PLAY&MUSIC
近頃劇見たり音楽聴きに行ったりします。
記録魔YUKOです。
これを読んだご本人様、素人YUKOが勝手に思って書いています。
笑って済ませてください。
もし、気を悪くされた場合は、すぐにお知らせください。
内容を早急に訂正させていただきます。
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旧古河邸で聴くバロックからジャズまでのスーパーライブ/江崎浩司,長久真実子
場所 北区西ヶ原 旧古河邸 日時 2004年6月28日(月)14時00分開演

このスーパーライブは、何度目か、である。
が、今回は大正時代の洋館での公演。楽しみにしていた。
しかし、会場は満席、古い建物なので空調ゼロ。むちゃくちゃ暑い。暑すぎる。

まずはオーボエとチェンバロから。
歌曲のオーボエバージョンだ。
ヘンデル『オンブラマイフ』『いとしい人よ』スカルラッティ『フロリンドもし誠実ならば』ヴィヴァルディ『私は小舟のように』『別れていとしい人よ』と、CDでも聴いた曲が並ぶ。
しかし、暑い。が、演奏者はもっと暑い。演奏しづらそうであった。

バッハのヴァイオリンソナタ。
チェンバロのソロにオーボエのオブリガートをつけたもの。
好きなんだよね、こーゆーの。

ここからリコーダーの登場。
クープランの『愛のうぐいす』。
前日、発表会で吹いていただいた曲だ。
ついつい、自分の通奏低音と比べてしまう私。
そうして、江崎さんが、とっても初心者用に吹いてくださったことが分かり、本当に有難く感じた。全然違うんだもん。

前半最後はモーツァルト『トルコ行進曲』。
いつものように、一寸違ったメロディがくっついて。
お客様も喜んでいる様子が伝わってくる。

休憩時間は紅茶とパウンドケーキが付く。
ローズマリーのケーキと紅茶のケーキをのうち、私は紅茶のケーキをセレクト。
ローズマリーは樟脳臭かったそうだ。
紅茶のケーキは美味しかった。

後半は時代が下る。
まずはリコーダーでモンティの『チャルダーシュ』。
ピコピコ指が凄い。思わず、上手いっ、とつぶやく私がいる。
続いてパガニーニの『ポラッカ』。
これもソプラニーノリコーダーからソプラノリコーダー、最後にまたソプラニーノリコーダーへと吹き替えての演奏。
普通、こんなことしないって。凄すぎ。

メジャーな曲へ。
ショパンの『子犬のワルツ』とドビュッシーの『アラベスク第1番』。子犬のワルツははじめて聴いた。
音域が足りないと、オクターブ下げたり上げたりして吹くのが面白い。

さて、クラシックから離れる。
ジョップリン『オフィジナル・ラグス』カーン『煙が目にしみる』とくれば、ジャズへ移行していくんだな、と想像も難くない。

そうしてリコーダーからも離れアルトサックスへ。
パウエル『クレオパトラの夢』もう、ジャズだね。
江崎浩司『失恋第6番』はちょっと昭和歌謡かな。
ここでスペシャルゲストSHUKOさんの登場。
って、昨日の発表会の講師陣全員集合じゃん。
が、今日はボーカリストとしての出演。
長久真実子『神戸喫茶』江崎浩司『T氏からの手紙』そうして、ラストは『All of Me』。
SHUKOさんは本当に楽しそうに歌っており、お客様も自然に手拍子が出て、楽しいライブとなった。

アンコールはジャズ風『愛の挨拶』。
ほんっとうに暑く、演奏者たちにとっては地獄のようであったかと思う。
実際、演奏しながらぼやぁ、とした、と仰っていたほどである。
ではあるが、そうとは感じさせないほど力強く、楽しい演奏会であった。

オペラ宅配便シリーズ4小さくってもオペラなの。〜イタリア小・笑劇場の世界 第1夜(ディリンディーナちゃん・宮廷楽士長)
場所 横須賀 ヨコスカ・ベイサイド・ポケット 日時 2004年6月12日(土)18時00分開演

高校時代の友人の演出するオペラである。
といっても、2年前に同じものが上演されており、私はそっちの方も見ているのであるが。
今回も、トロヴァトーリ・レヴァンティの公演といっても差し支えないだろう。
チラシには協力としか書かれていないのだが・・・。

今回は、急用でいけなくなったMさんの代わりに妹を連れて行った。
去年の夏に初トロレヴァであるので、今回のオペラは初めて。
前回はお歌だけだったので、オペラということでかなり期待をしていたようである。
今回は、D列11番、12番とほぼど真ん中の場所で、ワイン付。(われ等は下戸の為オレンジジュース)
さて、開演。

まずはディリンディーナちゃんから。
野心あふれるディリンディーナちゃんは、彼女に恋をしているお歌の先生ドン・カリッシモにうんざりしている。
そこへ人気のカストラート歌手(男性の大事なものを取って、子供の声のままでお歌いあそばす男性の歌手のこと。今は禁止されている。勿論生殖力はなし。)のリショーネが、彼女がこれから先有望である、と役を持ってくるがドン・カリッシモはお気に召さない。
ドン・カリッシモが出て行ってしまうと、2人は悲劇的なオペラの練習を始める。
それを見た、酔っ払ったドン・カリッシモは2人が出来てしまったと勘違い。
2人を結婚させようと大騒ぎ。さて、どうなるのか!?
といった筋。
以前は、ソプラノの懸田奈緒子さんがディリンディーナを演じ、可愛らしい無邪気な感じのディリンディーナちゃん、というイメージであった。
が、メゾソプラノの小林由佳さんが歌うと、本当に野心が見え隠れする感じになるのが不思議。
懸田さんだと、『妊娠』が似合わないのだが、小林さんだと、もう少し歳が上に見える(声質の関係だと思う)ので妊娠した、とドン・カリッシモが誤解をしても何かありえそうな気がするから不思議だ。

伴奏は、チェンバロ、ヴァイオリン、チェロ、リコーダー(とオーボエ)の4人のみ。
オペラの伴奏、という感じで、みな、お行儀よく演奏している。

このオペラは1幕2場(多分)で、1時間弱、歌い手がドタバタとする、楽しいオペラであった。

休憩後は宮廷楽士長。
ドリンクも知らない間に新しいものにお代わりされており、ちと感動。
これは、歌い手が一人だけ、器楽の人たちの役者っぷりが光るオペラである。
昔かたぎの宮廷楽士長が、ヴァイオリン、チェロ、オーボエ、ホルン、リコーダーと練習をする、という内容。
てんでばらばらだった楽器の人たちが、1つにまとまっていくのだ。
ただ、ここの楽器の人たち、実はリコーダーとオーボエは一人の人が持ち替えて演奏している。
はい、オーボエ、はい、リコーダー、とマエストロが言うたびに楽器を持ち替え、1小節弱吹き、また持ち替えて、という荒業は、皆から笑いが出るほどであった。
でも、皆は、この荒業が凄い事だってわかっているのかな。
さすがに同時には吹けないので、パーカッションの方がリコーダーを片手に太鼓を叩いていた。これも凄い。

このオペラは、マエストロだけが歌うものなので、器楽の人たちの、『下手に演奏する演技』力にかかっている。
が、彼らの表情の豊かさ、役者ぶりが本当に素晴らしく、皆が楽しんで演じているのが伝わり、本当に楽しめるものだった。
最後、美人のバイオリニストにだけ握手を求めるマエストロに対し、チェンバリストの方は、怒ってみたり、ブーイングしてみたり、頭を叩いてみたり、小技が効いている。
絶対に無視のマエストロとの対比が楽しい。
最後、退場時にオーボエとリコーダー奏者に、マエストロにやったのと同じように叩かれていたのもまた楽しかったが、痛そうだった。

今回のオペラ2本は、協力がトロレヴァ、となっていたが、協力ではなく、出演だよ!と声を大にして言いたい。
しかし、トロレヴァ、次回は何時、どこで演奏するんだろう。またすぐに見たいのだが・・・。

石響ひさしぶりライブ/タブラトゥーラ
場所 四谷 石響 日時 2004年6月5日(土)19時00分開演

小さいホールでは久しぶりのタブラトゥーラ。
やっぱり、最後列でもかぶりつきに近い位置でのライブがよろしい。
今回から新メンバーを加えて5人でのライブだ。それも楽しみ。

いつもの悲しみはつのりてから。
続いてタルタリア。これもいつもどおり。
紅い花を演奏し終わったところで、つのださんのラウタの弦が切れる。
一瞬呆然、それから大慌てで弦を張替えに。
その間、紅い花の曲が出来た経緯を作曲者の江崎さんから伺う。
言いたくなさそうだったのだけれど、強引に皆でお願いしたらやけくそ気味に喋ってくれた。
かわいそうに。

弦を張り替えたつのださんが戻り、新しい自転車。
夜の蟹は、フラメンコギタリストの山崎さんが入ったことによって哀愁度が増すような気がする。
季節風は、2枚目のCDに入っていた曲だそうで、私のイメージは、スペインの荒涼とした所に風が吹いている風景が思い浮かんだ。
コンポステラもスペイン。
やっぱり山崎さんが入るとスペイン臭がぐぐぐーんと上がる。
前半最後はエル・ソンブレロ。つのださんが、本当に楽しそうに演奏しているのは、山崎さんが入り、遊べる部分が増えたからだろうか。

後半はサンタマリアのカンティガス。3曲メドレー。
2曲目のパルマスは、近藤さんの手拍子に山崎さんが色をつけ、ほんっとにフラメンコダンサーが出てきそうな感じだ。
ここで楽器紹介。フィドルはバイオリンに似ているけれどちと違うとか、リコーダーは小学生が吹くのと同じようなもんだとか、ショームはオーボエのおじいさんだとか、ラウタ、ウード、リュートは琵琶の仲間だとか、ハンマーダルシマーはたこ焼きをひっくり返すように見えるとか。
スプリングチューン、カレリアと続く。
やはり弦の張替えが効いたのか、1曲終わるごとにラウタのチューニングをするつのださん。
山崎さん、田崎さんも1曲ごとにチューニングをしているのだが、それは『クラシックの人だから』とつのださんの弁。つのださんのラウタは、ほんっとうに弦がなじまず、苦労している感じであった。

夜来る人、トロキルス、レセルカーダ。
山崎さんは、近藤さんのソロのときにもビウエラを軽く鳴らし、パーカッションに色をつける。
フラメンコギターは、1台で伴奏の和音とパーカッションを兼ねるのだろう、それがそのままタブラトゥーラでも生かされている。

本当は、チャンバラもメインに入っていたのだが、時間がなくなり、アンコールになった。
1人入るだけで、こんなに楽しさが増すんだなぁ、と実感するコンサートであった。

薫風・プチコンサート三人羽織/江崎浩司,慶野未来,長久真実子
場所 江東区 門仲天井ホール 日時 2004年5月28日(金)19時00分開演

チェンバロの先生、先生の旦那様、私が半追っかけをしているバロックオーボエ奏者の方3人のコンサート。
チェンバロの長久真実子さんは、今日はピアノを、ホルン奏者の慶野未来さんはホルンとナチュラルホルン(バロックホルン)、バロックオーボエ、リコーダー奏者の江崎浩司さんは、アルトサックス、リコーダー、オーボエ(モダンオーボエ)を演奏する。
それぞれ、自分のウリの楽器以外の楽器でも演奏するということだ。凄い。
慶野さんのホルンって、実はちゃんと聴いたことがなく、そういう意味でもむちゃくちゃ楽しみにしていたのである。
そういう私は中学高校とホルンを吹いていたことがあったりなんかするので、どうしてもホルンに目が行ってしまうのだ。

まずはリコーダー、ナチュラルホルン、ピアノによるテレマンのリコーダーとホルンと通奏低音の為のコンチェルト。
ホルンの音が高い音、低い音、と飛び、バルブのない管だけの楽器にもかかわらず口と手だけで操作する様は、もうすげぇ、としか言いようがない。
リコーダーはいつものとおりのピコピコ指がすごい。

ここから先は全て江崎さんの編曲、及び台本によるものである。
ホルンにはお休みいただき、リコーダーとピアノでのモーツァルトのトルコ行進曲。
途中で江崎さんが付け加えたオブリガートが入り、楽しい。

続いてピアノとリコーダー(曲の途中でソプラニーノ→ソプラノ→ソプラニーノとリコーダーを持ち替える)のパガニーニのポラッカ。
途中、持ち替えるときには、ピアノがトリルを長くしたりして時間を取るのだが、待っているんだな、という感じがしない。
楽しい。

前半最後の曲は、ホルン(これは普通のホルン)、アルトサックス、ピアノによるバッハのイギリス組曲第5番より。もともとはホルンではなくチェロやガンバだそうだ。
もう、とにかくホルンの音が上下に動いて大変そうである。(もうすっかり演奏者の気分)
ホルンを吹かない人が編曲するので、普通のホルンのソロの曲では絶対にありえないパッセージが出てくるのが面白い、と演奏者は仰っていたが、それにしても・・・。

後半はチャイコフスキーから。
四季より6月/舟歌、7月/刈入れの歌、10月/秋の歌の3曲。ピアノ曲をアレンジ。
これは、演奏者たちの誕生月だそうな。
ベニスの舟歌みたいな舟歌(オーボエ、ホルン、ピアノ)、牧歌のように聞こえる刈入れの歌(これはホルンの独奏にピアノの伴奏)、感傷的な秋の歌(サックス、ホルン、ピアノ)。綺麗な曲であった。

続いてイベールの物語より8曲。これももともとはピアノ曲だ。
今回はホルン、オーボエ、ピアノで演奏された。
江崎さんが台本をつけ、音楽劇にした。
ちょっとアラビア調の曲で、その映像が頭に浮かぶ。そうして、その台本が局に本当に合っているのだ。すごいぜ、江崎さん。

最後の曲はフォーレの夢のあとに。ホルンとサックスとピアノでの演奏。元はお歌の歌である。
綺麗な、美しい曲。テレビの北の国からでも放映されたことのある曲だそうだ。
イベールの物語の続きで、この物語が全て夢だった、そうして、夢のあとに何が!?という感じがした。

アンコール。ジャズテイスト満載の、ホルンとサックス、ピアノによるエルガーの愛の挨拶。
バロック音楽あり、普通のクラシックあり、ジャズありと盛りだくさんのメニュー。周りの人も楽しんでいたのが伝わってくる、楽しいコンサートであった。

キャンディード
場所 東京国際フォーラムC 日時 2004年5月9日(日)14時00分開演
2004年5月10日(月)19時00分開演

5/9は初キャンディードである。
音楽スタッフとして参加していた白石准さんの『みんなの音楽会』で出会った千葉軍団(但しそのうち4人)で一緒に行くことに。
誘ってくださったO君、ありがとう〜。
予備知識は全くなしに、行ってみることにした。その方が、自分のその時の感情がストレートに出てくるかな、と思って。
一度、クネゴンデ役の幸田浩子さんの声を聴いてみたかったのもある。

5/10は、幸田さんを見たらもう一人のクネゴンデ役、鵜木絵里さんも聴きたくなってしまって。
それから、5/9になくしたパンフレットをどうしても欲しかったのであった。(かなりこの物欲は高い)

舞台は丸が基調の、結構斜面が急なもの。
オーケストラピットの方にちょっとだけはみ出しており、オーケストラピットの上1/3位には黒いネットが張られていた。
オーケストラは各楽器が1〜2人ほど。弦楽器はもう少しいたけれど。

序曲が始まる。
ピアノとは違い、迫力がある。凄いぜ。
1部の有名な曲2曲が中心のような感じのする(題名のない音楽会で2曲演奏されていた)曲で、期待が高まる。
途中で、出演者が登場し、コーラス。
美しいコーラス。

キャンディードの中川晃教さんは、頑張っている、という感じがする。
高い声をあげるときは、『おぉ、頑張れ〜、声をつぶさないようにね〜』と心で応援をする位。
クネゴンデの2人、幸田浩子さんと鵜木絵里さん。
二人とも、オペラの二期会の所属らしい。
ということで、ポップスの歌い方の中川さんとの対比、違和感を感じずに聴けるだろうか、と不安もあった。
幸田さんは可愛らしい声。
穢れを知らない少女のような感じがする。
一方、鵜木さんは、ちょっとおてんばな、おちゃめな感じのするクネゴンデ。
声も、鵜木さんの方が迫力。幸田さんは細い感じ。
だから、幸田クネゴンデは、ひらひらと漂っていたら、こんな境遇になってしまいました、という感じがするし、鵜木さんは、おちゃめでちょっと気の強い女の子が良かれと思って行動したらこんなになってしまいました、という感じがする。
声ひとつでキャラが変わって見えるのが不思議。
キャンディードとのデュエットでしっくりいくのはどちらか、といえば、二重唱として綺麗だったのは幸田クネゴンデ。
鵜木クネゴンデはむしろ、キャンディードを引っ張っていっているような、そんな気がした。

パングロス先生の岡幸二郎さんは初演時はマキシミリアン役だったそうだ。
全てを楽天的に捕らえるパングロス先生と、何も考えていないように見えるマキシミリアンはやはり共通する部分があるのだろう、なんてこともちょっと思ったりもした。
マキシミリアン役の新納慎也さんは、元モデルさんとのこと。
声もなかなかよく、頑張っている感じ。遠かったので、女装が似合っていたかどうかは不明。見えなかった。

カカンボの坂元健児さんは、劇団四季ライオンキングで、主役のシンバをやっていたそう。丁度、99の岡村さんがテレビで『四季で踊る』というのをやっていたときにシンバをやっていたのが彼。
あの時、なかなかお茶目な感じに思えたのだが、そのおちゃめなカカンボがなかなかはまっているように見受けられた。というより、足音もなく、走ったり階段を上ったりするのがすごい。
オールドレイディの郡愛子さんは、地声と歌声の差が気になった。
地声で歌う部分は、本当にオールドレイディという感じなのに、裏声の歌はほんっとにオペラ調で日本語が聞き取りづらく、ハイソな婦人になってしまうのが残念だった。

お歌のない、作者ヴォルテール役の辰巳琢郎さんは、台詞も聞き取りやすく、さすが舞台俳優さん、という気がしたのだが、姿の割に声が若々しく思えたのは気のせいか。
コーラスの人たちは、場によって衣装が変わり、とっかえひっかえ、という感じで、さぞかし大忙しだったに違いない。
皆で歌うところなんかは、本当に綺麗で、でも声が大きくて圧倒された。

男爵の妹と爵位のない男性との間に生まれた私生児キャンディード。
男爵の子供たちと一緒に楽天主義者のパングロス先生に哲学を教わる日々。
が、男爵の娘のクネゴンデと恋をしたことによって男爵に追放される。
ブルガリアで軍隊に入ったり、オランダでお金持ちに引き取られたり、ポルトガルで鞭打ちの刑にされたり、とヨーロッパを旅する。
一方クネゴンデは、ブルガリア軍の攻撃を受けそこの将校に気に入られ、パリのお金持ちのユダヤ人に身請けされ、オールドレディに見張られ、司教もそこに入り、何故だかポルトガルへ。
鞭打ちの刑で大怪我を追ったキャンディードを看病したのがクネゴンデ。
喜び合っているところにパトロンがやってきて、キャンディードはついユダヤ人も司教も殺してしまう。
逃げているうちに気が付けば南米に行くことになり、従者としてカカンボが付、クネゴンデ、オールドレディと共にいざ!というところで第1幕。

南米ではクネゴンデは総督に囲われ、キャンディードはジャングルをグルグル。最後に到着したのは黄金の国、エルドラド。
しかし、心が満足せずエルドラドから離れることに。13頭の羊を連れて。
しかし羊は災難にあい最後に残ったのは2頭。
ポルトガルの殺人により指名手配されているキャンディードは自由国家ベニスで、カカンボによって身請けしてもらうはずのクネゴンデとオールドレディと落ち合うことに。
キャンディードはマーティンという道路掃除夫と共にコンスタンチノーブル経由でベニスへ。何故そんな遠回りを?
ガレー船の中でパングロス先生に出会ったり、ベニスの警察署長がクネゴンデの兄マキシミリアンだったりとご都合主義的もあるけれど、とにかくしぶちん男爵にこき使われているクネゴンデとオールドレディを助けに行く。
仮面舞踏会でお涙頂戴話でお金をせびり取る詐欺師に付きまとわれたキャンディードは、彼女たちがクネゴンデ達であることに気づき、ショックを受ける。
何故か故郷にお家を買ってクネゴンデや先生、マーティン等を住まわせるが、(パンフレットを見ると住人たちから飽きたと不平が出始めるらしい)突然、畑を耕してまきを割って、と『生活』すると宣言する。

最後の方は、何か、どどっと話が進んで、キャンディードの心の動きがよくわからなかったのだが、多分、お家を買う前、クネゴンデに失望し町をさまよって、老人から、小さな畑で取れた果物のジュースを貰って、最初の『結婚しよう』と歌う歌詞である、彼の夢を思い出したのだろうか。
結構強引なストーリーではあったが、思ったよりオペラの人とミュージカルの人との違和感もなく(ミュージカルの人の歌はマイクを使い、オペラの人は使わないという不思議な差もあったのだが)十二分に楽しめたミュージカルであった。

白石准/白石准がさくらアートホールにあるベーゼンドルファーピアノを弾く会その6
場所 東大和市 さくらアートホール 日時 2004年5月5日(日)14時00分開演

一度くらいはべーぜんどるふぁー(敢えて平仮名)というものを聞いてみたかったのであった。
しかし、東大和は遠い。
やっとの思いで立川に到着し、そこからモノレールで10分。
疲れたぜ。

ミュージカル『キャンディード』の稽古ピアノをしていらしゃったので、暫くぶりの白石さんである。
まずはベートーヴェンソナタ第15番ニ長調『田園』から。
第一楽章は爽やか、第2楽章はちょっと重々しく、第三楽章は軽い感じ。
続いてショパンからワルツを2曲。
嬰ハ短調作品64の2と、別れのワルツとして知られている変イ長調 作品69の1。
その後は、同じくショパンから英雄ポロネーズ。
この曲迄を聴いていて、何となく思ったことは、白石さん、キャンディードのお稽古が始まってから自分の好きな曲を好きなだけ、好きなように弾けなかったのかな、ということ。
『ピアノを弾きたい』欲求のままに弾いているような、そんな感じがした。

後半は、最後の曲に合わせて、椅子をピアノの周りを囲むように配置(白石さんのご希望により私たちで勝手に)し、まずはドビュッシーの亜麻色の髪の乙女から。
ドビュッシーの時をたゆたう感じがいい。次に弾いた、ラベルの眠り姫の、いっちにいさんしいと数えられそうな曲とは対照的である。

最後は、プーランクの小象ババールの物語。
この曲は2回目であるが、車のクラクション、象の散歩等、擬音が楽しい。
そうして、ナレーションの間に時折挟み込まれる白石さんの『本当はこんなことないよね』等のチャチャも楽しい。
ババールの世界に入り込んで楽しんだ。

アンコールは、バーンスタインのキャンディード序曲。
9日に見に行くので楽しみ倍増である。そうして、観に行った人たちは本当に嬉しそうな表情で聴いていた。
おすし屋さんの地下のホール、又是非行ってみたい。遠いのが玉に瑕だが。

ラ・ボエーム/豪食の会
場所 江東区 門仲天井ホール 日時 2004年4月4日(日)15時00分開演

二期会の若手の方々のグループの公演。今回は、ラ・ボエームというオペラをやるのだ。
オペラと言うと、大昔アイーダを見て爆睡かました私である。だって、何言っているかよく分からないし、筋がわからないし、つまんないんだもん。
であるが、今回は初心者にも分かりやすいオペラとのこと。
楽しみである。

まずはラ・ボエームの主要メンバーが登場し、彼らになりきって解説。
続いて、イタリア語講座。
アパートの1室、外からドアがトントン、と叩かれる。『キエラ?』(誰?)『スクージ』(すみません。←英語のExcuseのイタリア語版かな?)
とか、
『チェルカ?』(捜していますか?)『チェルコ』(捜しています)『チェルキ?』(捜してるの?)と、変化したり(基本形は『チェルカーレ』というそう)
末尾に『レッタ』『リーナ』とつくと、可愛らしいもの、小さいものを表現するとか。あぁ、それでオペラの小さいのはオペレッタなのね。(シニョーラの可愛い系はシニョリーナになるとか)
最後に、ピアニストの松本康子さんの解説。
登場人物のテーマがあり、それが流れると、その人の場面が来るぞ、というのが分かるのだそうだ。
また、登場人物と出演者たちの年齢が近く、それもまた見物だそうだ。
そうよね、50歳位の女性に10代前半の女の子をやれって言っても見るほうには無理があるもんね。

ちょっと休憩後に、ラ・ボエームのハイライト上演。
幕の前には、コッリーネ役の堀江武文さんが関西弁でその幕のあらすじを仰ってくださる。
ので、あぁ、今はこの場面をやっているのね、と分かるのが嬉しい。
ミミを演じた浪川さんは、メゾソプラノからソプラノに変わったばかり、とのこと。
小さい身体に迫力のある声で、すごい。
ロドルフォの大森明さんは、一生懸命口をあけて頑張っています、という感じ。頑張れ〜、と心の中で応援していた。
ムゼッタの池田香織さん。
浪川さんよりも声質が高く感じたのは気のせい?けたたましさ、情熱度が高く感じた。
マルチェッロの相馬純さん。半年前よりも落ち着いた気がする。うーむ、気のせい?
堀江武文さんは、関西弁のイメージしか・・・。
家主(ベノア)と金持ち(アルチンドロ)の福王寺剛有さんは、表情がいい。(声について言及せい、わし)
ショナールの石倉孝行さんは、まじめそうな感じがする。音楽家役というより、哲学家という感じ。

全4幕をあっという間に見終わった感じがした。が、中身が濃く、ミミとロドルフォになって一緒に見たような気がして、ミミが最後に身罷うシーンなんて、涙が出そうになった。
今回黙役だった宮村さん、受付及びウェイトレスをやった大曽根千莉さん、滋田聖美さんの声が聞けなかったのが残念だったので、次回は是非聞きたい。