PLAY&MUSIC3
***2002年7月〜2002年9月***
近頃劇見たり音楽聴きに行ったりします。
記録魔YUKOです。
これを読んだご本人様、素人YUKOが勝手に思って書いています。
笑って済ませてください。
もし、気を悪くされた場合は、すぐにお知らせください。
内容を早急に訂正させていただきます。
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高橋敦(おさむ)というトランペット吹き〜古きを尋ねて新しきを知る:民族音楽が作曲家に与えたもの〜/白石准のピアノ・ラボVol.28
場所 門前仲町 門仲天井ホール 日時 2002年9月30日(月)19時15分開演

期末の忙しいときに、しかも打上げほっぽらかして行こう、と思ったのは、ピアノとトランペットがどのように合わさるのかが聴きたかったからに他ならない。
ついでに、スカルラッティのソナタもやるらしかったので、それも聴きたかったのもあるかも。

まずはバルトークの『ルーマニア民族舞曲集』。バルトークはハンガリー人ではあるが、ルーマニアの舞曲。
ルーマニアの舞曲を聴いて、それを発展させ、バルトーク風に味付けしたものらしい。
不思議な音階で、西洋と東洋が混ざっている感じがする。
東欧風、というよりも。
続いて、プログラムにはないが、バリ島のガムランから採った曲。バリ島というより、東欧風。うーむ、ルーマニアの舞曲と逆じゃん。

次にショパンのワルツとマズルカ。
両方とも有名なものだが、白石さんが演奏前に仰ったように、速さがゆれる。
ゆれる、ゆれる、ゆれる。途中、調子が3拍子から2拍子に変わったの!?というくらいゆれる。
チェンバロで、バッハのインベンションを楽しく、という宿題を持っている私、ゆれることに対して臆病になっていたけれど、心強く感じた。
自分の世界を持ってやっていれば、OKなのかな、という感じ。

モーツアルトの幻想曲は、これがモーツァルト!?という感じがした。むしろベートーベンチック。
激しい曲調と落ち着いた優しい曲調が交互に来て、内面の複雑さが表れているような感じのする曲だった。

後半は、トランペットとの競演。
まずはパーセルの『トランペット・チューン』。
ピッコロトランペットでの演奏。
初めて聴いたのだが、管が短いせいか、管が響く前に音が先に出てしまう感じの音がする。
唇の振動、タンギングがそのまま聞こえてしまう感じ。
音はトランペットというよりも、オーボエのような音。柔らかい。

次はトランペットの休憩タイムで、お待ちかねのスカルラッティ。
ソナタニ長調は、ちょっとアラブ風、殆ど宮廷風の曲調が混ざった感じの曲で、華やか。
チェンバロだともっと華やかなんだろうな、と思いつつ聴いていた。

次は普通のトランペットに持ち替えての再登場。
パスカルの『6つの小品』。
『行列』は行進途中でずれた足並みをそろえたり、ちょっと行列からはみ出たり、という感じの曲。
『祈り』は、教会の中、というよりも町の中で皆が上を向いて祈っている漢字のする曲。
『村の祝宴』は、朝、いそいそと女たちが準備をしている。子供たちも起きてきていそいそ、男たちだけは悠然としてのんびりしている。準備準備、さぁ、祝宴が始まるよ〜、という感じのする曲。
『夢のワルツ』は、ロマンチック。恋人たちがお互いしか見えていない様子で踊っている感じがする。
『ロープウェイ』伴奏のピアノが面白い。山の下から出発、上からも出発、お互いにすれ違ったよ、そうしてまた離れていくのだ、と手の動きがそういう伴奏。
『ゆがんだギャロップ』おんまさんギャロップ、でも何故だかリズムが狂っているぞ?という感じのする曲。

次のトランペット休憩タイムは、バルトークのソナチネ。
不思議な曲調なのだけれど、かわいらしい。

最後の曲はバックの『ハンガリアの調べ』。
バック(ドイツ語読みすればバッハ)は、トランペット奏者、トランペット作家、作曲家。
確か白石さんが仰っていたのだが、昔は奏者が作曲家を兼ねていることが多く、そのほうが聞かせどころをしっかりと聞かせたり、その曲の一番いいところをしっかりと観客に押し出すことが出来た。(とは言っていないけれど。)
今は分業化してしまったので、そのあたりがどうなのかな。
トランペット奏者が作曲しただけあって、トランペットが美しく、情熱的、官能的に奏でるのを聴くと、おぉ、と思う。

アンコールは3曲。
バーンスタインの犬の曲。キャンキャン言いながらくるくると飛び跳ねている感じの曲。
次は川の流れのように。白石さん編曲。ピアノが流れるようだ。
最後はゴッドファーザー愛のテーマ。これもピアノが流れるよう。トランペットの哀愁を帯びた音がまたいい。

色んなものがたくさん詰まっているびっくり箱のようなこの演奏会、次がまた楽しみだ。

タブラトゥーラ/風速40メートル!
場所 四谷 コア石響 日時 2002年9月8日(日)15時00分開演

タブラトゥーラは、気づくとはまっている。
そんな人が多いように見受けられる。
今回は、後半にゲストが登場しての演奏会。
当日まで隠されていたんだけれどね。

前半はいつもと同じような曲目。が、『エセルカーダ』を前半最後に持ってきた。いつもはアンコールに演奏されることが多く、田崎瑞博さん、江崎浩司さんが飛び跳ねながら演奏することが多い。
今回は、アンコールではないにも拘わらず、田崎さん、江崎さん、つのだたかしさんが飛び跳ねた。

後半は、ゲストの、蓮見昭夫さんの登場。
リュート、ビウエラを演奏する。
後半は、殆どが新曲披露の場で、楽しい。
特に、江崎さん作曲の『椰子の木陰でI Love You』と言う曲は、南国調で、夏にぴったりの曲。ってもう秋だが。フラダンスを踊りたくなるような曲だ。

4人から5人に増えただけで、音にふくらみが出て、演奏している皆の楽しさ度がアップしているように見える。
特に、リュートのつのださんが一番楽しそうだった。
後でそう申し上げたら、『だって、後半本当に楽しかったもん』とのお答え。
4人だと伴奏者としてのリュートとしてしか存在できないのだが、もう一人リュートがいると、自由に演奏できるとのこと。
本当につのださんは、楽しそうに演奏されていた。

公演後から聴いた話だが、今回のゲストの蓮見さんは、ギターが本業だ。
今回の公演出演にあたって(だけではないとは思うが)、リュートを触ったのが、3ヶ月前、ビウエラは2週間前だったとのこと。
しかも、タブラトゥーラのメンバーとあわせたのはたったの4回。
さすが、もともとギターを弾く人だけあるなぁ、と感心した。

つのださんが楽しいと、他のメンバーも楽しいらしい。
こんな楽しそうなタブラトゥーラ、初めて見たかもしれない。
蓮見さん、メンバーに入ってくれないかなぁ。無理だとは思うけれど。

夜明けの白百合〜ソプラノデュエットによるクープランのモテトとルソン・ド・テネブル〜
場所 新大久保 日本福音ルーテル東京教会 日時 2002年8月30日(金)19時00分開演

私の好きな声の持ち主である懸田奈緒子さんの出演するコンサートということで、行って来た。
教会内部は、横長で、前方には祭壇と十字架がある(当たり前)。
下半分は木で出来ており、上半分はコンクリート打ちっぱなし。
境目には間接照明があり、ほのかな明かりがいい。
といっても天井にも明かりがぶら下がっているのではあるが。
祭壇が舞台となり、オルガンと椅子が一脚と楽譜台。後方には白い百合が飾られている。

懸田さんと、もう一人のソプラノ、鈴木美紀子さんの声は、全く違う。
例えば、懸田さんの声は頭の上に固まりがあって、それが部屋中に響く感じ、鈴木さんの声は、頭のてっぺんからスポーンと声が抜けて、爆発する感じの声。
どちらかというと、これが典型的ソプラノの声なんだろうな、というのは鈴木さんの声なんだと思う、が、私はやはり懸田さんの声が好きだな。
フランソワ・クープランは、フランスの鍵盤楽器奏者、作曲家だそうで、初めての体験。

ポジティフ・オルガンも初めてだった。
パイプオルガンの持ち運びが出来る感じのもので、音色も変えられる。
左手にボタンがあり、そこで操作するのだ。
伴奏の時には声が映えるように、独奏の時には華やかに、時には笛のようにも聞こえたり、オルガンが響く。

演出もちょっと凝っていた。
最後の曲は、1つのフレーズが終る毎にキャンドルが消され、最後は十字架にあたった光だけで演奏。
どうやらこれは、キリストの十字架での死を象徴する為詩篇の唱和と共にろうそくを1つづつ消していき、最後は真暗闇で礼拝が行われていた中世初期の習わしを再現したとのこと。
厳かで、教会音楽にぴったりの2人の声とオルガン。そして、唯一残念だったあまり良く聞こえなかったビオラ・ダ・ガンバ。
後で彼を知っている人に聞いてみると、小さい音の方なんだそうだ。
それにしても、せっかくいい音なのに、もったいない。

曲を聴いていると、自分もお祈りをしたくなったり、頭の中に誰かが祈っている姿が思い浮かんだりし、空想が膨らんでいくコンサートだった。

白石准のピアノ・ラボvol.27/発明の独創性
場所 門前仲町 門仲天井ホール 日時 2002年8月19日(月)19時15分開演

今回からピアノの部屋からピアノ・ラボと名前を変えての公演。
バッハのインヴェンションと、モーツァルトのソナタ目当てでいくことにした。
ただ、唯一の難点。バッハを聞くと眠くなるのだ。
さて、耐えられるか、私。

まずはモーツァルトのソナタ第一番から。
10代後半に作られた曲だそうで、宮廷で弾かれたんだろうか、という感じの装飾音の多い第一楽章、歌うようでロマンチックな第二楽章、子供が無邪気に遊んでいるように思える第三楽章の組み合わせ。
次の2曲は、1楽章しかないソナタだ。
ベルクのソナタOp.1、スクリアビンのソナタ第5番op.53。
どちらも100年程前の作曲家で、不協和音なのだが心地よく聞こえ、不思議な曲だった。
特にスクリアビンのソナタは、混沌とした曲調からロマンチックな曲調に変わり、また混沌とした曲調に戻る、を繰り返している、という感じの曲で、弾き応えがありそう、また聴き応えのある曲だった。

後半がメインのバッハ、インヴェンション15曲。
1番から順番に弾いて行く。
第一番は自分でも遊んでみたことがあり、ふんふん、と聴けたのだが、残りの曲は、知らない曲ばかり。
が、しかし、何曲かは聴きながら、『この曲楽譜を見て遊んでみたいな』という曲もあり、帰って楽譜を漁る事を心に決めた。(2日後まだ漁っていないが)
インヴェンションは、どうも指の練習の曲、というイメージが強く、ペダルを踏む、という認識が全くなかったのだが、ペダルを使うと一気に練習曲から他人に聴いて貰う演奏曲へと変貌する。
不思議だ。しかも、これらは全て両手1音づつしか弾かれないのだ。同じ手での和音がない。
そんなことをつらつら考えるうち、白石さんのバッハワールドにはまり、気づけばあっという間に15曲が終っていた。

アンコールはバッハのシンフォニア第5番。
左手のアルペジオに右手の和音が乗っかっている感じの曲で、インヴェンションの2声から1声増えただけで、豊かな音になり、不思議だった。
今週末にはインヴェンション、楽譜見て遊んでみるぞ。

バロックオルガンの魅力/1.諸国を彩る魅惑の音色〜五つの国に思いを馳せて〜
場所 東京 カザルスホール 日時 2002年8月7日(水)19時00分開演

芸大のオルガン科、古楽科バロックオルガン専攻の方たちのコンサート。
友人のまゆちゃんのお知りあいが出演されるとのことと、入場料が1000円であったことで、観に行くことにした。
後は、カザルスホールのオルガンの音がどんなんだろう、という興味もあったのだけれど。

5つの国に思いを馳せるだけあり、今回の公演は、イギリス、ドイツ、イタリア、スペイン、フランスの5つの国の作曲家の曲目を演奏するのだ。
オルガンというと、どうしても宗教曲、というイメージ(しかも退屈)しかなく、そんな先入観と共に聴いて見る事にした。
イギリス ジョン・ブル『イン・ノミネ』
ドイツ ザムエル・シャイト『わが心よ、何故悲しむのか』による変奏曲
スペイン パブロ・ブルーナ『右手のための第一旋法によるティエント』
ドイツ ヨハン・ゴットフリート・ヴァルター『ヴィヴァルディ氏の協奏曲ロ短調』
ドイツ ゲオルク・ムファット『トッカータ 第6番』
フランス ジャン=フランソワ・ダンドリュー『組曲 イ短調』
ヨハン・セバスチャン・バッハ『コラール・パルティータ 恵み深きイエスを喜び迎えよ』

オルガンは、ストップと呼ばれる大きいボタンのようなものが脇についており、それを出したり引っ込めたりすることによって、音が変わる。
華やかな音から素朴な音へ、鍵盤楽器という音から笛のような音へ(時には金管楽器のような音へも)、フレーズによって変わる。
国によって、曲調も変わる。例えば、ドイツはまじめな音がする。イタリアは装飾音が多く華やか。
教会で弾くとはまりそうなもの、どちらかというと宮廷などのサロンで演奏されるとはまりそうなもの、聴いていると石の町が思い浮かぶようなそんな感じの曲もあった。

国の違いもそうだが、演奏者の違いも面白かった。
人によって優しい曲になったり、力強い曲になったり、退屈な曲になったり、面白い曲になったり。
オルガンのみの演奏会は全く初めてだったけれど、『退屈〜もぉ、みんな退屈〜』という意識をすっ飛ばしてくれた演奏会だった。

(ふえん、内容、忘れているよん)

白石准のピアノの部屋vol.26/モンポウはスペイン音楽なのか
場所 門前仲町 門仲天井ホール 日時 2002年7月19日(金)19時15分開演

2回目のピアノの部屋。
今回はスペイン音楽、ということで、2回ほどスペインに行っている私は、ちょびっと聞いてみたかったのであった、スペインの音楽を。
当日お昼ごろに突然思い立って予約、行って来た次第。
今回は、フェデリコ・モンポウの音楽を引き立たせるため(?)他のスペインの音楽家の曲を前半に持ってきた。

まずはトゥリーナの『熱狂』から。
不協和音なんだけれど、それが連なって綺麗な曲になっている感じがする。
続いてグラナードスの『スペイン舞曲第五番』。
左手のミとシ(多分)が繰り返され、荒地をロバか何かで歩くイメージが思い浮かぶ。
あれ、それはドン・キホーテか。

アルベニスの『グラナダ”スペイン組曲”』。
アルベニスという作曲家は、放浪癖のある人で、インタビューの度毎に全く違う事を言っていたらしい。だから、今でもどんな所を旅していたのか等が不明らしい。聴く分には何処でどんな影響を受けたのかはあんまり関係ないんだけれど。
とにかく、この曲は、アルハンブラが思い浮かんできた。
ちょっとアラブ風、でも美しい宮殿と庭園が思い浮かぶのだ。
あぁ、アルハンブラ、また行きたい、という気持ちにさせる。

前半最後は同じアルベニスの『組曲スペイン』全曲。
1前奏曲、2タンゴ、3マラゲーニャ、4セレナーデ、5カタルーニャ奇想曲、6ソルチコ。
途中で何を演奏しているのかわからなくなってしまったのだが、
フラメンコで踊っている女の人、南国の花が咲き乱れる美しい庭園のイメージ。
闘牛士がひらりひらりとマントを翻すイメージ、でも勇ましいのではなく、美しい。
ちょっとイスラム風の香りが漂う。少しずつ盛り上がっていく。
美しい女性が花園をそぞろ歩く感じ。
飛び跳ねる、飛び跳ねる、飛び跳ねる。
ほら、一曲分足りない。どれが足りないんだろうか・・・。

後半はモンポウの前奏曲10曲。
6曲目は左手だけのための曲との事。
残念ながら手元が見えない場所だったため、どのように弾いているのかが判らなかったのだが、『本当に左手だけで弾いているの!?』という位音が上下に飛んでいた。
モンポウの曲を聴いていると、懐かしい感じがする。
音の響きが、日本人の琴線に触れるのか、なじみやすい感じがするのだ。
8曲目以降、一言感想をしたためるのをすっかり忘れてしまったのだが、感情が曲に表れているような感じのするもの、風景が思い浮かぶものがあり、モンポウワールドに浸ることが出来た。

アンコールはゆりかごのうた。
ゆりかごがゆれるゆれる。風に吹かれて揺れるゆりかご、というイメージが思い浮かんだ。
スペインの音楽、というとアランフェス協奏曲の情熱的なイメージが強かったのだが、どちらかというと風景が思い浮かぶものが多かったような気がする。
モンポウは、風景、というよりも、心の中が表れているものが多かったような気がする。まぁ、私の感じなんだけれど。
もうちょっと、モンポウワールド、聴いて見たい気がする。

トロヴァトーリ・レヴァンティ/明るい貴族計画
場所 護国寺 同仁教会
下北沢 マカギャラリー
日時 2002年7月5日(金)19時00分開演
2002年7月7日(日)15時00分開演

そんなわけで、2回行ってきました。
会場が変われば音も変わる、ついでにチェンバロも変わる。
教会ではチェンバロ、マカギャラリーではスピネットだった。

教会での公演は行ったことがなく、どのように聴こえるのか、大層楽しみにしていた。
中央の通路から出演者は登場し、着席する。
歌手たちは観客席の右手の椅子に座る。出番になると立ち舞台にあがる、という寸法。
音は響き、特に太鼓の音が響く。下手するとバイオリンやビオラ・ダ・ガンバが聴こえなくなる事も。残念。

一方マカギャラリーはコンクリート打ちっぱなしで、声が反響する、響く、ということがあまりなく、生の声がバシバシ届く。太鼓はどうやら上に消音のものを乗せていたように思えた。

毛皮の太鼓の、4拍子のドンドンドンンに合わせて入場。楽士たちが着席すると宮廷での音楽か、と思わせる曲が始まる。3拍子の明るい曲でサロンで貴族たちが聴く演奏する、という感じ。

2曲目3曲目は、同じ曲の歌詞違い。
2曲目は宗教曲でイエスが亡くなった事を嘆く歌で、ビオラ・ダ・ガンバがレとラをずぅっと弾き続けその上で歌っていく。
3曲目は完全な世俗曲で、愛の歌。(というより、ナンパの歌に思える)。器楽は全員参加で、テンポも早い。

つぎの2曲も世俗曲と宗教曲。5曲目の宗教曲は、マリアを讃える歌で、ソプラノの懸田奈緒子さんが2階に上がり、皆彼女を崇め奉るように見ながら歌う。

こんな感じで前半はフィレンツェのロレンツォ・メディチにまつわる曲を披露。
ロレンツォ作詞の歌やお抱え音楽家の歌など。
1曲の中で全員で歌ったり、1人ずつ歌ったりして、飽きる事はない。
ソプラノの懸田奈緒子さんの声は伸びやかで、カウンターテナーの彌勒忠史君(ごめん、どうしてもさん付出来ないわし)の声は色っぽく、テナーの谷口洋介さんは張りがあり、バリトンの春日保人さんはさわやかだ。
4人のコーラスも迫力があるのに、それぞれの声がちゃんと聞こえる。

今回の楽器は、いつもの荒木優子さんのバロックバイオリン、長久真実子さんのチェンバロに加え、ビオラ・ダ・ガンバの頼田麗さん、パーカッションの神田佳子さんと、綺麗どころが勢ぞろい。
彼女たちにリコーダー、ショーム(オーボエの前身)の江崎さんが加わる。
楽器は、教会では太鼓がちょっと大きいかな、というところがあったけれど、マカギャラリーではちゃんと他の楽器が聞こえてほっとした。

休憩時間中、楽器の手入れをしていた演奏者たちにお客様がわさわさ寄ってきて、『チェンバロについて』『ビオラ・ダ・ガンバについて』聴きまくっている。
江崎さんが一人でいたので、ちょっかいを出すと、『皆のところには人が行くのに自分のところには来ない。僕のも珍しい楽器なのに』と寂しがっていた。
ショームはオーボエのような飾りが一切なく、指で穴を押さえるようになっている。
ではあるが、音はやっぱりオーボエだから、珍しがられないらしい。
あとは、綺麗な女性じゃなかったことも原因かも。(違)

後半はフィレンツェから所変わってフェッラーラへ。エステ家お抱えの楽士やダンサーがいたらしく、部局中心。
楽器だけの曲もあり、草原をくるっくる庶民が踊っていたり、宮廷で貴族がしとやかに踊っていたりするような曲が多い。

ここで観客参加。
『みんなでお兄さんと歌おう』コーナー。
イタリア語の歌詞は歌えないけれど、『ファララ』なら歌えるぞ、ということで、ファララの歌詞の部分だけを私たちが歌うのだ。
ハ長調なんだけれど、私的には大変歌いづらい音域。
オクターブ下で歌うと低すぎ、オクターブ上で歌うと裏声と地声の丁度中間で、クラシックを歌えない自分は、『小学校合唱クラブ』時代の歌い方になってしまう。
教会では、前に座っていた人に『お上手ですね』と言われたけれど、音を外さなかっただけってことだ。

楽器だけの演奏時、リコーダー、ショームの江崎浩司さんがやってくれた。
リコーダー2本同時演奏。片手で1本ずつ持って演奏するのっだ。
このときほど江崎さんの見えないポジションにいたことを残念に思った事はなかった。

最後の曲は、『皆でパヴァーヌを踊ろう』コーナー。
教会では通路に出て、マカギャラリーでは椅子を片付けて皆で踊るのだ。
教会では、なかなか立ち上がる人がおらず、案の定、最初に彌勒君から引っ張りあげられた。
まぁ、一緒に踊れたからよし、としよう。
マカギャラリーでは3人で行ったので私があまり、結局テナーの谷口さんと踊ることに。
出演者2人と踊ったのは私だけに違いない。(2回行くのも私だけだったろう、当たり前)

さて、パヴァーヌ。
シングルステップとダブルステップの組み合わせである。
左足を出し、右足を揃え、右足を出し、左足を揃える
それから4歩左足から普通に歩く。
これが1つのカタマリとなっている。
それを繰り返すだけ。
しかし、結構皆楽しそうに踊っていた。
私も楽しかった。

毎回観客参加型の趣向をこらすトロレヴァ。
次の公演も観客参加型とのこと。
是非見に行きたい。