PLAY&MUSIC3
近頃劇見たり音楽聴きに行ったりします。
記録魔YUKOです。
これを読んだご本人様、素人YUKOが勝手に思って書いています。
笑って済ませてください。
もし、気を悪くされた場合は、すぐにお知らせください。
内容を早急に訂正させていただきます。
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小倉喜久子モーツァルトの世界 クラヴィーアをめぐる全3回シリーズ 第3回【コンチェルト】
場所 晴海トリトンスクエア 第一生命ホール 日時 2004年9月29日(水)19時00分開演

いつもの追っかけ。
江崎浩司さんが第2ファゴットということで出演されるので、行くことに。
演目は、私の好きな(本当か?)モーツァルト。
とはいえ、コンチェルトなんて殆ど聴いたことないし、ましてやフォルテピアノ(クラヴィーア)なんてテレビ以外で本職が弾くのを聴いたことないし、行くしかないよね。

第1曲目はシンフォニー第33番 変ロ長調。
ピアノは弾き手が観客に向かって背中をむいており、カバーは完全に開け放たれた状態。
さて、1曲目。アレグロアッサーイ(はなはだ快速に)というだけあって、軽快だ。
が、乾いた音がして、『誰かがプログラムを落としたのかな』と思っていたら、第2バイオリンの方の弦が切れていた。
舞台上でそのまま、譜面台に置いてあった弦の替えを取り出し、弦の張り替え。
弦楽器は、ビオラまでは2人づついるので何とか続いている。
慌てているのかな、と思いつつ顔を見てみるがその気配なし。
さすがプロだよね、舞台度胸がすごいや。
第1楽章が終わり、軽くチューニングしなおし、第2楽章へ。
アンダンテモデラートだけありちょっと落ち着いた感じ。
第3楽章はメヌエット。同じメロディが何度も何度も戻り、ちょっと飽き気味。
第4楽章は又アレグロアッサーイ。
ものすごくモーツァルトっぽく、ノリがいい曲だ。
しかし、ピアノが殆ど聞こえない。
フォルテピアノだから今のピアノより小さい音だしするから、仕方がないのだろうか。

2曲目はクラヴィーアコンチェルト 第17番 ト長調。
出演者お勧めの1曲。
その前に、ピアノの移動。
奏者が後ろ向きから、私たちがピアニストの右側を見る状態へ、90度動かすのだ。
大人2人でよいしょっと動かせる重さ。軽いんだなぁ、フォルテピアノ。
第1楽章のアレグロは、時々ちょうちょがひらひら、と飛んだような曲。
フラウトトラヴェルソ等が、ひらひらっとなるのだ。
第2楽章のアンダンテは途中で短調にもなるのだが、全体的に優雅な感じ。
第3楽章のアレグレットからプレストは、プレストなった途端、走り出した。いっそげーいっそげー、とモーツァルトが言っているようだ。
ピアノのソロは、モーツァルトのソナタを思い出した。

休憩後のクラヴィーアコンチェルト第27番 変ロ長調は、途中で飽きた。
第1楽章のアレグロは特に飽きてきて、まだ終わらないかなぁ、と何度も時計を見る始末。
結局15分掛かった。
第2楽章のラルゲットはピアノのソロから曲が始まる。可愛らしい感じの曲。これは5分ほどの曲だった。
第3楽章のロンド,アレグロは、ロンドだけあり、何度も同じ曲が登場。
第1楽章ほどは飽きなかったけれど、10分ほどあった。
アンコールは、ハ長調の行進曲。
シリーズの第1回である、クラヴィーアソロの時にも弾いたそうだが、オーケストラのための曲でもあるとの事。
本当に行進したくなるような、ずんずんとした曲だった。

クラヴィーアは、今のピアノに比べて形も音も小さく、繊細な感じがする。
音色も、弦を叩く音まで聴こえてきそうな(後ろのほうの席だったから聞こえなかったけれど)音だ。
それから、クラヴィーア奏者の小倉さんの、弾いている時の表情の豊かさ、弾いている手の柔らかさが印象的であった。
また、小倉さんのクラヴィーア、聴きたいな。

ちいさい秋コンサート/懸田奈緒子・酒井崇・慶野未来・長久真実子
場所 東京建物八重洲ホール 日時 2004年9月25日(土)14時30分開演

以前トロヴァトーリ・レヴァンティに出演されていた懸田さんの久しぶりのお声が聴けるのと、チェンバロ師匠が出演との事で何をさておいても行く気満々である。
今回は、酒井崇さんとおっしゃるバリトンの方(懸田さんと芸大同級生だったらしい)と、ホルンの慶野未来さんも出演し、ピアノに歌にホルン、という異色のコンサートになった。
てか、ホルンが入ると何でも異色になる可能性大だが。

まずは里の秋から。1番を酒井さんが、2番を慶野さんが、3番を懸田さん、酒井さんのデュエットで演奏。
酒井さんの声、黒いベルベットを思い出す。いい声だ〜。
続いて懸田さんの小さい秋見つけた。
相変わらずの美声〜。やっぱり好きだ〜。
酒井さんの荒城の月は朗々と、慶野さんの秋の月、と秋が続く。
秋の月は、題だけ聞いていたら知らない曲っぽかったのだが曲を聴いていたら、妹が中学時代に良く歌っていた曲であった。最後に『こーえぞーかーなーしーきいー』って歌うのだ。

懸田さんの銀河の底でうたわれた愛の歌の時に、がやがやと、中年〜老年の女性が入ってきて、気持ちがそがれ、殆ど聞けなかった。
出来れば曲の合間、ナレーション中にでも入ってきて欲しい・・・。
酒井さんの薊の歌、酒井さんの小諸なる古城のほとり(作詞は島崎藤村)、懸田さんと慶野さんの浜辺の歌で前半終了。
前半はということで、全てが日本の歌であった。
ここまで聴いて、気が付いたのだが、2人とも、日本語の歌詞が聞き取りやすい。
普通、オペラ風に歌うと、結構聞き取りづらくなることが多いのだが、何を歌っているのか、本当によく判る。
師匠が、『私の歌って欲しい歌を歌ってもらう』と仰っていた意味がわかったよ。日本の歌をもっともっと歌って欲しいのね、先生。

後半はまずは、慶野さん作曲の2曲から。
ぼくの声きいて〜アフガニスタンより〜(懸田さん歌)と、あぁ海よ沖縄よ(酒井さん歌)。
2つとも戦争がテーマになっていて、聴いていると涙がでそうになる。
コーラス曲にするといい曲っぽい感じだなぁ、とおもったら、合唱団の人と一緒に、彼らのために作った曲だそうだ。やっぱり。

続いて、懸田さんのオンブラマイフ。おぉ、美しい〜。
シューベルトの蓮祷。歌曲をホルンで。
それからイタリアの曲へ。
アルディーティのくちづけは懸田さんのお歌で。3拍子の軽いワルツ風だ。
彼女に告げてよは酒井さんの歌。声を張り上げて、女性の窓の下で歌いそうな感じ。
最後はアメリカの曲。
峠の我が家と旅愁は、2人で。
アンコールは、もみじ。
私が知っているコーラスと同じだった。
下のパート、歌えるぜっ。
もう一曲特別に、先ほど歌った峠の我が家を。
歌詞の『うちへ帰ろう』を、『コンサートもこれで終わり、おうちに帰りましょうね』に引っ掛けて。

2人とも、お歌の歌詞が聞き取りやすく、本当に嬉しい、楽しいコンサートであった。
日本語の歌、もっと歌ってください〜。

ジョシュア・リフキンを迎えて バッハ/カンタータへの招待『死への3つのまなざし』/バッハ・コンチェルティーノ大阪
場所 紀尾井ホール 日時 2004年9月21日(火)19時00分開演

いつもの追っかけっぷりの江崎さん目当てで行くことにした。
バッハは眠くなるので鬼門なのだが、オーボエダモーレを吹く姿は見ないなあ、と言うだけの理由だ。

まず、主宰の礒山雅さんの解説。
曲の説明をしてくれた。
1曲目はカンタータ第8番。
9月にある三位一体後第16主日用のカンタータだそうだ。
バッハの晩年に演奏された際書き換えられたもので、ピッチは低く、落ち着いた感じのものらしい。

今回、楽器も最小限、歌もそれぞれのパートに一人づつという少人数での演奏だ。
4人だけの歌で聞こえるのか不安だったのだが、杞憂。
1階の右後方にいた私でも、しっかりと声が聴こえた。
すばらしい。

続いてカンタータ第82番。
マリアの清めの祝日(2月2日)のカンタータだ。
もともとバスバージョンだったのだが、ソプラノやメゾソプラノバージョンも作ったらしい
女声にすることによって、バスではオーボエでのオブリガートをフルートに変えているそうだ。
ソプラノの声が本当に美しく、聞きほれる。

休憩後はカンタータ198番、選帝侯妃追悼用カンタータだ。
ザクセンの選帝侯妃クリスティーアーネ・エーバーハの追悼式典にて演奏されたものとのこと。
楽器と歌が交じり合い、本当に美しい。
実は、案の定、一瞬カックリとなったのだが、すぐに目が覚め、後は、何とか眠らずに頑張った、という感じであった。
ここで来たか、鬼門・・・。

とはいえ、美しい歌声が印象的なコンサートであった。

創世神話劇〜祈りの彼方に〜/第11回新しいうたを創る会演奏会
場所 カトリック目黒教会 日時 2004年9月20日(月・祝)15時00分開演

高校時代からの友人である彌勒忠史くんが出演する、というので、前日に引き続き突然行くことに。
当日券を購入後、一息ついていたら演奏者が私を見つけてびっくりしていた。
そりゃ、友人の演奏会は行くわさ。

今回は教会の演奏会の割に現代音楽で、しかも今年出来たばっかり、且つ今回が初演となる。
題名は『A』-阿-という。
演奏するほうも大変だっただろう。

伴奏はパーカッションのティンパニと鐘(のど自慢大会によく出てくる『鐘2つ』とかするやつ)。
コーラスが20人ほど、ハミングのような声から始まる。
コーラスは祭壇の前10人程と、2階席の3方(左右後)に数人づつ。
気づけばハミングは『ハジメ』と変わり、声が出ているだけだと思っていたのに、実はコーラスになっていたことに気づく。

ソロのソプラノ半田美和子さんとカウンターテナーの彌勒君は、最初は客席の中央通路の中央に位置し、そこで歌い始める。
途中で前に移動し、コーラスと一緒になる。

歌詞は、はじめ、終わり、赤、白、雨、愛、と少しづつ移っていく。
しかし、聴いていると、楽譜の小節線はあるのか、楽譜と言っても音はなく、パーカッションのような楽譜だけなのではないか、と思えてくる。
それくらい、音が綺麗な和音になっていない、ということで。
現代音楽慣れしていない私には、どうもついていけなかった。

後半、オペラ(これも現代音楽)があったのだが、疲れ果ててしまい、ごめんなさい、して帰ってきてしまった。
勉強します・・・。

レクイエム モーツァルトの宇宙・完成と未完成/オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ/東京クラシカルシンガース第2回演奏会
場所 津田ホール 日時 2004年9月19日(日)14時00分開演

相変わらずの追っかけっぷりの私である。
木管楽器奏者の江崎浩司さんが久々にバロックファゴットを吹くので聴きたくなったのであった。
前日までは行く気がなかったのに朝起きて突然思い立つ私。
しかも、今回はちょっとだけ時代が下りモーツァルトだ。
津田ホールは行ったことがあるので場所は知っているし、と行くことにした。

オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウは、アマチュアの古楽器奏者の団体である。
クラリネット奏者の坂本徹さんが音楽監督をしている。
今回は、バセット・クラリネットなんていう楽器も吹くらしい。
てなわけで、歌劇『魔笛』の序曲から。
何か、小節の始まりの縦があっていないような気がする。
毛先がぼうぼうの筆で文字を書いている感じ。
特にこの魔笛の序曲はパキパキとしているのが私は好きなので、ふわーと音が始まるのがどうも合わなかった。
ただ、金管楽器がすばらしい。
音がパーっと広がり、抜けて、聴いていて気持ちがいい。

続いてクラリネット協奏曲イ長調KV622。
これははじめてお目にかかるバセットクラリネットのために出来ているような曲らしい。
普通のクラリネットだと楽譜上の音が低すぎて楽器にない音域外の音があるらしい。
バセットクラリネットは、普通のクラリネットより長く、音もまろやかな感じだ。
坂本さんの自作器だそうで、楽器手作りするほどこの楽器が少ないものなのだろう。
クラリネットがずぅっと演奏される状態で、本当に大変そうであった。

後半は死者のためのミサ曲(レクイエム)ニ短調KV626。
コーラス、ソロ(ソロはプロ)があり、でも、ソロの人もコーラスを歌っていた。
映画のアマデウスでも使われていた曲だったので、おぉ、知っているぞ、という気がしたのだが、ミサ曲は長い。
途中、楽器を吹いている人をひたすら観察している自分がいた。
何やっているんだか・・・。

後半最後の曲は、レクイエムに続けてアヴェ・ヴェルム・コルプス。
落ち着く、美しい曲であった。
演奏会は、アマチュアとは思えぬほどで、所々、プロの演奏者が締めていたのかもしれないけれど、でも、満足満足な演奏会だった。

レクイエム モーツァルトの宇宙・完成と未完成/オーケストラ・オン・ピリオド・トウキョウ/東京クラシカルシンガース第2回演奏会
場所 津田ホール 日時 2004年9月19日(日)14時00分開演

推敲中〜

タブラトゥーラ生誕20年祭!/タブラトゥーラ
場所 浜離宮朝日ホール 日時 2004年9月8日(水)19時00分開演

私が追っかけているオーボエ奏者江崎浩司さんの所属する古楽器バンドタブラトゥーラのコンサート。
今回は結成20周年の記念コンサートだ。

いつものように悲しみはつのりてから。
今回から新バージョンらしいのだが、今一私は判らなかった・・・。
メンバー紹介のあと、田崎瑞博さんのタルタリア。
続いて新曲である、つのだたかしさんの風の丘。爽やかな風が吹き抜ける感じ。
江崎さんの紅い花は、撥弦楽器(ウード、ビウエラ)でアルペジオだ。尚、この曲はアラベスクでは、夢の中の花が散る。ピアノがアルペジオを演奏する。
つのださんの終わらない旅は、アラジンみたい。バザールをそぞろ歩く感じがする。

新しい自転車は、今回パーカッションが小さめに聴こえた。でも楽しい雰囲気は変わらない。
夜の蟹は、つのださんのいつもの『夜になると蟹がぞろぞろと海辺をあがり、道を横断し、酒を飲みに。』というナレーションでおおうけ。
普段聴いていない人たちが多いのかなぁ。『夜の蟹は、英語でナイトクラブです。』と言った時は本当に大受けだったのだ。これもいつも言っている事なんだけれど・・・。

前半最後はエルソンブレロ。
演奏者は皆楽しそうで、ふと周りを見渡すと、観客たちも楽しそうな顔をしていた。

後半はサンタマリアのカンティガスから。
つのださんのソロ、山崎まさしさんと近藤郁夫さんの拍手、フィドルが加わり・・・。
楽器の説明のコーナー。
未だにウード、ビウエラ、リュート、等の違いがよく判らない私。フィドルとバイオリンは違うもの、というのは漸く判ったのだけれど・・・。

ここで、メゾソプラノの波多野睦美さん登場。
イギリスの古謡を集めて、とイングランドやスコットランドの民謡を4曲。タイムの小枝、美しいドゥーンの岸辺よ、ダフネがアポロから逃げたとき、ラグルダグル・ジプシーズ。そうして、アンコールとして、CDにも入っていた曲なのだが、題名失念。

波多野さんの退場後は、新曲から。
みな、黒いサングラスつけて、カッコツケている感じを装う。
スカジャンは、アラベスクではWhy Not!であった。
大きいフィドルの田崎さんは、何とフィドルを持ったまま舞台に寝転がり、そのまま演奏する、というくらいのはじけ具合。勿論、みな大笑いだ。
続いて夜来る人、トロキルス。
最後の曲はレセルカーダ。みな、楽しそうだ。

前もって宣言していたアンコール2曲は、チャンバラと、いつものアンコールの曲だ。
お客様も、演奏者の皆さんも、楽しんだコンサートであった。
惜しむらくはホールが大きい。
かぶりつきでこじんまりと聴きたかったなぁ。

夏の夜の夢/ko-ha-ku
場所 下北沢 MACA GALLERY 日時 2004年8月21日(土)18時00分開演

私が追っかけているオーボエ奏者江崎浩司さん率いるアンサンブル『ko-ha-ku』の第3回公演である。
近江楽堂、東京建物八重洲ホールに続いて、今回はマカギャラリー。
トロレヴァでもおなじみだ。当たり前か、メンバーが3人重複していれば。
今回は前半は『水』をテーマにした音楽を、後半はシェークスピアの真の夜の夢を音楽劇にしたものが演奏される。

さて、最初はオトテールのサン・クルーの滝。
滝と言っても小さそうな滝を宮廷から眺めている感じがするなぁ、と思っていたら、後でパンフレットを見てみると、宮廷のお庭に作られた人工的な小さな滝のことだったらしい。私の想像力って、偉いっ。

続いてヴィヴァルディの海の嵐。
嵐、というより穏やかな感じ。彼のいたヴェネツィアは湾内だからだろうか。

前半最後はテレマンの組曲、水上の音楽。
神話の神様たちをテーマにした音楽が10曲。
序曲、サラバンド(眠れるテティス)、ブーレ(目を覚ますテティス)、ルール(恋をしているネプトゥーヌス)、ガボット(たわむれるナイアス)、アルレッキナード(ふざけるトリトン)、吹き荒れるアウロス、メヌエット(気持ちがよいゼフィーロ)、ジーグ(ハンブルグの潮の満干)、カナリー(陽気な船乗り)の10曲。
テティスの曲たちは美女が想像され、ネプトゥーヌスは一人思い悩んでいる感じがし、ナイアスは軽やかに遊んでいる感じ、トリトンは本当に軽やかで飛び跳ねているような感じ、アウロスはぴーぷー吹いている風を思い出し、ゼフィーロは本当に気持ちがよさそう、ハンブルグの潮は波が寄せ返る様が浮かび、陽気な船乗りは出航前に張り切っている船乗りたちが思い浮かぶ。

後半は夏の夜の夢(2004年ko-ha-ku版)。
ストーリーにあわせた音楽を奏でる。

メインのストーリーを妖精王オーベロンとその妻タイターニアス(ko-ha-ku版ではフルート)の話にし、4人の男女のドタバタはいたずら妖精パックの台詞のみでさらっと流される。
見ものは江崎さんのフラウトトラヴェルソ。
共演者たちの『上手すぎ』の声に、いかに下手に吹くかが大変だったそうだ。
ってか、フラウトトラヴェルソまで吹きこなす江崎さんて・・・。

パックは最後まで姿が登場せず、声だけの出演。
どっかで聴いたことのある声だよなぁ、と思っていたが、よくよく考えたらチェンバロ師匠であった。カツゼツはっきりで素晴らしい。
本当に楽しい演奏会であった。

AVEC VOUS,AVEC AMOUR〜ソプラノとカウンターテナーによる妖しくも美しいハーモニー/半田美和子,彌勒忠史
場所 初台 東京オペラシティ 近江楽堂 日時 2004年8月8日(日)15時00分開演

高校時代の友人と、ソプラノの半田美和子さんとのコンサート。
ソプラノとカウンターテナーって、声質はあまり変わらないから、面白いものになるんだろうな、と期待。

近江楽堂は十字架の形をした響くホールだ。
最初の曲はグレゴリオ聖歌から。彌勒君のソロ。本当に響く。上から声が降ってくるようだ。
半田さんコーナー。
ラヴェルのヴォカリーズは歌詞というよりも、アーだけだ。カルメンのハバネラみたいにも聴こえる。
続いてドビュッシー『忘れられた小唄』より、そはやすせなき、木の陰、緑。
前の人で顔が全く見えないのが残念だが、綺麗な声で、うっとりとする。

続いて彌勒君コーナー。
ベッリーニ『6つのアリエッテ』よりマリンコニーア、お行き幸せなバラよ、私の偶像よ、喜ばせてあげて。
先日のリサイタルよりも声が良く通り、高い声がより高くなっているような気もする。
また半田さんコーナー。
ラヴェル『5つのギリシャの民謡』。花嫁の歌、向こうの協会へ、私と比べられる伊達男は誰、乳香を摘む女たちの歌、さあ愉快に。
村人たちが歌って踊って飲んで、という感じのする歌だ。
前半最後は彌勒君コーナー。
トスティのセレナータ、最後の歌、アッディーオ。
セレナータというには明るすぎ、最後というには盛り上がりすぎ、という感じがする。アッディーオは、切ない歌。でも、後半は失恋をふっきるぞ、という感じがする。前向きだね、全て。

半田さんは1900年ごろのフランスのお歌が多いような気がする。ラヴェル、ドビュッシーなんて、印象派って言われている時代の人、だったよね、確か。
彌勒君はイタリアのお歌三昧。いつもより200年ほど新しい歌だけれど、歌っている内容は1600年ごろと変わらないってのがまた、面白い。

後半は半田さんから。
サティのアンピール劇場の歌姫は可愛らしい小さい劇場で歌っているDIVA、という感じだ。
続いてプーランクの愛の小径。過ぎ去った愛を懐かしむ感じか。
彼女のソロ最後の曲はサティのあなたが欲しい。
曲は知っているぞ、よく聴くぞ、と曲だけ聴いていたら終わっていた。ありゃ。

続いて彌勒君の歌は反則技だぞ!と言わしめた2曲。
マスカーニのアヴェ・マリアと、カッチーニのアヴェ・マリア。
特に、カッチーニのアヴェ・マリアを聞いていたら、涙が出そうになった。あまりにも周りの風景とあいまっていて。
姿さえ見えなければボーイソプラノの純粋な声が教会に響き渡っている感じがする。

さて、ここからは2人のデュエット。
オッフェンバック『ホフマン物語』より舟歌。
ゆらりゆらり、揺れる感じだ。
続いてモンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』より終幕フィナーレ愛の二重唱。
ゆったりしており、ラブラブって感じか。
そうして、ヘンデル『ジュリアス・シーザー』より愛しい人よ。
可愛らしい感じの曲。
カウンターテナーとソプラノのデュエットだと、いくら愛の歌だ、と言われてもティーンエイジャーが背伸びしているようにしか聴こえない。
一番受けたのが、バーンスタインのトゥナイト。
トニーが同じキーで歌うのよ、映画を知っているだけに、皆、くすくすと笑っていた。
どれもこれも、デュエットは、ロミオとジュリエットくらいの少年少女が初恋を歌っているように聴こえ、不思議なデュエットであった。

さて、アンコール。
1曲目は花。半田さんがソプラノを、彌勒君がアルトを歌い。
と思っていたら、3番は一部、彌勒君がソプラノを歌い、半田さんがアルトを歌った。半田さんの顔がかなり苦しそうだったのですぐに元に戻ったのだが。これも不思議よね、男声が上のパートを歌うのですよ。
2曲目は夏の思い出。これも、半田さんがソプラノを彌勒君がアルトを歌う。
これで終わりかと思ったら、アンコール3曲目として、皆で夏の思い出を歌おうのコーナーになった。
観客の中にはコーラスをやっている人がおおかったらしく、最初っからハモっている。
美しい合唱であった。といいつつ、私も声を張り上げたが・・・。

イタリアとフランスの曲を一度に聞くことは滅多にないので、嬉しい演奏会であった。
またやってね、楽しいのを。

カウンターテナーリサイタル/彌勒忠史
場所 藤沢市民会館小ホール 日時 2004年7月23日(金)19時00分開演

高校時代の友人のリサイタル。
伴奏者はチェンバロの先生でもあり、これは、『行くのは義務だね』ということで、行くことに。
しかし、会社から小1時間の場所19時開演はかなりきつく、前もって後輩ちゃんに『早く帰るからね』と念を押し、チャイムと共に帰ることになった。
何とかぎりぎり間に合った・・・。

客層は、去年の藤沢市民オペラがらみの方たちが多いかな、という感じであろうか。
実際、隣に座った方たちは両方とも市民オペラ出演者の方たちであった。
そんなわけで、市民オペラを見ていないと分からない台詞も飛び出し、とりあえず見ておいてよかった、と思ったのであった。
今回のメニューは、前半は1600年代の歌、後半は1700年代の歌が歌われる。

さて、まずはカッチーニから。
『優しきため息』は、チェンバロも歌も華やかでジャラジャラした感じ。
ただ、チェンバロが小さめに聴こえる。7列目中央に陣取った私であるが、それでも小さめに聴こえるということは、後ろの方の人たちはあまり聞こえていなかったのでは、と心配になった。
後で先生に聞いてみると、音が上のほうに上がってしまい、聴こえづらくなってしまうとのこと。
確かに上のほうには垂れ幕などがあり、音を吸収するのにうってつけ、であった。
続いて『アマリッリ』。彼のCDにも入っていた曲だ。
お歌のたびに装飾音が違う、というのも生の醍醐味なのだろう、CDとも、12月に聴いたものとも違って聴こえた。
カッチーニ最後の曲は『愛の神よ、何を待っているのか』。軽快な曲で、歌詞を見ると片思いの歌のようである。

続いてモンテヴェルディ。オルフェオの作曲で有名な人だ。
まずは『ああ、私は倒れてしまう』。伴奏は低音が響くが、声は高い音が多いような気がする。
続いて『あの蔑みのまなざし』。音の山谷が多く、歌いづらそう。
この曲はチャッコーナで、バッソオスティナートという、低音をしつこく同じことをやるらしい。確かに、ドードソーラミーファソが低音に流れ、その上にチェンバロの右手とお歌が乗っかる感じだ。

続いての作曲家はフレスコバルディ。フェッラーラ出身のオルガニスト。
まずは『アリア・ディ・ロマネスカ:それでは私は』から。
『そよ風が吹けば』あれ、もしかしたらジャルディーノ・ムジカーレで聴いた曲かも、題名に記憶あり(と言いつつ確かめていない)。
そうして『アリア・ディ・パッサカリア:そのように私を蔑むのか』。
パッサカリアもスペインの舞曲で、同じ低音が続く。

前半最後の作曲家はサンチェス。
『チャッコーナによるカンタータ:悲しげな言葉よ』。
これも、同じ低音が続くもの第何弾めかである。
失恋の歌っぽく見えるが、むちゃくちゃ曲が明るい。
前半最後の曲は『パッサカリエによる独唱の為のカンターダ』
難しい歌詞・・・。

休憩時間中は、CDが売られていた。持っているからいいんだけれどね・・・。
さて、後半は、1700年代の歌である。
実は後半の曲は、ソプラノの歌とのこと。『姿は気にしないで聴いてください』。とのこと。
カウンターテナーには、ソプラニスタ、コントランティスタとあるらしい。
ソプラニスタはソプラノ音域を歌う人、コントランティスタはアルト音域を歌う人、とのことだが、訓練すれば高い声って出るんだそうだ。
彌勒君もソプラノの音域を歌うこともあり、そういう時にはソプラニスタ、として歌うらしい。が、なんだか区別が難しい。

アレッサンドロ・スカルラッティ『ナイチンゲール』から。
チェンバロも歌も、半音が多用され、不協和音的にも聴こえる。
が、それよりも何よりもチェンバロと歌が戦っているようだ。2つとも華やかな音が奏でられるので、チェンバロが伴奏ではなく、歌とチェンバロの共演に聴こえる。
2人であわせた時に、本当に同じ所を演奏しているのか、疑心暗鬼になりながら合わせたとのこと。それだけ難しい曲だったらしかった。
聴く方は十分楽しんだけれど。

ヴィヴァルディの歌劇『バヤゼット』より『蔑まれた花嫁』。
重い雰囲気の曲。

最後の作曲家はヘンデル。まずは歌劇『セルセ』より『かつて木陰ほど(オンブラマイフ)』。
色々な人の歌、色々な楽器で聴いているが、やっぱり、チェンバロと歌っていいねぇ、と思う。
続いて歌劇『アリオダンテ』より『私のひどい苦しみは』。
高い。なんか、高い音が苦しそうに聴こえる。
というより、声が引っ込んでいるように聴こえる。気のせい?
最後の曲は歌劇『リナルド』より『私を泣かせてください』。これも有名な曲。
前の曲以上に高い音なのだが、前の曲ほど声が気にならなかった。うーむ。

アンコールは、リサイタルなのに何故?といいたくなる『みんなで歌おう』のコーナー。
ガストルディ、という作曲家のLinnamoratoという曲。
ありゃ、トロレヴァで聴いたことがあるぞ、しかも、トロレヴァのみんなで歌おうで歌ったことがあるぞ。
しかし、今回、コーラス畑の人が多いだけあり、すばらすぃ歌声。
さすがだ・・・。(と、自分も声を張り上げて歌っていたことは棚に上げる)
2曲目のアンコールは、本編でも歌われた、モンテヴェルディ『あの蔑みの眼差し』。
声がばーんと出ていて、さっきより調子が上がっているようにも聴こえた。

周りのお客様たちは、『楽しい演奏会だったわね〜』と言っていたが、多分、『楽しいおしゃべりの演奏会だったわね〜』だったのだと思う。
だって、曲目、マニアックすぎ。
しかし、終わりが楽しければいいのだ。
でも、もうちょっと万人受けのする曲も歌ってね。