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最新の書評に飛ぶ!

「桃色トワイライト」(三浦しをん、太田出版)
三浦しをんのエッセイは、もはや高値安定。
ハズレなしですね。
評:☆4.5<2005.8.9/Tues.>

「ネコソギラジカル(上)」(西尾維新、講談社ノベルス)
いーちゃん、鈍感だよねぇ。
評:☆5<2005.8.9/Tues.>

「秘境駅へ行こう!」(牛山隆信、小学館文庫)
「なぜこんなところに駅が?」。この疑問は斬新。
そしてこの疑問こそが最高のエッセンス。必読。
評:☆5<2005.8.13/Sat.>

「写真の哲学のために」(ヴィレム・フルッサー、勁草書房)
原著はドイツ語。訳すのにせいいっぱいだったのか?
評:なし<2005.8.13/Sat.>

「もっと秘境駅へ行こう!」(牛山隆信、小学館文庫)
秘境度は前作掲載分の方が高い印象。
当然続編もおもしろいのだけど、文章に色気が出た。
評:☆4.5<2005.8.14/Sun.>

「小説以外」(恩田陸、新潮社)
エッセイなのにどうもカタいなぁ。
恩田陸に慣れた人にはとっつきやすいだろうけど。
評:☆4<2005.8.16/Tues.>

「ツチヤの口車」(土屋賢二、文藝春秋)
一気に読むと爆笑度が少し下がるかも知れません。
評:☆4.5<2005.8.17/Wed.>

「自我の哲学史」(酒井潔、講談社ノベルス)
われわれの自我概念というのは、西洋からの借り物
なのだそうです。だから齟齬が生まれ、壊れやすいのだとか。
これは買っても良かったな。
評:なし<2005.8.20/Sat.>

「小説の自由」(保坂和志、新潮社)
何かを表象しているのではなく、何かを、書くことで
考えつづける偉人の、「小説とは何か」。以下続刊。
評:☆5<2005.8.24/Wed.>

「フッサール」(門脇俊介、NHK出版)
ブックガイドは役立つと思う。
評:なし<2005.8.25/Thurs.>

「記憶の不確定性」(松浦雄介、東信堂)
小説を分析に用いることの意義の説明が上手。
記憶論の新たな地平かどうかは、保留。
評:なし<2005.8.26/Fri.>

「プロ野球をここまでダメにした9人」(工藤健策、草思社)
批判に愛がない。代案を示さないと好意的には
受け入れられない。少なくとも、野球を愛する私には。
評:☆4<2005.8.30/Tues.>

「いろんな気持ちが本当の気持ち」(長嶋有、筑摩書房)
エッセイ集だからなのか、タイトルがちょっと安易かも。
しかし中身は長嶋有らしさ(発想のおもしろさとか)が満開。
評:☆4.5<2005.8.30/Tues.>

「明るい部屋」(ロラン・バルト、みすず書房)
現実のものでありかつ過去のものである、というあり方を
唯一示すのが、写真ということで。
評:なし<2005.9.1/Thurs.>

「土の中の子供」(中村文則、文藝春秋九月特別号収録)
思ったほどダークではなかったのですが、暗いことは確か。
こういうモチーフ多いなぁ。次回作はどうするんだろう。
評:☆4<2005.9.3/Sat.>

「九月は謎×謎 修学旅行で暗号解読」(霧舎巧、講談社ノベルス)
新本格へのオマージュの嵐でした。
この人のミステリーはいつもギリギリフェアだなぁ。
評:☆4.5<2005.9.10/Sat.>

「マラケシュ心中」(中山可穂、講談社文庫)
傷についてどの小説よりも雄弁であり、寡黙。
ラストに短歌がひとつほしかったかも。
評:☆5<2005.9.11/Sun.>

「世にも美しい数学入門」(藤原正彦・小川洋子、ちくまプリマー文庫)
数学の「美しさ」をどうにかして言語化できないものか。
私はもどかしくてたまらなかったのだけど、この本は
その行程におそらくもっとも近い。
評:☆5<2005.9.12/Mon.>

「身体の社会学」(大野道邦ほか編、世界思想社)
第7章のゴフマンの話が、やはりおもしろい。
昔の社会学者というのは、凄い。
評:なし<2005.9.15/Thurs.>

「τになるまで待って」(森博嗣、講談社ノベルス)
外にいることでしかわからないこともある。
本格ミステリ好きに向けられた華麗なる警鐘。
評:☆5<2005.9.16/Fri.>

「顔」(南伸坊、ちくま文庫)
ずっと読みたくて、ほっといた本。
読めて良かった。
評:☆4<2005.9.19/Mon.>

「東京タワー」(リリー・フランキー、扶桑社)
さぁくるかな、直木賞。
評:☆4.5<2005.9.22/Thurs.>

「西の魔女が死んだ」(梨木香歩、新潮文庫)
某さんが宣伝部長として推薦しまくったのがわかる。
児童文学出身の作家というのは、やはり物語がうまいね。
終わらせ方がうまいというか。梨木香歩、注目株。
評:☆5<2005.9.28/Wed.>

「モダニティと自己アイデンティティ」(アンソニー・ギデンズ、ハーベスト社)
物語論の本よりも主張が簡潔で好きかも知れません。
「使える」概念を発見した人の強さかな。
評:なし<2005.9.28/Wed.>

「野球の国」(奥田英朗、光文社文庫)
野球好きにはいちいちうなづけるエッセイばかり。
この人は「わかっていらっしゃる」。
評:☆4.5<2005.9.30/Fri.>

「存在論的メディア論」(和田伸一郎、新曜社)
私はハイデガーを読まなければならないということが
この本を読んでわかりました。
評:なし<2005.10.3/Mon.>

「東京日記 卵一個ぶんのお祝い。」(川上弘美、平凡社)
こんな飄々とした日記を書ける人は珍しい。
クールでもなく、ホットでもない。なんともいえず川上弘美性。
評:☆5<2005.10.4/Tues.>

「電子メディア論」(大澤真幸、新曜社)
10年前にここまで見通したという意味で、さすがに慧眼。
これぞ古典、名著。
評:なし<2005.10.6/Thurs.>

「探究I」(柄谷行人、講談社学術文庫)
外部についての考察という点で私の研究と
重なる部分があるのだけど、私は独我論を理解していなかった。
評:なし<2005.10.8/Sat.>

「塀の中から見た人生」(安部譲二・山本譲司、カナリア書房)
私は犯罪が人の語りをどう変えるかという点に
興味があるだけに、この対談集は示唆的。
評:☆5<2005.10.9/Sun.>

「『私』をめぐる冒険」(浜田寿美男、洋泉社新書)
供述調書の章がやはりおもしろい。
私はこれを社会学から発展させる。
評:なし<2005.10.13/Thurs.>

「古風堂々数学者」(藤原正彦、新潮文庫)
p110-121がもっとも美しいというか、この人らしさが
出ているかも知れない。数学者は数学を語るときに美しい。
評:☆4<2005.10.17/Mon.>

「宗教社会学のすすめ」(井上順孝、丸善ライブラリー)
デュルケムの学説、パーソンズの図式、ウェーバーの
価値自由まで出ていて、社会学の入門書としての性格がばっちり。
評:☆4.5<2005.10.19/Wed.>

「『野球』県民性」(手束仁、祥伝社文庫)
発想そのものは大変おもしろい。ただ、学術書ではないと
いうことをさしひいても、県民性にすべての要因を帰着させるのは
好みが分かれるところだと思う。
評:☆3<2005.10.22/Sat.>

「145人の自殺者」(スーサイド・ラボ、データハウス)
鉄道自殺の事例が少なすぎる。
評:なし<2005.10.24/Mon.>

「東京奇譚集」(村上春樹、新潮社)
この人を評論するということが、無粋な行為に
思えてしまう。
評:☆5<2005.10.24/Mon.>

「探究II」(柄谷行人、講談社学術文庫)
引用文献リストがないのはちょっと困るなぁ。
「探究III」も読まないと。
評:なし<2005.10.25/Tues.>

「容疑者Xの献身」(東野圭吾、文藝春秋)
冷徹の中の愛情を描くというのは、並大抵の力量では
ありません。これはついに直木賞かも知れません。
評:☆5<2005.10.27/Thurs.>

「物語の構造分析」(ロラン・バルト、みすず書房)
中心性の埋没、主体の衰退といった「現代的な」(ウェブ的な)
事象をいち早く指摘。逆にいえば、ウェブも構造が同じということ。
分析の方法論については見るべきものがある。
評:なし<2005.10.28/Fri.>

「私・今・そして神」(永井均、講談社現代新書)
ウィトゲンシュタインの独我論がどういうものだったかは
わかりました。「何が見えていようと、見ているのは常に私だ」
なのですね。つまり、私にあてはまることは誰にでもあてはまると
いうこと。これに対する反論の文献は、また読むことにしましょう。
あと、永井均は例示が笑えます。
評:なし<2005.10.30/Sun.>

「犯罪学入門」(鮎川潤、講談社現代新書)
刑務所や矯正施設の建設に関係して、社会問題の社会学的に
発展させることができるかも知れませんね。
評:なし<2005.11.2/Wed.>

「日式韓流」(毛利嘉孝編、せりか書房)
「ファン文化の能動性」という概念がやはり卓抜かな。
二次創作だからオタクの消費文化の話に行くかと思いきや
行かないあたりも、評価できるかも知れません。
評:なし<2005.11.4/Fri.>

「メディアとことば2」(ひつじ書房)
岸本千秋のweb日記の話はちょっと物足らんなぁ。
日記の読者って未来の自分も含まれるし。
評:なし<2005.11.4/Fri.>

「逸脱と犯罪のスティグマ(烙印)理論」
(S.ジオラ・ショーハム、ジオラ・ラハーブ、文化書房博文社)

見どころは第11章かな。布置理論(逸脱行動+烙印押し→社会的逸脱)。
こういう美しい(自然な)理論は好き。
評:なし<2005.11.7/Mon.>

「メディアの近代史」(パトリス・フリッシー、水声社)
メディア関係の研究者は必読。私の知らなかった歴史が
ここにあった。丹念な仕事。
評:なし<2005.11.7/Mon.>

「パラサイト社会のゆくえ」(山田昌弘、ちくま新書)
サブタイトルは「1998年からの大人たち」にしようか。
評:なし<2005.11.8/Tues.>

「ラッシュライフ」(伊坂幸太郎、新潮文庫)
恩田陸「ドミノ」を想起させるのだけど、伊坂幸太郎は
地の文からして笑える。
評:☆4.5<2005.11.9/Wed.>

「大学の話をしましょうか」(森博嗣、中公新書ラクレ)
院生には聞きなれた話が続きました。
評:☆4<2005.11.13/Sun.>

「『劇場型犯罪』とマス・コミュニケーション」(小城英子、ナカニシヤ出版)
D論。神戸事件を「報道」から見た論文集。
「本論文では」が散見されてちょっと校正不足。
評:なし<2005.11.13/Sun.>

「ネコソギラジカル(下)」(西尾維新、講談社ノベルス)
維新ちゃん、ありがとう。
評:☆5<2005.11.14/Mon.>

「獄窓記」(山本譲司、ポプラ社)
崇高な書物。涙が出たほど。
評:☆5<2005.11.15/Tues.>

「社会病理学の基礎理論」(松下武志ほか編、学文社)
執筆者の間でかぶりすぎだなぁ。概説としては良い。
評:なし<2005.11.17/Thurs.>

「生協の白石さん」(白石昌則・東京農工大学の学生の皆さん、講談社)
狙っていないのが良い。コメント力というやつですね。
評:☆5<2005.11.17/Thurs.>

「大学教授コテンパン・ジョーク集」(坂井博通・中公新書ラクレ)
おもしろい本なの。こういう本を書けるのに
なにゆえにこんなタイトルなのか。
評:☆3<2005.11.21/Mon.>

「なんとなくな日々」(川上弘美・岩波書店)
なぜかいつまでも文庫にならない。
最近私は著者が理系だと期待してしまう。
評:☆4.5<2005.11.21/Mon.>

「都市のドラマトゥルギー」(吉見俊哉・弘文堂)
都市を「場」として捉えるための論述の仕方を学んだ。
評:なし<2005.11.23/Wed.>

「自己と社会」(西原和久・新泉社)
5000円は高いなぁ。示唆的な本だけに良心的価格に!
評:なし<2005.11.26/Sat.>

「反社会学の不埒な研究報告」(パオロ・マッツァリーノ・二見書房)
「もういいや、社会学なんて」(p5)とか書きながらも
正攻法で攻めてくれていたら、学生全員にすすめました。
評:☆4<2005.11.27/Sun.>

「網状言論F改」(東浩紀編・青土社)
斎藤環がポストモダンをパチンコ店に見出したのが
いちばんおもしろかったですね。
評:なし<2005.11.27/Sun.>

「子どもが減って何が悪いか!」(赤川学・ちくま新書)
選択の自由は選択しない自由も含めて議論されるべきである。
この人が正しい。
評:なし<2005.11.28/Mon.>

「放送禁止歌」(森達也、デーブ・スペクター・解放出版社)
放送禁止歌などというものは実はないのだと。
勝手な意識が問題なのだと。規制するのは誰なのだ、と。
評:☆5<2005.11.29/Tues.>

「社会学を学ぶ」(内田隆三・ちくま新書)
言語の二重分節性がわかりました。
ということは、構造主義の考え方を理解したということです。
評:なし<2005.11.30/Wed.>

「物語られる『人生』」(小林多寿子・学陽書房)
自分史と共同体の話はやっぱりおもしろいかもなぁ。
評:なし<2005.12.4/Sun.>

「不可能な交換」(ジャン・ボードリヤール・紀伊国屋書店)
無による存在論。私と関心が似ています。
評:なし<2005.12.4/Sun.>

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」(森絵都・角川文庫)
「永遠の出口」よりはるかに好き。
賞獲れなかったのか?
評:☆5<2005.12.4/Sun.>

「本当はちがうんだ日記」(穂村弘・集英社)
歌人だけあって各タイトルがうまいし、エッセイも
やわらかく、かつおもしろい。いいものを読んだ。
評:☆5<2005.12.7/Wed.>

「現実入門」(穂村弘・光文社)
策略だとしても、この構成は素晴らしい。
順番どおりに読まれたし。
評:☆5<2005.12.7/Wed.>

「クラブカルチャー!」(湯山玲子・毎日新聞社)
文章はさておき、レイ・ハラカミ、菊地成孔、宇川直弘への
インタビューおよびmixiへの言及が、それなりの眼を
持っていることを感じさせますね。興味深い世界。
評:なし<2005.12.10/Sat.>

「理性はどうしたって綱渡りです」(ロバート・フォグリン・春秋社)
なんかよくわからんまま終わってしまったのだけど、
とりあえずタイトルが秀逸。
評:なし<2005.12.11/Sun.>

「自己と他者の社会学」(井上俊ほか編・有斐閣アルマ)
とりあえず、最新の自己論の状況は網羅できるでしょう。
評:なし<2005.12.12/Mon.>

「美はなぜ乱調にあるのか」(大澤真幸・青土社)
<他者性>と<ありえたかも知れないもうひとつの現実>の
ふたつが、いまの大澤真幸のキーワードなのでしょう。
評:なし<2005.12.14/Wed.>

「構築主義とは何か」(上野千鶴子編・勁草書房)
病は物語であると言い切った野口裕二。
評:なし<2005.12.15/Thurs.>

「<恋愛結婚>は何をもたらしたか」(加藤秀一・ちくま新書)
優生学イデオロギーをもたらした恋愛結婚。
「結婚は国家による統制」と述べた某先生を改めて尊敬。
評:なし<2005.12.17/Sat.>

「『世間』の現象学」(佐藤直樹・青弓社ライブラリー)
日本世間学会なんてあるんだ。はじめて聞いた。
評:なし<2005.12.19/Mon.>

「記憶のエチカ」(高橋哲哉・岩波書店)
「出来事の核心を物語りうるのは出来事の核心にいた者だけだろう。
ところがこの出来事は、出来事の核心にいた者がまさに核心にいた
からこそ物語る能力を失ってしまう、そういう出来事なのである」(p26)
このようなトラウマの記憶をどう扱うかということについてはずっと
関心があったのだけど、ラストの「起源の忘却なしに起源を根拠づける
ことができないのだ」(p236)で得心。
評:なし<2005.12.22/Thurs.>

「行為の代数学(増補新版)」(大澤真幸・青土社)
行為の上位概念のようなものとしてある「存在」を、
その数学的な自己準拠性から証明してしまった伝説の論考。
評:なし<2005.12.24/Sat.>

「おしゃれ野球批評」(DAI-X出版)
杉作J太郎の対談にやはり爆笑。
あと、執筆陣の「思い出のシーン」がやたらマニアック。
評:☆4.5<2005.12.24/Sat.>

「此処、彼処」(川上弘美・日本経済新聞社)
場所について記述するということは、すなわち
それを基準として「私」を記述するということ。
評:☆5<2005.12.25/Sun.>

「死と死別の社会学」(澤井敦・青弓社)
死をめぐる関係性についての論考というのは
そういえば珍しいかもね。
評:なし<2005.12.27/Tues.>

「猫とロボットとモーツァルト」(土屋賢二・勁草書房)
芸術的創造は先行するものの変形を要素として含む。
ならば評価という行為はそれを認識しないとできないのでは?
評:なし<2005.12.31/Sat.>

「『間取り』で楽しむ住宅読本」(内田青蔵・光文社新書)
「間取りを通して行なう住まいづくりは、個人のものであっても、
同時に公共のものである」(p221)。だよね、外観って大事だよね。
評:なし<2006.1.2/Mon.>

「和田の130キロ台はなぜ打ちにくいか」(佐野真・講談社現代新書)
ストレートの異常な回転数に加え、初速と終速が殆ど
変わらないのだそうです。だからバットはボールの下をいく。
評:☆4.5<2006.1.3/Tues.>

「環境社会学のすすめ」(飯島伸子・丸善ライブラリー)
「組織の中に、どのような個人が含まれているかということが、
問題を解決する上で重要である」(p107)。この本で引用するまでもないが。
評:☆4<2006.1.4/Wed.>

「郵便的不安たち♯」(東浩紀・朝日文庫)
「『他者』は、ひとりの人間でも場合によると考えなければいけない」(p67)。
「僕のテクストを介して、いままで繋がらなかった領域が繋がれば
それでいい」(p74)。いろいろ手を出すとは思っていましたが、
そういうわけでしたか。好きな考え方です。
評:なし<2006.1.9/Mon.>

「さいえんす?」(東野圭吾・角川文庫)
軽妙洒脱ではないかも知れないが、誠実なエッセイ。
評:☆4<2006.1.10/Tues.>

「JR全線全駅下車の旅」(横見浩彦・KKベストセラーズ)
「たとえ利用者がゼロであっても、そこに駅がある以上
降りないわけにはいかない」(p93)。全駅下車達成の章は涙もの。
評:☆5<2006.1.12/Thurs.>

「ラカン派社会学入門」(樫村愛子・世織書房)
自分にとっての入門書らしい。あとがきで告白。
評:なし<2006.1.14/Sat.>

「<変態>の時代」(菅野聡美・講談社現代新書)
変態の意味が昔はいわゆる逸脱を指していたというのは
想像どおり。最近は「変態とはアブノーマル・セックスという
認識が成立し、挿入行為が大前提となっている」(p206)のだとか。
評:なし<2006.1.18/Wed.>

「ギリギリデイズ」(松尾スズキ・文春文庫)
いわずと知れた日記。そしていわずと知れた脚注のおもしろさ。
評:☆4.5<2006.1.20/Fri.>

「暴走族のエスノグラフィー」(佐藤郁哉・新曜社)
彼ら彼女らが自らの反抗を語るとき、その語彙は類型的で
ある意味で保守的であるという。それは果たしてなぜなのか。
通底するという雑誌言説との明らかな関連を知りたい。
評:なし<2006.1.26/Thurs.>

「文明の憂鬱」(平野啓一郎・新潮文庫)
エッセイ集。純文学的な言葉づかいだが読ませる。
鍵と錠の間のエロティックな関係とかね。おもしろい。
評:☆4.5<2006.1.26/Thurs.>

「マンガは今どうなっておるのか?」(夏目房之介・メディアセレクト)
私が興味を持ったのは、作品によって「読みの速度」が
異なるのではないか、という仮説。検証してほしい。
評:なし<2006.1.27/Fri.>

「建築の哲学」(四日谷敬子・世界思想社)
「ハイデガーは身体の現象を『身体すること』として捉えようと
してい」(p43)たという。身体はやはり止揚される?
評:なし<2006.1.28/Sat.>

「『かわいい』論」(四方田犬彦・ちくま新書)
「あるものが『かわいい』と呼ばれるときには、そのどこかに
グロテスクが隠し味としてこっそりと用いられている」(p80)。
この視点は大澤真幸の美の論文と通ずる。
評:なし<2006.1.29/Sun.>

「嗤う日本の「ナショナリズム」』」(北田暁大・NHKブックス)
若者のコミュニケーションの構造が「秩序」から「つながり」へ、
というのは理解しているのだけど、別の秩序が駆動されていると
思うのですよ。
評:なし<2006.1.31/Wed.>

「自我の社会学」(船津衛・放送大学教育振興会)
ミードが第一次世界大戦を回避させるために言ったという
「国際心」(p54)は、実は大澤真幸の他者論の主張と同じ。
評:なし<2006.2.2/Thurs.>

「21世紀の社会学」(船津衛、山田真茂留、浅川達人・放送大学教育振興会)
浅川達人の第3章「都市空間の社会学」はおもしろかった。
「新編東京圏の社会地図1975-90」は読まないと。
評:なし<2006.2.3/Fri.>

「萌える男」(本田透・ちくま新書)
「萌え」というのは脳内恋愛であり、恋愛というのは
社会問題だそうです。宣言する人が出てしまったよ。
評:なし<2006.2.5/Sun.>

「建築と哲学」(ジャン・ボードリヤール、ジャン・ヌーヴェル・鹿島出版会)
このふたりは時代にとっての「特異点」(他者性)という形で
結びついているのですね。キーワードはやはり他者性です。
評:なし<2006.2.6/Mon.>

「建築学がわかる。」(AERAムック)
ドイツでは結露が発生するようなものを建築したら
建築家として失格とか、サウンドスケープ(音の風景)とか、
とにかく刺激的でおもしろい。この本は買いです。
評:☆5<2006.2.7/Tues.>

「フロー理論の展開」(今村浩明、浅川希洋志編・世界思想社)
フロー理論の前提は「最適経験としてのフローは挑戦と能力の
レベルが相対的に高いレベルで釣り合ったときに経験される」(p190)。
「楽しさ」概念の精査、四分図とパーソンズのAGIL図式との整合性の追究
(9章今村浩明)など課題も込みだが、提唱者チクセントミハイの図が秀逸。
評:なし<2006.2.10/Fri.>

「レタス・フライ」(森博嗣・講談社ノベルス)
最初の話だけで評価は最高点です。
ところで、祖父江七夏の娘って誰だっけ?
評:☆5<2006.2.11/Sat.>

「テレビゲーム解釈論序説」(八尋茂樹・現代書館)
これ系の研究に先鞭をつけましたね。
余談ですがこの人、脚注大好きでしょう。
評:なし<2006.2.14/Tues.>

「新建築ウォッチング2003-04」(松葉一清・朝日新聞社)
東京近郊の新建築がメインですが、見ているだけでも
おもしろいです。カラーだったらもっとよかったですね。
評:☆5<2006.2.15/Wed.>

「贅沢な出張 全国鉄道ガイド」(川島令三・角川oneテーマ21)
グリーン車案内ですね。確かに出張族には役立つでしょう。
評:☆5<2006.2.16/Thurs.>

「巨人軍論」(野村克也・角川oneテーマ21)
監督は人間教育をしなければならないのだと。
なかなかおもしろい本でした。
評:☆4.5<2006.2.17/Fri.>

「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」(本谷有希子・講談社)
この気負いは気持ちいいかも。
大きくなる気がしますね。
評:☆4<2006.2.18/Sat.>

「沖で待つ」(絲山秋子、文藝春秋三月特別号収録)
この話込みでも単行本化したら読むべきでしょう。
連作の中でより活きる話だと思います。実によかった。
評:☆5<2006.2.19/Sun.>

「東京圏 これから伸びる街」(増田悦佐、講談社ソフィアブックス)
性格のいい街は伸びる。この場合の「性格のよさ」とは
異分子を排除しないこと、らしい。まぁ、そうだわね。
ブックガイドは役立つと思う。
評:☆4<2006.2.21/Tues.>

「青空感傷ツアー」(柴崎友香、河出文庫)
頭の中が大阪弁になります。それはつまり、力があると
いうことです。長嶋有の解説もよかったですね。
評:☆5<2006.2.23/Thurs.>

「私的所有論」(立岩真也、勁草書房)
第4章「他者」が、やっぱり私の研究と直結するのかな。
独特の文体に慣れるまで時間がかかります。
評:なし<2006.2.25/Sat.>

「バッテリーIV」(あさのあつこ、角川文庫)
最後に収録されている短編がいい。実にいい。
評:☆4.5<2006.2.25/Sat.>

「美人画報ハイパー」(安野モヨコ、講談社文庫)
キレイになるためには、他者、そして自らの美を
肯定することなんだって。男にもいえるよね。
評:☆4.5<2006.2.26/Sun.>

「盤上の敵」(北村薫、講談社文庫)
「読んでよかったという方が増えるのは嬉しい。しかし、
逆のことは望みません」(p4)。読者層とイメージを自覚する
作者ならではの前書き。
評:☆4.5<2006.3.1/Wed.>

「論理哲学論考」(ウィトゲンシュタイン、ちくま学芸文庫)
命題1〜7より成っており、1〜6を受けての命題7
「語ることのできないもの、これについては沈黙しなければならぬ」。
評:なし<2006.3.2/Thurs.>

「野球力」(小関順二、講談社+a新書)
広沢がクイックの話をしていたのを思い出しました。
その話に普通に食いついたのが古田と高津で、
この3人が野村監督の下で野球をしていたという事実。
評:☆5<2006.3.3/Fri.>

「踊るナマズ」(高瀬ちひろ、集英社)
人をひきつける官能性。賞もとるはずだわ。
評:☆5<2006.3.3/Fri.>

「波状言論S改」(東浩紀編、青土社)
「あえて」「ベタに」が現代社会のキーワードなのかな。
評:なし<2006.3.4/Sat.>

「音の風景とは何か」(山岸美穂・山岸健、NHKブックス)
音による人と人の結びつきという着眼点はいいと思う。
評:なし<2006.3.7/Tues.>

「未明からの思考」(現代社会研究会編、ハーベスト社)
第2章の内田隆三の秋葉原論がやはりよかったか。
評:なし<2006.3.12/Sun.>

「ほんまに京都人だけが知っている」(入江敦彦、洋泉社新書)
犯罪の章が異質であり、秀逸。
評:☆5<2006.3.13/Mon.>

「表象の光学」(小林康夫、未来社)
一点透視からはじまる、空間と主体の関係を問うた考察。
自己を芸術的に扱うと、こうなる。
評:なし<2006.3.13/Mon.>

「4TEEN」(石田衣良、新潮文庫)
直木賞受賞作。これはよかった。
おすすめ。
評:☆5<2006.3.18/Sat.>

「吉田自転車」(吉田戦車、講談社文庫)
ひとつの分野でおもしろい人は、他の分野でも
やはりおもしろいものをつくるのですね。
評:☆5<2006.3.19/Sun.>

「現代建築のパースペクティブ」(五十嵐太郎、光文社新書)
CODAN東雲についても触れられています。
建築家史も載っていて、勉強になりますね。
評:☆5<2006.3.22/Wed.>

「犯罪は『この場所』で起こる」(小宮信夫、光文社新書)
割れ窓理論って、それほど新しいわけではないけどね。
評:なし<2006.3.24/Fri.>

「王妃の館」(浅田次郎、集英社文庫)
ぶっちぎりの人情ロマンコメディ。浅田節全開。
評:☆4.5<2006.3.24/Fri.>

「プロ野球スカウティングレポート2006」(小関順二、アスペクト)
昔、江川卓が監修していたもの。さすがに細かい。
評:☆4.5<2006.3.27/Mon.>

「2006年版プロ野球問題だらけの12球団」(小関順二、草思社)
今年度は従来どおり、選手を多く出して叱咤激励。
評:☆4.5<2006.3.27/Mon.>

「社会学の社会学」(ピエール・ブルデュー、藤原書店)
ブルデュー入門としておすすめ。
評:なし<2006.4.5/Wed.>

「場所に聞く、世界の中の記憶」(鈴木博之、王国社)
街の写真を撮る技法がなかなか的を得ている。
評:なし<2006.4.7/Fri.>

「MORI LOG ACADEMY 1」(森博嗣、メディアファクトリー)
2005年11月14日「作られた歴史」に思わず付箋。
評:☆5<2006.4.7/Fri.>

「近代文学の終り」(柄谷行人、インスクリプト)
禁煙して調べ物をする熱意が出てきたらしい。
いわゆる論考ではないが、それだけにわかりやすいかも。
評:なし<2006.4.8/Sat.>

「ニート」(絲山秋子、角川書店)
やはりこの人は短編の名手なのか?
評:☆4.5<2006.4.9/Sun.>

「社会学理論の<可能性>を読む」(情況出版)
荻野昌弘のブルデューの論がよかった。
この人の文章って読みやすいのね。
評:なし<2006.4.11/Tues.>

「クワイエットルームにようこそ」(松尾スズキ、文藝春秋)
いつものノリで小説書いちゃった、みたいな。
いつものノリだから抜群におもしろくて、芥川賞落選は
本当に残念。
評:☆5<2006.4.14/Fri.>

「お笑いプロ野球殿堂 ダメ監督列伝」(テリー伊藤、知恵の森文庫)
発言の実証性が高められたら☆5だけど、
読みものとして実におもしろい。ダメ監督評論家なんて。
評:☆4.5<2006.4.17/Mon.>

「場所の力」(ドロレス・ハイデン、学芸出版社)
場所と記憶の関係とか、場所の意味に関する言説とか
だいたい私がほしかったものがあった。
評:なし<2006.4.17/Mon.>

「フーリガンの社会学」(ドミニック・ボダン、白水社)
フーリガンはもともとはサポーターで、
何かのきっかけでフーリガンになるのだとか。
評:なし<2006.4.25/Tues.>

「脱アイデンティティ」(上野千鶴子編、勁草書房)
概念は構築されるけれども、それは書き換えられつづけるのだと。
そのことに自覚的でなければならないと。
評:なし<2006.4.27/Thurs.>

「子供たち怒る怒る怒る」(佐藤友哉、新潮社)
短編集。「慾望」は、まぁよかったかな。
評:☆4<2006.4.28/Fri.>

「麻原彰晃の誕生」(高山文彦、文春新書)
ありそうでなかった麻原彰晃を追ったルポ。
評:☆4<2006.4.28/Fri.>

「テレビニュースの社会学」(伊藤守編、世界思想社)
マルチモダリティ分析、くるかな。
評:なし<2006.5.1/Mon.>

「都市の記憶」(鈴木博之ほか、白揚社)
場所=文化の蓄積、というのはいつもの鈴木論。
豊橋市公会堂が載っていたのが意外。
評:なし<2006.5.1/Mon.>

「メディア文化を読み解く技法」(阿部潔ほか、世界思想社)
タイトルで敬遠していましたが、中身はいいですね。
物語を使わずに整形を分析した章とかね。
評:なし<2006.5.4/Thurs.>

「悪徳の栄え」(マルキ・ド・サド、河出文庫)
非常に悪いです。悪くていいです。
評:☆5<2006.5.5/Fri.>

「都市の防犯」(北大路書房)
環境犯罪学寄りの論文が多いのかな。
サブタイトルに惑わされてはいけませんね。
評:なし<2006.5.5/Fri.>

「『郊外』と現代社会」(青弓社)
内田隆三の講演が研究には役立ちそう。
評:なし<2006.5.6/Sat.>

「つるつるの壺」(町田康、講談社文庫)
エッセイ。小説は時についていけないがエッセイはいい。
評:☆5<2006.5.7/Sun.>

「場所感の喪失(上)」(ジョシュア・メイロウィッツ、新曜社)
原著の発表から18年たって訳されたので隔世の感が
否めないでもないが、それでも、当時「電子メディアは場所を
侵略(not占領)する」と言ったのは新鮮だったのでは。
評:なし<2006.5.7/Sun.>

「都市への/からの視線」(若林幹夫、青弓社)
「共移体/共異体」の概念を提出したのが最大の仕事?
評:なし<2006.5.8/Mon.>

「都市の比較社会学」(若林幹夫、岩波書店)
都市はなぜ都市であるのか。学際的に書かれているのがポイントか。
評:なし<2006.5.8/Mon.>

「未来都市は今」(若林幹夫、廣済堂ライブラリー)
SFをきっかけに書かれた本らしい。
評:なし<2006.5.9/Tues.>

「T-SHIRT」(シャルロット・ブリュネル、アシェット婦人画報社)
Tシャツが自己表現だけでなく広告(宣伝)に使えるという
視点は、もっと活かされるべきだと思う。たぶん
ビジネスとして相当いいところまでいく。
評:☆5<2006.5.12/Fri.>

「ちぐはぐな身体」(鷲田清一、ちくま文庫)
「身体はイメージでしかありえない」「ファッションはふつう
表面のプロポーションやバランスをだいじにするけれど、
そういうファッションを生みだすぼくらの情念は、はなはだしく
釣り合いを欠いたものなのだ」(p166) この人好き。
評:なし<2006.5.14/Sun.>

「平成マシンガンズ」(三並夏、河出書房新社)
独自の素材というわけではないのにおもしろい。
そう思わせるのは力のある証拠でしょう。
評:☆5<2006.5.16/Tues.>

「イッツ・オンリー・トーク」(絲山秋子、文藝春秋)
表題作の勢いで最後までいった。また長編読みたい。
評:☆5<2006.5.16/Tues.>

「問いかけるファッション」(成実弘至編、せりか書房)
最後まで読むのにけっこうな労力を使った。
評:なし<2006.5.17/Wed.>

「検証・若者の変貌」(浅野智彦編、 勁草書房)
包括的若者論。若者は「『何か』に軸足をおくこと、そして
その軸足が複数であること」(p252)を求めるという。
統計コラム充実。
評:なし<2006.5.19/Fri.>

「テツはこう乗る」(野田隆、 光文社新書)
自分がテツであることをちょっと違うところから
眺めた好著。
評:☆5<2006.5.19/Fri.>

「99.9%は仮説」(竹内薫、 光文社新書)
この本も仮説だということです。
メディアリテラシー教育に使えるでしょうか。
評:☆4<2006.5.21/Sun.>

「男女交際進化論『情交』か『肉交』か」(中村隆文、 集英社新書)
結婚しない女性知識人の登場により、彼女たちを
口説こうとする男性が現れた。それが現在の恋愛へと
つながっていくわけだ。
評:なし<2006.5.22/Mon.>

「更新期の文学」(大塚英志、 春秋社)
メディアが媒介者ではなく、「場」そのものになると
いうこと(受け手と送り手の境が曖昧になることによって)。
評:なし<2006.5.23/Tues.>

「日本の刑務所」(菊田幸一、 岩波新書)
「刑務所が社会的存在であるためには、受刑者の処遇は、
その者の社会復帰に向けたものでなくてはならず、
可能な限り社会に開かれた刑務所として、社会との連携の
姿勢がなくてはならない」(p195)。
評:なし<2006.5.24/Wed.>

「にょっ記」(穂村弘、 文藝春秋)
日記ではないなぁ、確かに。でもエッセイでもないような
気がする。不透明なジャンルに居心地よく漂うのがたぶん
この人のスタンスなのだろう。
評:☆5<2006.5.26/Fri.>

「TOKYO STYLE」(都築響一、 ちくま文庫)
これは残る写真集でしょう。コンセプトがいい。
評:☆5<2006.5.29/Mon.>

「国家の品格」(藤原正彦、 新潮新書)
まぁ、藤原正彦だなぁ。
評:なし<2006.5.29/Mon.>

「7月24日通り」(吉田修一、 新潮社)
まぁ、吉田修一だなぁ。吉田修一どおり。
評:☆4<2006.5.29/Mon.>

「日常生活の犯罪学」(マーカス・フェルソン、日本評論社)
さすがに環境犯罪学への知見が厚くて、いいですね。
評:なし<2006.6.1/Thurs.>

「メディアと倫理」(和田伸一郎、NTT出版)
画面メディアという言葉を、おそらく最初に使った人。
評:なし<2006.6.2/Fri.>

「捕手論」(織田淳太郎、光文社新書)
これが「あえて書かれた」のがいいんだよ。
評:☆4.5<2006.6.12/Mon.>

「賃貸宇宙(上)」(都築響一、ちくま文庫)
東京と京都がくらべられるとおもしろい。
評:☆5<2006.6.12/Mon.>

「はじめて学ぶ社会学」(高木聖ほか、慶応義塾大学出版会)
ラストのラスト「社会学を学んだみなさんへ」がいい。
評:なし<2006.6.12/Mon.>

「東京再生」(伊藤滋ほか、学芸出版社)
提案だからどうしても「よくする」計画であって、
必ずしも当事者性があるわけではないのだけど、
デザイン論というのはGISとか使うとこうなるのね、と
いうことがわかりました。
評:なし<2006.6.12/Mon.>

「情報都市論」(西垣通ほか、NTT出版)
「建築とは床であるというのが、この時代の建築に最も
ふさわしい定義となるであろう」(隈研吾、p208)。
評:なし<2006.6.14/wed.>

「賃貸宇宙(下)」(都築響一、ちくま文庫)
ゴス部屋が圧巻。
評:☆5<2006.6.15/Thurs.>

「天城一の密室犯罪学教程」(天城一、日本評論社)
数学とトリックの相性のよさは森博嗣の
作品を読めばわかることだけれども、
この人は「論文」を書いてしまった。
わたしは綾辻行人が彼に近いとみている。
評:☆4<2006.6.16/Fri.>

「『間取り』の世界地図」(服部岑生、青春新書)
間取りで生活様式が見えるというのは
よく考えればそりゃそうなのだけど、
改めて考えればかなり不思議なことだ。
評:なし<2006.6.16/Fri.>

「援交少女とロリコン男」(圓田浩二、洋泉社新書)
ネネ「もうみんな変態なんじゃないかな」(p105)
ワタナベ「必要悪なんじゃないかな」(p128)
それが必要な人もいるということだ。
評:なし<2006.6.16/Fri.>

「私たちが住みたい都市」(山本理顕編、平凡社)
鷲田清一とか西川祐子さん(知り合いなので)はやはり
いい話をしますね。宮台は長いけど。
評:なし<2006.6.18/Sun.>

「若者殺しの時代」(堀井憲一郎、講談社現代新書)
外側に逃げられなければ内側に逃げる。
思わぬ逆転の発想。
評:☆4.5<2006.6.19/Mon.>

「『場所』の復権」(平良敬一編著、建築資料研究社)
場所論でいうと、京都駅をつくった原広司の「あらゆる人に
同等の権利があるような場所論でなければ具合が悪いんじゃないか、と
いうふうに思って建築をつくってきたし、今もそう思っています」(p69)が
私と共鳴。
評:なし<2006.6.19/Mon.>

「東京飄然」(町田康、中央公論新社)
この人の凄みに触れるには最適かも。
評:☆5<2006.6.23/Fri.>

「都市社会学の眼」(奥田道大、ハーベスト社)
特にどうということはないのだけど(笑)、「こぼればなし」の
「ノンフィクション部門に応募する社会学のデモグラフィックな
大型作品が、新しい人によって誕生することを夢見ています」(p169)
が印象に残る。
評:なし<2006.6.23/Fri.>

「東京R計画」(アスペクト)
改築OKの部屋、住みたいなぁ。
評:☆5<2006.6.23/Fri.>

「イン・ザ・プール」(奥田英朗、文春文庫)
気が抜ける。とてもいい。
評:☆5<2006.6.25/Sun.>

「超合法建築図鑑」(吉村靖孝編著、建築文化シナジー)
そうか、それもあれも合法ではあるんだ。
評:☆5<2006.6.25/Sun.>

「見える都市/見えない都市」(鈴木博之、岩波書店)
都市は場所の一形態である。このころからいってんのね。
評:なし<2006.6.26/Mon.>

「フルタイムライフ」(柴崎友香、河出書房新社)
高値安定の☆×4.5。
評:☆4.5<2006.6.26/Mon.>

「路上観察で歩くパリ」(稲葉宏爾、角川Oneテーマ21)
そのへんのガイドブックより、よっぽどいいところを
突いているし、おもしろい。ただ私は、自分のことを
「ボク」と表記するミドルエイジは、ちょっと好きではないのだけど。
評:☆4<2006.6.30/Fri.>

「未読王購書日記」(未読王、本の雑誌社)
目黒考二が好むのもわかる。文体もどことなく似ている
(作家ではないか?)。
評:☆4.5<2006.6.30/Fri.>

「『あたりまえ』を疑う社会学」(好井裕明、光文社新書)
自分を問いなおす営みであるという社会学の
一面をちゃんと書いてくれた。
評:なし<2006.7.2/Sun.>

「トリアングル」(俵万智、中央公論新社)
これは私小説か?
評:☆4<2006.7.3/Mon.>

「いつかパラソルの下で」(森絵都、角川書店)
「容疑者Xの献身」と同期の直木賞候補作。
これでもおかしくなかったと思うが。
評:☆5<2006.7.7/Fri.>

「電車の中で化粧する女たち」(米澤泉、KKベストセラーズ)
おもしろかったですよ。叶姉妹はどこからきて
どこに行くのか、とか。
評:なし<2006.7.11/Tues.>

「まほろ駅前多田便利軒」(三浦しをん、文藝春秋)
祝☆直木賞受賞。
評:☆5<2006.7.13/Thurs.>

「途方に暮れて、人生論」(保坂和志、草思社)
この人は書いているうちに小説になってしまう人なので、
途方に暮れているうちに人生論になっちまったのでしょう。
評:☆5<2006.7.20/Thurs.>

「認知社会学の構想」(片桐雅隆、世界思想社)
あとがきがいいですよ。
評:なし<2006.7.23/Sun.>

「女は見た目が10割」(鈴木由加里、平凡社新書)
タイトルはいいんです。
評:なし<2006.7.23/Sun.>

「おいしいコーヒーの入れ方X 夢のあとさき」(村山由佳、ジャンプJブックス)
内面を書くのがこんなにうまい作家だったとは。
評:☆4.5<2006.7.24/Mon.>

「快楽主義の哲学」(澁澤龍彦、文春文庫)
この本を「わかってくれる」人にすすめます。
評:☆5<2006.7.24/Mon.>

「野球はベースボールを超えたのか」(ロバート・ホワイティング、ちくまプリマー文庫)
超える必要があるのか?
評:☆4<2006.7.26/Wed.>

「『かまやつ女』の時代」(三浦展、牧野出版)
警鐘を鳴らしてどうする。
評:☆4<2006.7.27/Thurs.>

「他人を見下す若者たち」(速水敏彦、講談社現代新書)
この人に問いたいのは、そして調べてもらいたいのは、
愛知県の管理教育の実態と変遷です。愛知県というのは
大きなバイアスだと思うよ。
評:☆4<2006.7.28/Fri.>

「10代のぜんぶ」(博報堂生活総合研究所、ポプラ社)
まさに良くも悪くも「ぜんぶ」ありのままに書いてあるのが
(インタビューに答える人の性質を不問にしていいのかという
疑問があるにはあるが)いちばんいい。上から言わないということね。
評:☆4.5<2006.7.28/Fri.>

「ギフト、再配達」(藤田真文、せりか書房)
本橋哲也とやり方は似ているのだけど、これはいいね。
使えるね。
評:なし<2006.8.3/Thurs.>

「εに誓って」(森博嗣、講談社ノベルス)
森博嗣にしては普通。
評:☆4<2006.8.7/Mon.>

「しょっぱいドライブ」(大道珠貴、文春文庫)
表題作はよかった。
イヤな人間を描くのがうまいのかも。
評:☆4<2006.8.9/Wed.>

「底辺女子高生」(豊島ミホ、幻冬舎文庫)
要注目豊島ミホのエッセイ。泣いた。
評:☆5<2006.8.10/Thurs.>

「吉田観覧車」(吉田戦車、講談社)
あんまり乗ってないの(笑)
評:☆4<2006.8.11/Fri.>

「三四郎はそれから門を出た」(三浦しをん、ポプラ社)
「書評とは愛の表明でなければならない」(p304)
しをんちゃん、私はあなたについていく。
評:☆5<2006.8.11/Fri.>

「八月の路上に捨てる」(伊藤たかみ、文藝春秋九月特別号)
芥川賞受賞作。私の好きなモチーフなので数割増の評価。
評:☆4.5<2006.8.12/Sat.>

「Ex-formation四万十川」
フィールドワーカー必携。
評:☆5<2006.8.15/Tues.>

「次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?」(柴崎友香、河出文庫)
綿矢りさの解説が読書感想文みたいだった。
評:☆5<2006.8.20/Sun.>

「まちづくりの新潮流」(松永安光、彰国社)
意外と使える。
評:なし<2006.8.22/Tues.>

「スローカーブを、もう一球」(山際淳司、角川文庫)
ノンフィクション賞を受賞したらしい。
評:☆4<2006.8.23/Wed.>

「俺も女を泣かせてみたい」(小谷野敦、筑摩書房)
いいタイトルだ。筑摩書房だからなかなか文庫にならないのが難点。
評:☆5<2006.8.24/Thurs.>

「下北沢」(藤谷治、リトルモア)
文体が「ライ麦畑でつかまえて」みたいで、個人的に
そこだけが気に食わなかったので☆4。
評:☆4<2006.8.26/Sat.>

「『私』のための現代思想」(高田明典、光文社新書)
独我論が否定される根拠がわかった。
評:なし<2006.8.28/Mon.>

「ニッポン監獄事情」(佐藤友之、平凡社新書)
中身は人権の話で、そのへんの刑務所本と通底。
評:なし<2006.8.28/Mon.>

「日傘のお兄さん」(豊島ミホ、新潮社)
童話のような装丁とフォントが惜しい。
損したと思う。
評:☆4<2006.9.3/Sun.>

「夜の朝顔」(豊島ミホ、集英社)
「先生のお気に入り」がいい。型破りな教師を出すのは
わりと常套手段だけれども、でもいい。
評:☆4.5<2006.9.7/Thurs.>

「檸檬のころ」(豊島ミホ、幻冬舎)
ラストの「雪の降る町、春に散る花」がいい。泣いた。
卒業→上京ってのに弱いんだ、私。
評:☆5<2006.9.9/Sat.>

「鏡の法則」(野口嘉則、総合法令)
この本で救われる人は多いと思うよ。
私はこれを読んで楽観しようと思ったけど(笑)
評:☆4.5<2006.9.9/Sat.>

「ぜつぼう」(本谷有希子、講談社)
「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」のような狂気は
影をひそめてしまったけれども、この人はなんとなく
町田康と同じ匂いがする。
評:☆4<2006.9.10/Sun.>

「貧相ですが、何か?」(土屋賢二、文藝春秋)
このタイトル!(爆笑)
評:☆4<2006.9.14/Thurs.>

「図解雑学社会学」(栗田宣義、ナツメ社)
役立つよ。けっこう聞いたことない概念出てくるけど。
評:なし<2006.9.14/Thurs.>

「エバーグリーン」(豊島ミホ、双葉社)
これは映画になるね。
評:☆5<2006.9.16/Sat.>

「東京大学『80年代地下文化論』」(宮沢章夫、白夜書房)
ピテカントロプス・エレクトスからの因果関係の発生。
この人、知的だわ。
評:なし<2006.9.17/Sun.>

「ざらざら」(川上弘美、マガジンハウス)
「おごそかにセックスをとりおこなった」とか、
川上弘美性の高い言葉は散見される。のだけど。
評:☆4<2006.9.17/Sun.>

「生きてるだけで、愛。」(本谷有希子、新潮社)
素晴らしかった。芥川賞獲れたなぁ。
評:☆5<2006.9.19/Tues.>

「隈研吾読本II」(GA)
「建築は自然の最大の敵」だったかな、そんなことを
述べたことのある人だけど、この本は彼の戦略が完全に
読めて、好き。
評:☆5<2006.9.19/Tues.>

「λに歯がない」(森博嗣/講談社ノベルス)
「夢・出会い・魔性」みたいな。
評:☆5<2006.9.21/Thurs.>

「連篇累食」(目黒考二/ぺんぎん書房)
出たとこ勝負というのがいい。
評:☆5<2006.9.22/Fri.>

「空間デザイン事典」(日本建築学会/井上書院)
岡山西警察署、水戸芸術館のふたつを見たい。
評:なし<2006.10.6/Fri.>

「ぬっとあったものと、ぬっとあるもの」(is別冊/ポーラ文化研究所)
メンタリティが宮田珠己と重なるのか?
評:☆5<2006.10.6/Fri.>

「失恋論」(切通理作/角川書店)
竹田青嗣「恋愛論」は読まないと。
この本はどっちでもいいです。
評:☆3<2006.10.8/Sun.>

「『街的』ということ」(江弘毅/講談社現代新書)
予定調和にならない街がおもしろい街ということ。
評:☆4<2006.10.10/Tues.>

「原っぱと遊園地」(青木淳/王国社)
建築は「遊園地」か「原っぱ」であるということ。
評:なし<2006.10.10/Tues.>

「邪魅の雫」(京極夏彦/講談社ノベルス)
持ち運び不可能なこのサイズ!
評:☆5<2006.10.15/Sun.>

「ウェブ恋愛」(渋井哲也/ちくま新書)
自分のことを書きすぎだ。
評:なし<2006.10.19/Thurs.>

「腐女子化する世界」(杉浦由美子/中公新書ラクレ)
特に使うことはしない。
評:なし<2006.10.21/Sat.>

「ぐっとくる題名」(ブルボン小林/中公新書ラクレ)
タイトルに眼をつけるところが、この人やっぱりおもしろい。
評:☆4.5<2006.10.22/Sun.>

「本谷有希子文学大全集−江利子と絶対」(本谷有希子/講談社)
本谷節というか、デビュー作だから既に本谷節が
できていたのだね、という意味で、完成度が高い。
評:☆4.5<2006.10.23/Mon.>

「少し変わった子あります」(森博嗣/文藝春秋)
文藝春秋というのがポイントだな。直木賞か?
評:☆4.5<2006.10.27/Fri.>

「空中ブランコ」(奥田英朗/文藝春秋)
直木賞だけあって人情系。
評:☆4.5<2006.10.30/Mon.>

「STAR EGG」(森博嗣/文藝春秋)
対象に迷う。
評:☆4.5<2006.11.1/Wed.>

「空間管理社会」(阿部潔、成実弘至編/新曜社)
3章と4章は使える。
評:なし<2006.11.3/Fri.>

「勝手に関西世界遺産」(井上章一ほか/朝日新聞社)
こういう本をつくっちゃうところが関西。
評:☆4.5<2006.11.19/Sun.>

「Ex-formation RESORT」(原研哉ゼミ/河出書房新社)
この本、ナイス。
評:☆5<2006.11.19/Sun.>

「夢と魅惑の全体主義」(井上章一/ちくま新書)
この人の文章苦手かも。。。
評:☆4<2006.11.19/Sun.>

「空は、今日も、青いか?」(石田衣良/日本経済新聞社)
励ますのがうまい。やばい。
評:☆4.5<2006.11.20/Mon.>

「現代建築に関する16章」(五十嵐太郎/講談社現代新書)
てっとりばやくイシューがわかります。建築の。
評:なし<2006.11.20/Mon.>

「ナンバーワン・コンストラクション」(鹿島田真希/新潮社)
翻訳したのかと思った。特異な文体にヘンなシチュエーション。
リアリティもなくて(褒め言葉です)、純文学らしい作品。
評:☆4<2006.11.23/Thurs.>

「官能小説用語表現辞典」(永田守弘編/ちくま文庫)
これはおもしろい!
評:☆4.5<2006.12.1/Fri.>


紫の俺