PLAY&MUSIC【4】
2001/1〜2001/3
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エトランゼ/演劇集団キャラメルボックス
場所 シアターアプル(新宿) 日時 2001年3月3日(土)14時開演

キャラメルボックスは、もう9年のお付き合いになる。
友人が好きで、紹介してもらった。
それ以来、かなりの確率で公演には出没する。8年前あたりは1回の公演に2回見に行くのが当たり前だったこともあった。
てなことで、今回。場所はサイコーにいい席。1列目中央席。

キャラメルボックスは、オリジナルグッズを売っていることでも有名である。
ポストイット、ボールペン、携帯ストラップ等のキャラクターグッズから、公演台本、公演ビデオまで。
これをファン思いと見るか、あこぎな商売と見るか。

公演は、ぎすぎすした雰囲気から始まった。
写真家(近江谷太朗さん)の弟子(坂口理恵さん、大内厚雄さん、小川江利子さん)たちが反乱をおこして独立するからではあるが、
子供のけんかを見ているようで、見ていられない。
いつもの甘ったるいファンタジーを期待すると裏切られる。
もしかしたら、二回くらい見れば内面まで見えてきたのかもしれないけれど、
1回だけでは、いやみ、皮肉の言い合いが心のなかに突き刺さり、なかなか溶けてくれないのだ。
結局、弟子たちは、独立して頑張ります、やっぱり先生の元に帰ります、と別れるのだが
中途半端の、西川浩幸さん演ずる坂口さんの恋人役。
結局、どうなったの?これからどうするの?という疑問符を残したままだ。
そうして、心のいがいが、ぎすぎすが心の中に残ったまま結局終わってしまった。

ようは、自分では気に入ることが出来なかった、ってことで・・・・・。

2001/3/21一部追加

アリオン・アフタヌーン・コンサート/現代の吟遊詩人 タブラトゥーラ
場所 津田ホール(千駄ケ谷) 日時 2001年3月1日(木)14時開演
タブラトウーラ。

どうも今まで相性が悪かった。
12月に行こうとしたら、結婚披露宴招待が入り、3/3に行こうと思っていたのに、気付けば演劇のチケットを予約してしまっていた。
そうして発見。3/1、平日の昼間にタブラトウゥーラがある!

タブラトゥーラは、リュート奏者のつのだたかしさん率いる古楽器アンサンブルである。
フィドルの田崎瑞博さん、リコーダー、ショームの江崎浩司さん、パーカッション、ダルシマーの近藤郁夫さん、ロングネックリュートの馬場清規さんがメンバー。

当初はその楽器が演奏されていた中世、ルネサンス時代の音楽を奏でていたが、今はオリジナル曲が中心となっている。
今回は15曲のうち、オリジナル曲が7曲と、半分しめていた。

オリジナル曲は、前もってつのださんが『こんな曲』と説明をしてくれる。
その後で曲を聴くとあら不思議。その風景が目の前に浮かび上がるのだ。
例えば、『夜、蟹がわさわさ歩いて、道を横断し、酔っ払い、夜明け頃また海に戻っていく、という曲です』と説明されると蟹がわさわさ歩いている感じがするし、
『スペインの聖地、サンティアゴ・コンポステラのイメージ』というと、荒涼とした原野が広がる気がするし、
『新しい自転車に乗るとうきうきしませんか』というと、青空の下、にこにことサイクリングしている風景が浮かぶし、
とにかく、想像力が豊かになれるのだ。

休憩は、20分間、その間紅茶とクッキーがサーブされる。
アリオン・アフタヌーン・コンサートはそういうしきたりとのこと。
渇いた喉が癒され、2部へ突入。

2部は、ソプラノ歌手の波多野睦美さんが登場、シェークスピア時代のイギリス曲を5曲歌ってくれる。
透明な、澄んだ細い、ふわふわっと席から浮き上がりそうな感じの声である。

アンコール後、準備をしてホールから出ると、ロビーでまた生演奏である。
皆で大盛り上がりで手を叩く。
最後にサイン会が行われた。
私は、前もって江崎さんの別のアンサンブルのCDを買っていたので、それに、江崎さんにだけサインを頂いて帰ってきた。

いやぁ、タブラトゥーラ、おもしろいっ。また東京であるときには是非とも行こうと思う。
Voglio morire!〜イタリア・バロックの情念〜
場所 東京オペラシティ・近江楽堂 日時 2001年2月25日(日)14時開演

近江楽堂に行くのは2回目。100人も入ると超満員になってしまいそうなほど小さなホールだ。天井は高く、丸い。
前回は、ラ・フォンテーヌという、古楽器のアンサンブルグループのコンサートに行ってきた。
そうして、今回もバロック音楽である。

バロック音楽に触れたのは結構最近。
高校の後輩である彌勒君の主催するトロヴァトーリ・レヴァンティを聴きに行くようになってからだから、まだ1年半くらいのものだ。

今回の公演は、この、トロヴァトーリ・レヴァンティに出演しているソプラノ歌手の山村(懸田)奈緒子さん、チェンバロを弾く長久真実子さん、奈緒子さんのご主人でもあり、チェロを弾く懸田貴嗣さんのイタリアバロックのコンサートだった。

パンフレットの別紙には歌の訳詞が全て出ていて、聴き慣れないイタリア語も『このあたりを歌っているのかな』と見当をつけられる。
それから、奈緒子さんの表情の豊かさにすいぃっと音楽の中に入り込める。
最初、皆緊張をしていたのか、音、声とも頑張れ!と思うこともあったのだが、あっというまに奈緒子WORLDに入り込んでしまった。

それから、チェンバロの長久さん。テレビなどで聴いていたチェンバロの音色は好きだった。実は生まれて初めて生チェンバロを聴いたのが長久さん。(in トロレヴァ)
顔に似合わず力強い指で弾くチェンバロはひとつひとつの音の粒までが澄んだ音で、感動する。

懸田さんのチェロ。古楽器は足がないのだ、チェロに。
足で挟み込んで弾く。それだけで大変そうなのに、細かい音のソナタを奏で、ひえぇって言う感じである。

最後の2曲、ゲストが出演。やはりトロレヴァに出演している、バロックオーボエ、リコーダーを吹く江崎浩司さん。彼は多彩で、その他、トロレヴァ公演ではアルトサックスも吹いていた。
彼の音は、性格と同じように明るく、前向きの音が出る。

一人一人の顔と名前が一致して、顔見知りになった人の演奏会は、全体より、一人一人の演奏を聴きに走ってしまう自分がいた。
全体のハーモニー聴けよな、私。