ダンス上達の近道1 - 管理人
2016/11/08 (Tue) 10:36:43
ダンス上達には、時間がかかります。
誰しもが早く、安く、上手くなりたいと考えているのですが、そう甘くはありません。
自主練習も漫然とやっていては、踊り慣れる程度で練習しないよりはましなのですが、上手くはなれません。場合によっては、悪い癖が固まってしまうリスクもあります。
自主練習をやる場合に、こういうところに気をつければ、効果が上がるのにと思うことを書き連ねてみます。
1.音楽に合わせる
自分が観客だとした場合、他人のどんな踊りが上手いと感じるでしょうか。
そうです。
ピタッと音楽に合っている踊りですね。
逆に言うと、音楽を外している踊りは、どこか気持ちが悪いのです。
上級者になれば、音楽表現ということで音楽を先取りしたり、長く採ったりする場合がありますが、そういうことを言っているのではなく、単純に1・2・3やS・Q・Qという長さを音楽に合わせて踊りましょうということです。
当たり前と思われる方が多いと思いますが、思いの外音楽を外して踊っていることが多いのです。
練習方法としては、ベーシック・フィガーで1周のアマルガメーションを組んで、繰り返し繰り返しただただ音楽に合わせることだけに専念することです。
カップルで踊るなら、お互いに確認し合い、また、シャドーで踊るなら、パートナーに確認してもらえばいいと思います。
ワルツで言えば、まずは各フィガーの出だしが音楽の1に合っているかをチェックすればいいと思います。その後、1・2・3の割り振りが均等になされているか、音楽を外したように見えないかを確認したいものです。
問題は、むしろタンゴやフォックストロットです。
何故なら、S・Q・Q・Sといった具合に2拍とる部分と1拍しかとらないステップがあるからです。
2拍とる部分が難しいと思います。
待ちきれずに次のステップに行ってしまう場合が結構多いのです。
解決策としては、Sの歩幅をQの歩幅の2倍にするというのも1つの方法だと思います。
その場合、Sを「スロ・ォー」とカウントせずに、「クイック・クイック」と1歩1歩クイックが2つとれているかを確認することです。S・Q・Q・Sであれば、QQ・Q・Q・QQとSはQQとQ2つ分時間をかけるということです。
人によって、アマルガメーションのどこで急ぎがちとか遅れがちとか癖がありますから、パートナーがしっかり指摘してあげることが良いと思います。
このタイミング(カウント)の練習だけでも十分に自主練習の効果が出ると思います。
ダンス上達の近道2ーポジションの確認 - 管理人
2016/11/08 (Tue) 13:59:57
2.ポジションの確認
カップルで組んだ際、立ち位置やホールドの形等、ポイズ&ポスチャーについて細かく先生から指導を受けると思います。
確かに最初に組んだ時のシルエットは非常に大事なのですが、それは、最初だけでなく、ダンスを踊っている間中気をつけないといけないことなのです。
『ホールドを崩すな』と注意されるときもあると思いますが、ホールドに注意が行き過ぎると、「踊りの間中ホールドは固めないといけない」という誤った考えに染まってしまいがちです。そうではなく、ホールドは、ヒップやショルダーが自由に回転できるように常にゆとりを持っていないといけないのです。
そこでお薦めなのが、最初に立った時のホールドではなく、基本的なポジションをとった際のシルエットを確認しながら踊るということです。
基本的なポジションと言ってもそう沢山あるわけではありません。
基本中の基本は、次の4つです。
1.クローズド・ポジション(スクウェア・ポジション)
2.男性OP・ポジション
3.女性OP・ポジション
4.プロムナード・ポジション
1.クローズド・ポジションは、最初に組んだ時のポジションです。この形を維持しようとしても無理なのです。
2.男性OP・ポジションは、例えば、ナチュラル・ターンの1歩目をアウトサイドに出た時のポジションです。もし男女が真正面を向いてしまったら、男性が完全に女性の右側にずれないと足が出せなくなってしまいます。そこで、男女ともにヒップ・ショルダーを1/16程度右に回転させて、お互いにおへそを相手の方に向ける感覚で、足をCBMPに踏み出します(男性右足前進、女性左足後退)。このポジションのシルエットを確認しましょう。
3.女性OP・ポジションは、例えば、ウイーブの4歩目のポジションです。男性OPのちょうど男女が逆になったポジションだと思えば分かりやすいと思います。男女ともにヒップ・ショルダーを1/16程度右に回転させて、お互いにおへそを相手の方に向ける感覚で、足をCBMPに踏み出します(男性左足後退、女性右足前進)。このポジションのシルエットを確認しましょう。
4.PP(プロムナード・ポジション)は、例えば、ウイスクの3歩目のポジションです。男性のおなかの右端と女性のおなかの左側がコンタクトした状態で、反対側がVの字に開いたポジションです。女性が男性のやや後ろに位置します。このポジションのシルエットを確認しましょう。
よく見かける間違いが、PPからクローズドに戻っていなければならないとき(例えば、シャッセ・フロム・PPの4歩目)に男女の肩のラインが平行に戻らずに、左側がまだVの字に開いているといったシルエットです。
上の各ポジションは、できるだけおなかのコンタクトをつけたまま、スムースに変化させていけるように練習したいものです。
ダンス上達の近道3−真っすぐ立つ - 管理人
2016/11/08 (Tue) 18:32:45
3.真っすぐ立つ
美しいダンスは、できるだけ不自然さをなくしたダンスです。
シルエットに、また、動きに違和感を感じる踊りは、どこかが不自然であり、美しさを阻害していると思って間違いありません。
その一つが縦のラインです。
特に男性に言えることですが、基本的には、床に垂直に立ったラインを維持して踊ることが重要です。
タンゴを例にとると、スウェイがないだけにチェック・ポイントが明快です。
常に足(土踏まず)の上に肩を乗せて踊れば良いのです。
右足の上には右肩を乗せて立ち、左足を出したら左足の上に左肩を乗せたら良いのです。
実に単純です。
足の動きと肩の動きをシンクロさせるのです。
こうすると、無駄な動きがないだけでなく、美しい縦のラインが常に維持できるのです。
タンゴの場合は、足の上に腰、腰の上に肩と床に垂直に乗って動いていることを確認しましょう。
スイング・ダンスの場合は、ちょっと厄介です。
スウェイをかけるからです。
例えば、ワルツのナチュラル・ターンの2歩目、確かに左足の上に左肩が乗ってはいるのですが、左腰は、左側にはみ出しています。さらに3歩目、そのまま右足を左足にクローズしたら、首および頭が右足の上に乗る形となります。右肩は少し右側にはみ出しています。
要は、足を踏み換えても上体がぶれないということが大事なのです。
左足のバランスを同じ状態で右足に引き継ぎます。
スイング・ダンスの場合は、足のボールの上にきちんと肩が乗っているかを確認しながら踊りましょう。
ダンス上達の近道4−滑らかなムーブメント - 管理人
2016/11/09 (Wed) 06:41:51
4.滑らかなムーブメント
今までにみてきた1.音楽に合わせてタイミングよく踊ること、2.ホールドを柔軟に維持して各ポジションでのシルエットをしっかり保つこと、3.足の上に肩が床に対して垂直になる様真っすぐ立って踊ることができたら、ダンスが飛躍的に良くなること請け合いです。
さて、基本というのは難しくて、単純で、つまらないものです。急激に何かがつかめるというわけではなく、練習して練習して徐々に徐々に確実性が増していくような性質のものです。踊りが良くなっていることに自分でもなかなか気が付かないかもしれません。ところが、上級フィガーやピクチャー・フィガーを覚えると、それだけでダンスが上達したみたいで気持ちがいいものです。実際には、上級フィガーもピクチャー・フィガーも先の基本を踏まえた上で踊らなければ、それ自体上達とはあまり関係ないのです。逆に、基本を踏まえた人が上級フィガーやピクチャー・フィガーを踊らなければ、いい踊りに見えないといった方が分かりやすいかもしれません。足型ダンスから抜け出すことをお勧めします。
さて、ここからは少し高級になります。ダンスのテクニックの3要素は、@タイミング、Aシルエット(ポイズ&ピクチャー)、Bムーブメントです。今までは、@タイミングとAシルエットについての練習法、確認法をみてきましたが、これからBムーブメントについてみていきたいと思います。
今回は、イメージ・トレーニングです。
ワルツは、円のスイングのイメージです。振り子のイメージと言った方が分かりやすいでしょうか。ロァー→ライズ開始→ライズ継続→ライズ継続→ロァーの繰り返しです。
フォックストロットは、楕円のスイングのイメージです。振り子の支点が歩幅分前に移動します。ロァー→ライズ→アップ→アップ→ロァーの繰り返しです。
クイックステップは、ワルツを小刻みにしたようなスイングです。SQQとロァー→ライズ→アップ→アップ→ロァーを繰り返します。
タンゴは、上下のスイングがありません。頭の高さを一定に保ち、遅れてトン、遅れてトンとスタッカートにシンコペーションで歩きます。
イメージ・トレーニングとしては、自分の憧れのスター選手のビデオを観て、ムーブメントを頭に焼き付けるのが効果的だと思います。
ダンス上達の近道5−ワルツのムーブメント - 管理人
2016/11/09 (Wed) 18:42:06
5.ワルツのムーブメント
ワルツのカウント1の前進ステップは、ヒールから出ます。
ラテン・アメリカンは、トーから出ることがほとんどですが、ヒールから前進するのがスタンダードの特徴であり、このことがスタンダード特有のダイナミックな動きを可能としています。
ナチュラル・ターンの前半3歩を例にとると、その前のフィガーのカウント3で左足のロァーがなされています。ロァーが深ければそれだけ遠くに行くことが可能となります。ロァー(フォール)は、その場で行うのではなく、左ひざを前に曲げていくことで前進しながら、また、加速をつけながら行います。最初は、やや前傾姿勢ですが、右足の上に右肩を乗せて踏み出すことが重要です。右足のヒールが着地したら、一瞬両ひざが伸びたような形で二等辺三角形が形作られますが、左足で送り出すとともに右足を直ちにフラットにするとともに右ひざを曲げて体重を右足に乗せていきます。このとき、ボディの右回転が始まっています。
2歩目は、右足にしっかりと体重を乗せたところから始まります。後ろから寄せてきた左足を右足のインサイドエッジをこすらせるように前にスイングさせます。ここで、2つのことが同時進行します。一つは、右足のボールで1/4右回転するという動作です。もう一つは、ライズです。右足のひざを徐々に伸ばすとともに右足のヒールを床から離し、ライズします。2歩目で左足が着地したときは、ボディが中央斜めに背面して、両足が左を上にして右を少し下にして真横に開いた状態となります。注意すべきは、両ひざともに緩みを持たせておくということです。
3歩目の前半は、ライズしながら右足を左足の方に引き寄せてくるという動作です。ここでは、左胸を引き上げるような感覚で、ひざにゆとりを持たせたままコンパスの足を閉じるような動作を行います。左ひざに右ひざを引き寄せるのがコツです。ここでも、左足のボールでの右回転が継続しています。右足が左足にそろったときは、1/8右回転して、ちょうどLODに背面しています。このとき、右スウェイが継続しています。
3歩目の後半は、ロァーです。ロァーは、右スウェイを維持したまま、まずは、その場で右足のヒールを床に着けます。ここで、右足体重のまま、左足を右足の少し後ろにポイントします。ここからフォールですが、あくまでもボールバランス継続です。右ひざを前に曲げるような感覚で、ボディを沈めていきますが、進行方向は後ろです。
ダンス上達の近道6ーフォックストロットのムーブメント - 管理人
2016/11/10 (Thu) 08:42:19
6.フォックストロットのムーブメント
ワルツが上下の大きなスイングが特徴であるのに対して、フォックストロットは、大きく前進・後退を伴うスイングであることに特徴があります。
フェザー・ステップを例にとると、1歩目の準備としてのロァーは、ワルツほど深くはありません。1歩目は、ロァーした左足の後ろに体重を乗せずに伸ばされた右足が、左足のインサイド・エッジをこすりながら、わずかに右回転しながら前に振り出されます。右足ヒールが床に着いたら、フラットになり、右足1本に体重を乗せますが、左足は後ろに残したままです。ここからライズですが、右足のヒールを上げて、ボールに乗ったあたりでライズは完了します。ここで、後ろの左足を右足の方向に半ば引き寄せます。S。
2歩目は、右足の少し後ろにあった左足を右足のインサイド・エッジをこすりながら、わずかに右回転しながら、左サイド・リーディングで前進させます。ここで、大事なのは、1歩目でライズした頭の高さを越えないということです。すなわち、ライズをしないのです。頭の高さを変えずに高い位置で受けることをアップと言いますが、まさにアップで前進します。このとき、左サイドがわずかに右サイドより高くなります(わずかな右スウェイ)。Q。
3歩目の前半は、わずかな右回転で空いた左足の延長線上に後ろの右足をアップで、すなわち、頭の高さを変えずに、わずかな右スウェイを維持しての前進です。
3歩目の後半は、ロァーです。このロァーで、CBMPに捻られていたボディを解いて、正面(この場合は、中央斜め)に面します。わずかな右スウェイはそのままです。左足も少し後ろに残したままです。Q。
4歩目は、スウェイを解きながら、後ろにあった左足を、ボディを少し左回転させて前進ウォークです。S。
ダンス上達の近道7−クイックステップのムーブメント - 管理人
2016/11/10 (Thu) 18:29:30
7.クイックステップのムーブメント
クイックステップには、2通りのライズ&フォールのやり方があります。
1つは、グラデュアル・ライズと呼ばれるものですが、ワルツに似てはいますが、若干違います。
ワルツは、先にみたように、ロァー→ライズ開始→ライズ継続→ライズ継続→ロァーというスイングでした。
クイックステップのクラデュアル・ライズは、ロァー→ライズ開始→ライズ継続→ライズ継続→アップ→ロァーというスイングです。何故、最後のアップが入るかというと、これは、クイックステップで多用されるシャッセおよびロックのライズ&フォローであり、ワルツより1歩多いからです。
クイックステップは、フォックストロットから分離独立したダンスですが、フォックストロットがオープン・フィニッシュ(足を開いた状態で各フィガーが終わること)なのに対し、クイックステップは、クローズド・フィニッシュ(両足を閉じた状態で各フィガーが終わること)であるため、フォックストロットよりワルツのスイングに似ています。ただし、ワルツが1・2・3と同じ音の長さなのに対し、クイックステップは、S・Q・Q・Sと音の取り方が違うため、スイングも違ってきています。
クイックステップは、ワルツと同じフィガーも多いのですが、そのスイングの違いをみてみましょう。
ナチュラルターンの1−3です。
ワルツは、ロァー→ライズ開始→ライズ継続→ライズ継続→ロァーですが、クイックステップは、ロァー→ライズ→アップ→アップ→ロァーです。すなわち、1歩目でライズした高さを2歩目、3歩目と維持するということです。もちろん、タイミングもS・Q・Qです。
スイングの違いが伝わりましたでしょうか。
ダンス上達の近道8−タンゴのムーブメント - 管理人
2016/11/10 (Thu) 19:39:47
8.タンゴのムーブメント
先にも述べたように、スイング・ダンスとタンゴの違いは、上下運動のスイングが無いことです。
お叱りを受けるのを覚悟で言うと、中腰で抜き足差し足のイメージです。が、違うのは、1歩1歩がそんなに軽くなく、重いということです。
イメージをつかんでいただくため、だまされたと思って、やってみてください。
まず、中腰に立ちます。
頭の高さを変えずに、ウォーク、リンク、プロムナードとステップしてみてください。この、頭の高さを変えないというところが、タンゴのムーブメントの第一の特徴なのです。
次は、前進はヒールから、足を床から少し離して、遅れがちに、溜めてトン、溜めてトンと歩いてみてください。このリズムを遅れてとるシンコペーションがタンゴの第2の特徴です。
タンゴの第3の特徴は、斜に構えて踊るということです。真正面には歩かないのです。例えば、ウォークの1歩目、思いっきりCBMPに前進です。ウォークの2歩目、思いっきり右サイドリーディングで前進です。当たり前だと思われるかもしれませんが、この斜め歩きがタンゴなのです。
リンクは、左に絞ったボディを解き放つ感じで、前進、PPで横少し後ろです。この右足にひざを緩めてしっかり乗ります。
プロムナードも同じです。頭の高さを変えずに、遅れ気味に、ピタッ、ピタッと歩きます。
スイング・ダンスとは違ったこのタンゴの独特の世界に是非、入り込んでください。