約束
蔵馬は、不思議に思っていた。
今、蔵馬は会社の帰りである。
昨日の夜、幽助から電話がかかってきた。
その時は、正直、機嫌が悪く適当に受け答えをした。
さらに正直に言うと、さっさと電話を切って
寝たかったのである。
しかし、今、冷静に考えてみると
幽助の行動は、おかしい・・・・。
おかしいというか、行動が少し幽助らしくないのだ。
・・・・本当に不思議である。
不意に自分を呼ぶ声がした。
「蔵馬さん?」
蔵馬は振り返った。
その声の持ち主は・・・・
「雪菜ちゃん?!」
「おう!!飛影!!やっと見つけたぜ!!」
幽助は、さんざん魔界を走り回り、
やっとのこと、飛影を見つけたのであった。
魔界パトロールは終わったのであろうか。
そこには、飛影1人しかいなかった。
今から話す内容を考えると
好都合である。
「フン、なんだ。貴様か。
何故、ここ(魔界)にいる?
何の用だ。」
飛影は、いつものように無愛想に答える。
「”なんだ。貴様か。”は無いだろ?
オレ、お前探すのにどんなに苦労したか・・・・。」
「オレの知ったことか!」
飛影は幽助の横を通り
どこかへ行こうとする。
「え?おい!!飛影!!!!
どこに行くんだよ!?」
幽助の問いかけにも反応せず
飛影は黙って歩いてゆく。
「オイ。待てよ、飛影!
オレがわざわざ魔界にまで来たのは、
お前にどうしても話しておかなきゃならない
事があるからなんだ!!」
飛影は、足を止め、幽助の方へと振り返る。
「それは、何だ?」
幽助は飛影をまっすぐ見て、
「雪菜ちゃんは、お前が”兄”だということに
気付いているぜ!!」
「蔵馬さんは、会社の帰りなんですか?」
「ああ。雪菜ちゃんは、おつかい?」
「はい!今日は皆さん(桑原家の人々)お忙しいみたいで・・・・。
代わりに私が買い物をすることになったんです。」
「あはは。雪菜ちゃんも大分人間界の生活に
慣れたみたいだね。」
「皆さんが優しくしてくださるので・・・・。」
蔵馬と雪菜は、こういった他愛ない会話をしながら
歩いていた。
しかし、蔵馬は、内心、昨日の幽助のことが
気になって仕方がなかった。
・・・・・核心を突いてみようか・・・・・・・?
「最近、兄探しはどう?順調?」
蔵馬は、にこやかに言った。
いきなり、核心を突くやり方は、通常まずいやり方である。
しかし、相手は雪菜である。
蔵馬はきちんと雪菜の性格を把握していた。
雪菜の場合、まわりまわって攻めるより
ストレートに話を持っていった方が
スムーズに話が進むのである。
「・・・・・あの・・・・そのことなんですけど・・・・
実は、私・・・・・・。」
「それがどうした。」
飛影は、そう答えた。
「え・・・。それがどうしたって・・・・?
お前が兄だって気付いてんだぜ?!雪菜ちゃん!!」
幽助が怒鳴った。
しかし、飛影は再び落ち着いた様子で
「だから、それがどうしたと言っているんだ。
それだけか?用事というのは?
フン、くだらん。」
飛影は再び歩き出した。
「ちょっと待てよ、飛影!!」
幽助は、走った。そして、
飛影の前に立った。
「いい加減、自分が兄だって名乗り出たらどうなんだ?」
飛影は幽助を睨んだ。
「フン、貴様には関係のないことだ。
首を突っ込むな!!」
飛影は歩こうとする。
幽助は行かせまい再び飛影の前に立つ。
「もう、雪菜ちゃんは気付いてんだぜ!!
兄だって事黙ってたって無意味じゃねーか!!!」
「・・・・そこをどけ!!邪魔だ!!」
「オイ!!人の話聞いてンのか?!てめぇ!!!
だから!!!!兄だって事、雪菜ちゃんに言って・・・・」
ブオォッ!!!―――拳が風を切り
バシィィィィィイィッ!!!!!―――吹っ飛ばされていた。
「フン、貴様はいつからそんなにお節介になったんだ?
いらんお世話だ!!」
飛影が去ろうとしたとき
幽助が起きあがった。
「ッッ痛ぅ!!てめぇぇぇぇえええぇ!!!」
幽助の怒りはMAXである。
「フン、やるか?」
飛影と幽助の戦いが始まった!!
「え?雪菜ちゃん・・・今なんて?」
蔵馬は、雪菜ちゃんの言ったことがすぐに理解できなかった。
雪菜がもう一度さっきと同じように答える。
「あの・・・・私・・・・・
兄探しやめようと思うんです。」
☆つづく☆
今回はほとんど直していません。
すみません。時間がなかったんです(><)
今回の話、自分で書いてて不思議だなぁと思う点が2点あります。
1つは、幽助は一体何時間走り回っていたのか……。
蔵馬はもう会社帰りということはどんなに早くても
午後5時前後でしょう?
幽助が蔵馬に電話したのって午前2時。
時間の事ちっとも考えずに書いたのでこうなっちゃいました(^^;
もう1点は「何の用だ?」と聞いてるくせに
どこか行こうとする飛影。
矛盾してますね……。
直そうかなぁと思ったんですが
飛影ならありえるかな?と思ったので
それにちょっと面白いのでそのままにしておきました。
この話の感想くれると泣いて喜びます(TヮT)
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