台風による風向の変化を机上に一目瞭然に再現できる「風向磁針」を開発しました。
皆さんのご感想をお聞かせ頂ければ幸いです。
(1)特徴
@材料は方位磁針と棒磁石で、入手が容易である。
A材料は1つ200円程度で低価格で消耗品で対応でき購入が容易である。
B制作は簡単で、要する時間は5〜10分程度と短時間である。従って、授業の初めに生徒に制作させる場
合でも、制作だけで授業が終わってしまう様なことが無く、50分の授業の中で、制作してすぐに活用出来る。
C刻一刻と変化する台風の位置と観測点の風向の変化の様子を、机上で一目瞭然に再現できる。
D製作後の保管が容易で場所を取らない。取り出せばすぐに利用できる。
(2)原理
@方位磁針のN極の指す方向を気圧傾度力の方向(台風中心方向)とする。
A方位磁針のN極から右へ約60度の方向に矢印を付ける。
(これを「風向磁針」と呼ぶ)
B台風中心に見立てた棒磁石のS極を風向磁針の周囲で動かす。
C風向磁針は棒磁石(台風中心)の動きと連動して風向の変化を指し示す。
※過去の台風のコースで実験してみると、風向の変化が見事に再現されました。
(3)準備
@最低限必要な物
方位磁針(蓋の取れるもの)、棒磁石、
円形の紙(方位磁針の内径より少し小いさ目、自作しても購入しても良い)
Aその他あれば良い物
地図、台風マークのマグネット、円形に切り赤く塗ったクリアシート
(4)「風向磁針」制作方法
@円形の紙に矢印を書く。
A方位磁針の蓋をはずす。
B方位磁針のN極から右へ約60度の方向に矢印がなるように円形の紙を付け蓋をする。
(南半球の場合左へ約60度)
C蓋に方位を示す様にNSEWのシールを貼る。シールはビデオテープに付属しているものが適当なサイズ
である。視聴覚室を探せば大量入手できる。


(5)実習例
@地図上の観測点に風向磁針を配置する。方位磁針の指す地磁気の方向が季節風の風向(夏なら南より
の風)になるよう地図の向きを調節する。
A地図の範囲内に棒磁石を近づけると、風向磁針が季節風以外の風向を指しはじめる。
この変化により台風の接近を知ることができることを知る。
B観測点が台風の進行方向の右や左になった場合、また台風までの距離が遠い場合、近い場合の風向の
変化を観察する。
C台風が直撃する場合の風向の変化を実験する。
D風向と台風中心の関係に気付かせる。
注.実際には、接近すると風速も変化するのでそのことも考慮する。
(6)応用
@地図をプラスチックファイルにはさみ、棒磁石が見えないように下で動かす方法を取ると、グループで1人が
台風を動かす役になり、他は観測者となって進路を予想するというゲーム的な活用も可能である。
A棒磁石の強さを変えることにより磁力の及ぶ範囲が変わるので、台風の大きさを表現できる。
B棒磁石のS極に赤い円形のクリアシートを付け暴風域を表現し、接近による風速の変化を表現できる。