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高校時代の部活の後輩である彌勒君の主宰する古楽集団の公演である。
高校時代にはこんなことをする人になるとは思ってもみなかったが、自分の生活とは全くかけ離れた生活をしている人と知り合えているということは、幸せなことだ、と思う。
さて、この公演。
『おいしい』音楽だけあって、食べ物に関係する音楽を聞かせてくれる。
まず、テレマンの『食卓の音楽』より3曲。
前菜のパスタ、主菜の魚料理、デザートにみたてて演奏される。
演奏家達が入場して驚いた。
皆、シェフの格好をしている。
が、色々くっついている。
帽子には、目玉焼き+α。αは、ベーコンだったり、ハムだったり、ソーセージだったり。
胸には野菜。ラディッシュだったり、キウィだったり、ナスだったり、人によって違う。
そうして、首にはそれぞれ色の違ったスカーフが巻いてある。
今回は、バイオリンが2人、ビオラが1人、チェロが1人、フラウトトラヴェルソが1人、チェンバロが1人と、楽器を演奏する人たちが充実。
前半は結局歌手の人たちは登場せず、『食卓の音楽』のみで終わった。
フラウトトラヴェルソは、初めて観た。
木で出来たフルートの原型といった感じの楽器で、木で出来ているので音も柔らかい。
バイオリンは2人の音色が違っていて、楽器や、弾く人によって全く違う音になるのが面白かった。
演奏後に聞いたのだが、チェンバロの右手は即興だそうだ。
左手の部分と、コードを示す番号のみが書かれてあって、右手はそれに合わせて好きに弾くとのこと。
そんなこととは全く気付かなかった。
後半はバッハのコーヒーカンタータである。
それに因んで幕間にはお客様達にコーヒーが振舞われる。
後半のコーヒーカンタータは、驚いた。
オペラ風です、とは聞いていたが、まずウェイターの格好をしているのが、座長で演出家の彌勒君、テナーの谷口洋介さんの2人。
どうやら喫茶店の中らしい。お店をきれいに掃除などをしている
そこへ父親役のバリトン歌手浦野智行さんと娘役のソプラノ歌手懸田奈緒子さんが登場。
奈緒子さんの格好で唖然とする。
黄色いキャミソール、ブーツカットのジーンズ、厚底のミュール、目の周りは白く、つけ睫毛もつけ、まるでいまどきのティーンエイジャーである。
その娘がコーヒー狂いで、心配した父親がコーヒーを飲みつづけるんだったらお婿を貰わないぞ、と脅す。
娘は慌てふためいてコーヒーを止めるからお婿さんをすぐに探しに行って、と頼む。
そうして父親はお婿さん探しのたびに出るのだが、この旅、客席を回って、男性をデジカメで撮って来るのだ。
撮った画像は、テレビに映し出され、見合い写真の如く娘が写真をチェックする。
客席のお客さまが実際に画像が出てくると、大受けだ。
この、オペラ風コーヒーカンタータ、サイコーに面白かった。
終わった後、顔見知りになった懸田奈緒子さんとチェンバロの長久真実子さんにご挨拶。
一度顔を合わせただけなのに、しっかりと覚えて下さっていて嬉しかった。
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