約束
「浦飯幽助!!?……珍しいな。
お前がオレのところに来るなんて・・・・」
幽助は、躯のところに訪ねたのであった。
「そうか?・・・そうだよなぁ、実際ここに来んの初めてだし・・・」
躯の住んでいる場所……移動要塞――百足――。
妖怪で躯の住んでいる場所を知らない奴はいないと言っても過言ではない。
幽助ももちろん知っていたし、外からは何回か見た事はあった。
しかし実際、中に入るのは初めてである。
物珍しそうにきょろきょろしている。
「オレになんか用か?」
「いや、躯に用があるんじゃなくて、飛影になんだ。」
躯は、疑問に思った。
では、何故わざわざオレのところに?
その答えは、すぐに分かった。
「なぁ、飛影は今ここには居ねぇの?」
「は?どうして、飛影がここに居るんだ!?」
「え・・、だって、躯と飛影って一緒に暮らしてんじゃねーのか?」
「なっっっっっっ!!!!!!。」
幽助はさらりと”そんなこと”を言うのだ。
もう、当たり前のように!!!!
躯は思った。
一緒に暮らすって……どういう意味か分かって言ってるのだろうか?
こいつ(幽助)は……。
確かに飛影はよくここには来る。
が、一緒に暮らすなど・・・・・
暮らすなど・・・・・・・
暮らしてみたいけど・・・・・
まだ、暮らしてはいないのだ!!!!
「おい!!浦飯!!オレは飛影と暮らしてなんかいないぞ!!!!」
「・・・・・そうなのか?」
「そうだ!!」
「・・・・・じゃあ、今飛影がどこにいるか、わかんねぇか?」
「今は、パトロールの時間だ。
だから、魔界全土が見える高いところにいるだろうよ。」
「なるほど!!サンキュー、躯!!」
幽助は、躯に背を向け、走りだそうとした。
「浦飯!」
幽助は足を止め、振り返った。
「ん?」
「飛影に・・・なんの用なんだ?」
躯は気になっていた。
飛影に用ってなんだろう?
飛影は、何も話さない。
飛影の記憶に触れる事は可能だ。
知ろうと思えばいつでも知る事ができる。
しかし、そんなことをして知りたいんじゃない。
飛影の記憶に一切触れず、
かつ飛影の事を知る方法。
―――今がチャンスだ!!
せめて、飛影の仲間の連中が知っている事は
全部知っておきたい。
どんな些細なことでも!!
「急ぐことなのか?そうでなければ、
オレが飛影にその用を伝えといてやるぞ。」
躯は何がなんでも
その用を聞きだしてやろうと思った。
まだ、自分の知らない飛影のことが
分かるかもしれないと思ったからだ!
「う〜ん、別に急がねぇけど・・・・。」
「急がないのなら、いいだろう?オレに任せろ!!
必ず、伝えといてやるぞ!!!!さあ、用件はなんだ!!!」
「実はさ、飛影のいも………………あ!!」
幽助は、用件を言おうとしてハッとした。
躯は、飛影の妹が雪菜ちゃんっていうことを知っているのか?!
っていうか、雪菜ちゃんを知らんだろ?!
躯に飛影の妹のことしゃべったら・・・・・・
(幽助の想像の始まり)
↓
「貴様という奴は、蔵馬にしゃべった上に躯にまで・・!!!
許さん!!!!!!炎殺黒龍波ぁぁぁぁ〜〜〜!!!!!!!」
↑
(幽助の想像の終了)
ひえ〜〜〜〜!!!!!
こ、殺されるーーーーーー!!!!!!
「飛影のいも?!飛影のいもがどうした?」
「いーや!!やっぱ、急ぐ!!
だから、教えられねぇ!!!!!」
「何ぃぃぃぃぃ?!今さっき、急がないといったじゃないか!!」
「気が変わったんだよ!!!」
「そんな勝手が許されると思っているのか?!」
「な、なんなんだよ!!何で、そんなムキになってんだ?!」
躯は思った。
何故、こいつは、急に”急ぐ”と言ったのか?
まさか、オレの思惑に気付いたのか?!
いや、そうだとしても何故用件を教えてくれない?!
人の恋路(?)に協力してくれてもいいではないか!!!!
幽助は思った。
何故、こいつは、こんなに用件を知りたがるのか?
オレは用件を躯に言ってしまったら
命は無いというのに!!!!!
「さあ!!飛影の芋(いも)……の続きを言え!!」
「だから、急ぐから言えねーっつ――の!!」
「なんだとぉおぉ!!!
その用件というのは、
オレに教えられないほど重要なものなのか!!!」
「ああ!!そうだよ!!!
飛影にとって本当に大切なことなんだからな!!」
「な・・・・・・、飛影にとって・・・・・
大切ぅぅぅぅぅ!!!!!!!!」
ここまで言われてしまっては
ただで帰すわけにはいかない……!!
「そんなに飛影は芋を大切にしてるのか!!?」
「はぁ????」
「答えろ。答えなければただじゃおかんぞ!」
もう、躯は思いっきり戦闘態勢である。
「え?!芋って何だよ?芋って!!
っていうか、なんで戦闘態勢入ってんだよ?!」
「もう一度聞く!!飛影はそんなに芋が好きなのか?」
「ちょ、ちょっと待てよ!!だから、一体どこから芋が出てくるんだよ??」
「何を言う!?貴様が言ったんだろうが!!」
「言ってね―よ!!」
「くっ!!そこまでオレに言いたくないのか……!!」
「そうだよそうだよ!!!
(芋って何の事か分からねーけど)
この用件はな、飛影にとって何よりも大切で大事なことなんだ!!!
そんなことをぺらぺらと他人にしゃべれるもんか!!
(蔵馬にはしゃべったけど……)」
ガァァァァァアッァアァーーーーーーーーーーーーーーーーン
躯は、ショックを受けた。
飛影にとって『何よりも』大切で大事な……。
『何よりも』『何よりも』『何よりも』『何よりも』
『何よりも』『何よりも』『何よりも』『何よりも』
躯は固まってしまった。
頭の中にはずっと『何よりも』が回っている。
「あ・・あれ?躯???おーい・・・・。」
「・・・・・・・・・(反応無し)。」
「オレ・・・・・何を言ったんだろ・・・・?」
幽助自身、
あまりに必死だったので、
今自分が何を言ったかなんて覚えていない。
なんだか分からないまま、幽助は今がチャンスと思い
走って飛影を探しに行った。
「芋って一体なんだったんだろう??」
と思いながら……。
☆つづく☆
すみません!!ごめんなさい!!(特に躯ファンの皆様……)
先に謝ります。本当に申し訳ありませんでした。
よし!!ちゃんと謝ったもんね〜(笑)
何が『原作主義』なんだか……と言う内容のお話でした。
はっきり言って、この回とばして読んでいただいても
何の支障もないという内容です。
まさに『内容がないよう……』
し――――――――――――ん
ま、まあ、とにかく笑って頂けたら幸いです(^^;)
さて、ちょっと補足説明を……。
この話で飛影と躯が一緒に暮らす暮らさないの話が出てきました。
幽助の言う「一緒に暮らす」というのは
百足の中で寝起きすると言う意味。
だから、躯さんの部下みたいな人が何人かいますよね?
その人たちも百足の中で寝起きしているから
幽助の言う「一緒に暮らす」に該当するわけです。
それに対して躯の言う「一緒に暮らす」はもう説明しなくても
お分かりですよね?
新婚生活みたいなものを躯の言う「一緒に暮らす」は意味してます。
だから、幽助にとっては
「何でムキになってるんだろう???躯……」
という感じです。
次に分かりにくいのは「飛影の芋」話でしょうか。
幽助は「飛影の妹の雪菜の件」と言おうとしてて
「飛影のいも」まで言ってしまいました。
でも、幽助にとっては「飛影の妹」まで言ってしまったつもりでいたのですね。
しかし、躯には「飛影の芋」としか聞こえなかったわけです。
だから、躯が「芋」といっても幽助はちんぷんかんぷんだったのです。
ちなみに躯は飛影の妹が雪菜だと知ってます。
だから、幽助は別にしゃべっても飛影に殺される心配はなかったわけです(笑)
さらにいえば、躯も幽助に無理に用件を聞かなくても
すでに飛影の妹の事を知っているので特に良い飛影情報を得るわけでもないのです(笑)
全く無駄な時間を過ごした幽助と躯のお話でした☆
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