 10月第1日曜日
問合わせ 越前陶芸まつり実行委員会 0778−32−3200
リンク情報 越前焼工業協同組合

珠洲焼
12世紀後半の平安時代末期より15世紀末まで焼かれた1200度の高温で
黒褐色に焼き締めた焼き物。その後廃絶したのち、現代に地元陶芸家の研究
により復活した。
作風 火を止める段階で炉を密封し、酸欠状態で焼く燻べ(クスベ)焼と言う
焼き方が特徴で、独特の灰黒色や自然釉が美しい。
産地 石川県珠洲市
展示場 珠洲市立珠洲焼資料館
珠洲市陶芸センター

越中瀬戸焼
江戸文禄3年に2代目加賀藩主前田利長が瀬戸の陶工、彦右エ門に陶器
製作の下知状を授けて作らせたのが始まり。最初は藩用を中心に茶器や
菊花文皿などを焼いた。大正の始めに一時中断したが昭和18年に再興
し現在4つの窯元が活躍している。
作風 現代の越中瀬戸焼は、瀬戸焼や美濃焼の影響を受けた焼き物
が多く、茶陶から日常雑貨品まで温かみのある作品が多い。
産地 富山県中新川郡上末
窯元と展示室
庄楽窯 釈永由紀夫 076−462−2846
千寿窯 吉野香岳 076−463−1774
宣明窯 加藤宣明 076−462−2844
四郎八窯 加藤聡明 076−463−4168
展示場 陶農館立山町瀬戸新 076−462−3929
関係情報 雨見コレクション
益子焼
1853年に大塚啓三郎が笠間焼の影響をうけ、黒羽藩の庇護を受けながら、
甕、摺鉢、土瓶等の日常雑器を焼いていた。その後濱田庄司が民芸的な
作家活動を行い、日本に民芸調陶器のブームをおこした。
作風 使い勝手を重んじ伝統や様式にとらわれない個性的な民芸調の
日常雑器をめざしている。この自由な作風を求めて海外からも
陶芸家が来ており、益子には、400を超る窯元があるといわれる。
産地 栃木県芳賀郡益子町
展示場 益子焼陶芸美術館
益子参考館
イベント 春風益子陶芸市 町内各所 4月29〜5月5日
秋色益子陶芸市 町内各所 11月3日前後の4日間
アンコール陶器市 町内各所 11月下旬
問合わせ 益子町観光協会 0285−70−1120
リンク情報 益子焼協同組合

相馬焼
相馬市にあった中村藩の命を受けた田代源右衛門が1600年代に開いた
相馬駒焼の田代窯と、大堀の地侍半谷休閑が陶土を発見したのがきっかけ
に浪江町に広がった大堀相馬焼の2つの系統がある。
作風 @野馬追いや藩主の家門がついている。A釉薬と素地の収縮率
の違いで罅が入る貫入青罅がある。B2重構造の湯飲みの2重焼
も目立つ。
産地 福島県相馬市 双葉郡浪江町
展示場 大堀相馬焼協同組合 展示場
イベント 大堀相馬焼登窯まつり 陶芸の社おおぼり前広場 11月第1土、日
問合わせ 大堀相馬焼協同組合 0240−35−4917

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