今日は夕方までフィレンツェを観光し、ローマに向かう。
本当は、ぎりぎりまでフィレンツェに居たかったのだが、ローマから成田への飛行機に乗るためにはローマに泊まった方がいい、という旅行会社の方の意見に従ったのだ。
朝食後、ホテルのテラスに出る。
と、目の前にピッティ宮殿とボーボリ庭園が広がり、青い空と庭園の緑が美しい。
そうして、下を見下ろすとフィレンツェの町の屋根の赤が広がる。
いらかの波ってこのことね、と思う。
まず、アカデミアに向かう。昨日は混んでいて入れなかったけれど、今日はダビデ像を何が何でも見るぞ。
ダビデ像は、見るからに男性美があふれ出ていて、つくべき所に筋肉が着いていて、うっとりと見ほれる。
1時間ほどダビデ像を堪能した後、たまには1人で行動しよう、ということで自由時間。
12:00にポンテ・ベッキオ(ベッキオ橋)前で集合ということでしばし自分ひとりの時間を楽しむ。
会社へのお土産を買わなくては、と物色しつつ町の観光に繰り出す。
昨日、ホテルを探すのに町を歩き回ったので町の地図は何とか頭に入っている。
ので、わき目もふらずひたすらがしがし歩く。
結局、大聖堂そばのお菓子屋さんでチョコレートを購入。
ペイズリー柄の箱をベージュの紙で包み、ロイヤルブルーのリボンで飾り付けしてくれる。
潰さないように持って帰れるかしら。
チョコレートで時間がかかり、待ち合わせには2〜3分遅れると、Yさんは男の人に声をかけられていた。
すがるような目つきでほっとした表情をするYさん。
どうやらイタリアでありがちのナンパだったらしい。
私の姿を見た途端、その男性は逃げるようにして去っていった。
あれ、そういえば私、イタリアにいるのに誰にも声を掛けられなかった・・・・。
昨日、T君に美味しいよ、といわれたレストランに入り、生ハム、リコッタチーズとトマトのサラダ、ミネストローネ、パスタをいただく。
ミネストローネはパスタの代わりにお米が入っていて、ミネストローネはマカロニが入っているもの、と思い込んでいた私の常識を覆す。
食後、ボーボリ庭園散策。ピッティー宮のお庭で、小高い丘がそのまま庭園になっている。
丘の上からの宮殿を見下ろす様子はなかなかのものである。
雨が降ってきたので、大慌てで庭園を後にし、カフェで雨宿り。
普段はコーヒーは滅多に飲まず、紅茶オンリーの私であるが、イタリアのカプチーノは別。
ミルクたっぷりで胃が荒れることもなく、濃厚な風味でゆっくりと味わいながらいただける。
雨が小降りになったので荷物を置いてもらっていたホテルに戻りタクシーでフィレンツェ駅に向かう。
イタリアの駅は、改札がなく、駅のホールからそのままホームに向かえる。
今回はユーロスターの2等車にする。やっぱり両方を経験しないとね。
指定席の場所に向かうと誰かが座っている。
が、チケットを見せるとあっという間に消え去った。
どうやら、主のない席には主がくるまで自由に座って構わないらしい。
1等車に比べて座席も狭く、お菓子も貰い損ね、外も暗いので眺めることも出来ず、
かといって周りに外国の人が多いので(当たり前だ。ここはイタリア)
日本語でおしゃべりし続けることも憚れ、ぼんやりと2時間を過ごす。
ローマテルミニ駅からタクシーでホテルへ。
ここは小さいホテルだが、4つ星ホテルで、尚且つ唯一ヨーロピアン調のホテルである。
夜も遅く、周りの治安も不安だったためホテル内のレストランで
ピザマルゲリータと、ローマ風スープ(チーズと卵のスープ)をオーダー。
ウェイターのおじさんは話し好きで、英語でがしがし話し掛けてくる。
相手をしていたYさんはピザが冷め、私も疲れで半分寝かけ、1時間以上掛かって漸く開放された。
T君に前日のお礼とホテルの報告をする。
フィレンツェで泊まったホテルは結局
『GOOD GUESTだったからね。あなた達のBOY FRIENDにも伝えておいてね』
ということで、3割以上ディスカウントしてくれたのだ。
T君も『そんなにディスカウントしてくれたんだぁ』と驚いていたくらいで、やっぱり、『持つべきものは遠方の朋』と実感したのだった。