青い鳥


【第21回】 −−人間と妖怪は共存できるのか・・・・・?!−− その答えは・・・・・・・?  それがオレが暗黒鏡に求めたこと。しかし……!! ――違う!!違う違う違う!!!  これでは、命をかけた意味がない!! こんな答えでは、納得できるわけがない!!! ――違う違う違う……!  目が覚めても、ずっと頭に響いていた。 ――違う……!―― 「蔵馬!」  名前を呼ばれて、ハッとした。 目の前にいるのは、桑原とぼたんだった。  蔵馬は、何回かまばたきをした。 視界がどんどん開けていく。 ここは、森の中だ……。 オレが暗黒鏡を使った場所だ。  ゆっくり辺りを見渡し、最後に自分の手のひらを見た。 「…………生きて……い……る……?」 ――オレは、生きている!?何故!?  さすがの蔵馬も動揺が隠せなかった。 そんな蔵馬の様子を見て、桑原は口を開きかけた。その時―― 「フン、目覚め気分はどうだ?」  飛影が、桑原、ぼたんの後ろの方からやって来た。 「飛影!」  蔵馬も当然驚いたが、桑原、ぼたんも例外ではなかった。 飛影が、わざわざここに来るとは、思っていなかったからだ。 しかし、それよりも驚いたのが、“来たタイミング”である。 飛影は、まるでいつ蔵馬が生き返るか知ってたかのように 蔵馬が生き返るのと同時にタイミングよくここに来た。  単なる偶然かもしれない。 しかし、蔵馬も桑原もぼたんも、“違和感”のようなものを感じていた。 「願いはかなったか?蔵馬。」  3人の考えてることなど、ちっとも気に止めず、飛影は、蔵馬に話しかけた。 飛影の質問に、思わず下を向く蔵馬。 そんな蔵馬の態度に、飛影は「フン。」とつまらなさそうにした。 「かなったはずだ。暗黒鏡に命を捧げたのだからな。」  かなってなんかいない!! しかし、蔵馬は口には出さなかった。 ずっと蔵馬は下を向いたままだった。 「どんな答えだろうとかなったことには違いない。」 ――え?    蔵馬は、今の飛影のセリフに疑問を抱いた。 思わず、聞き返しそうになったが、蔵馬自身、この話題から抜け出したかった。 蔵馬は、顔を上げた。 飛影の方には向かず、話題を変えるためにも桑原の方を見た。 「それより、桑原くん。これはどういうことなんですか?  どうして、オレは生きているんですか?!」  桑原は答えなかった。 言葉に一瞬詰まってしまった感じだった。 桑原の表情が、「なんとなく、答えにくい」と言っている……そんな印象を受けた。 一瞬の間をおき、桑原は目をある方向へと向けた。 蔵馬もつられてその方向へと目線を移した。 すると、蔵馬の目に飛び込んできたのは……、 「幽助!!?」  倒れている幽助だった。 安らかに眠っているように見える。 でも、眠っているんじゃない!死んでいるのだ!! 幽助がこんなに近くにいるのに、ちっとも幽助の妖気を感じる事ができない。 倒れてる幽助を見て、蔵馬は、何故自分が生きているか把握した。 「どうして、こんなことを……?」  蔵馬の声は、少し震えていた。  どうして、幽助は暗黒鏡を使ったんだ?! どうして、オレを生き返らせた?! 「あいつ(浦飯)が、ある案を出したんだ。」  ぼそっと桑原が言った。 「“案”っていっても、ホント呆れるくらいバカみたいな“案”だけどな…。」  そう言って、桑原は、困ったように笑った。 「だいたいさ、今回の事件は、その”クラマ”って奴が、全部悪いわけだろう?」  幽助は、明るい口調で話し始めた。 自分の案を聞いてもらうのが、少々嬉しいようである。 「いや、まぁ……。悪いっつーか……。  まあ、悪い、良い、で考えると悪いかなぁ。」  歯切れの悪い返事をする桑原。 「人の記憶勝手に消しといて、自分はとっとと死ぬなんて悪いに決まってんだろうが!!  だからさ、全部その”クラマ”って奴にこの事件のケリをつけてもらおうぜ!」 「はぁ……。」  ぼたんは、妙に間の抜けた声を出す。 いまだに幽助が何をたくらんでいるのか分からない。 「つまりだ!”クラマ”って奴が、生き返って、オレの記憶が戻ったら  この事件、解決ってことだろう?」 「はぁ……。」  ぼたんと同じく桑原。 2人して、“何が言いたいんだ?こいつ?”と言いた気な顔つきをしている。 「だから、”クラマ”を生き返せばいいんだ!」 『はぁ……。』  今度は、2人ハモって、間抜け声を出した。 それでも、桑原は、少し気を遣って、 「それで?それから、どうすんだ?」 と、話を促した。 しかし、その気遣いは、どうやら無駄だったようだ。 次の幽助の言葉は、一言だった。 「おしまい。」 『はあ!?』  最近は、桑原とぼたんはよくハモる。 それだけ幽助が突拍子のないことばかり言っているのだろう。 「”クラマ”を生き返せば、あとは”クラマ”にまかせたらいいんだよ。  だから、今しなきゃならね―ことは、”クラマ”を生き返すことだけなんだよ。」  もう少し、順序良く話してもらえないものだろうか……。 桑原とぼたんは、思った。 ただ、話す相手が幽助だけに、無茶なお願いだということは分かっていた。 分かりやすく話させるには、こちらから誘導するしかない! 「”クラマ”を生き返すってどうするんだ?」  まず、桑原が質問する。 ――が、質問した途端、答えがわかった。 「暗黒鏡か?!!」 「そのとおり!」 「だから、さっき暗黒鏡を使おうとしていたのか!!  ――って、ちょっと待て。暗黒鏡使ったら、命取られるだろうが!!  お前、死ぬ気なのか?!」 「ああ、そうだけど?」  さらっと答える幽助。 あまりにもさらっと答えられたので、桑原は、言葉が続かなかった。 「まあ、死ぬって言っても、“一時的”にだけどな……。」 「それは、生き返るってことなのかい?」 「ああ、”クラマ”に生き返してもらう。」  幽助の話は、かなり分かりにくい。 桑原は、必死に頭を働かせた。 ふと思った。 テストの時だって、こんなに頭をフル回転させてないと思う。 しかし、幽助の言葉足らずで話す順序がバラバラな会話には、 死に物狂いで頭を回転させなきゃ駄目だ。 ……もしかしたら、幽助と話をしていたら、いい頭の運動になって 頭がよくなるんじゃないだろうか……。  桑原は、そんなバカみたいな事まで考えてしまうくらい、 頭を回転させていた。 そして、幽助の話をまとめてみた。 「………ってことは、つまり……、  浦飯が暗黒鏡を使うことによって、蔵馬を生き返し、  蔵馬にこの事件を起こした責任を取ってもらうという意味で  『浦飯を生き返すこと』『浦飯の記憶を戻すこと』この2つの条件を  クリアしてもらうってことか?」 「そういうこと!”クラマ”って奴は頭良いんだろう?  オレたちの空っぽの脳みそで、グダグダ『これからどうしようか?』って考えるよりも  手っ取り早いだろう?  それに、”クラマ”には、“それくらい”は、解決してもらわなきゃなっ!」   「――ってわけさ。いきなり、言われても困るだろうけどな……。」  なんてことしたんだ!!幽助!! 蔵馬は、叫んだ!!ただ、言葉にはならなかったけれど。 汗がポタリと落ちた。  幽助は、自分自身を人質に取ったのだ。 自分の命を楯にして、オレを脅迫している。 ――言うこと聞かないと死んでやる!!  桑原の話を聞き、幽助がそう言ってるように感じた。 自分自身の命を脅迫の道具に使うところが、幽助らしい。 そうなると、オレは、幽助の言うことを聞かざるを得ない。 ある意味、たいした“案”だ。 何故なら、幽助の命がかかってる以上、オレに選択の余地はないのだから。 何が何でも『幽助を生き返し』『幽助の記憶を戻さ』なければならない。 ―― “それくらい”は、解決してもらわなきゃなっ!  “それくらい”とは、簡単に言ってくれる。 例えば、再びオレが暗黒鏡を使い、幽助の言う2つの条件をクリアしたとしても オレが死んだら、きっと幽助の事だ。 再び、幽助は暗黒鏡を使い、オレを生き返す。 幽助が言った条件は、2つだが、もう1つ暗黙の条件がある。 『オレは死んではならない』 オレは、死ぬことなく、2つの条件をクリアしなければならない。 そんな方法が簡単に浮かぶだろうか? ――浮かぶわけがない!! 「どうして、幽助を止めなかったんですか?!」  蔵馬は、八つ当たりのように桑原に言った。 しかし、言ってからずぐに後悔した。 「止めたに決まってんだろうが!!止めないわけがあるか!!」  桑原が怒鳴った。 蔵馬も分かっていた。 幽助が、止められたからといって、素直に止めるわけがない。 そんなことは、分かりきっていた。  桑原は、今まで抑えていた怒りを、この機に蔵馬にぶつけた。 「だいたい、オレは何も聞かされてね――!!  オレは何も知らなかったんだ!!今回のこと。  お前の口からは、何も…………。  ……なんで、何にも言ってくれねーんだ!  今回のこと、浦飯や飛影から聞いて、お前に会いに行ったら、  お前、死んでたんだぜ?  ……こんなのって……あるかよ……!!」  半ば、泣き声になっていた。 蔵馬も、その桑原の言葉に、胸が痛んだ。 「そんなにオレは、役立たずなのかよ……。」  桑原は、まるで嘆くように呟くように、本当に小さな小さな声でそう言った。  違うんです。違うんですよ、桑原くん。 君が役立たずだなんて、オレは思ったことはない。 オレは、君に「魔界へ行くこと」を言うのが一番怖かった。 絶対、君は、止めてくれるから。 人間界にこのまま住み続けることは危険だ、とオレが言ったとしても きっと君は「人間界に住み続けても大丈夫だ」と言う。力のある言葉で。 君は、オレの唯一の人間の友人。 君が「大丈夫」と言ったら、希望を持ってしまうじゃないか。 このまま、母さんと暮らしていっても、「大丈夫」と思ってしまいそうになる。 「すみません……。桑原くん。  何も話さないっていうのは……オレの悪いくせですね……。」  優しい悲しい声をだった。 蔵馬は悲しく微笑んでいた。  そんな蔵馬を見て、桑原もますます悲しくなった。 「さっきも非難の声をあげてしまって、すみません。  どうしたらいいのか、分からなかったのもですから。」  無茶なことを条件に出された蔵馬の身を考えると、「どうして止めなかったんだ」と 言われても仕方ないかもしれないと、桑原は思い直した。  もし、幽助を助けられなかったら……。 そう思うと、八つ当たりの一つもしたくなるはずである。 「なぁ、蔵馬……。焦らずゆっくり考えようぜ。  オレたちも必死に考える!  このことについては、お前一人が、責任負う必要ないじゃないか。」 「…………」    桑原の言葉に無言で答える蔵馬。 全てオレの責任だ。 オレが考え付かなければならない。 もし、幽助を生き返す方法が思い浮かばなかったら、 オレは、一生後悔しながら、生きなければならない。 もう死ぬこともできない。 何故なら、幽助が死んだことで、オレが生きているのだから。 “死ぬ”なんてとてもできない。 幽助は、オレから“死ぬ自由”を奪っていった。  幽助は決して、そこまで考えていたわけではないだろう。 ――が、蔵馬は、この案について、ある点に気が付いた。 幽助の3つの条件をクリアするには、オレは死ぬわけにはいかない。 もし、クリアできなくても、オレは死ぬことはできない。 暗黒鏡で、願いを叶えてもらった。(満足はしてないが) だから、今、別に、オレは死にたいわけじゃない。 しかし、この案について死にたい死にたくないというオレの意志は関係ないのだ。 驚くべき事に、この幽助の案は、どう転んでもオレが“死なない”ように作られている!! ――なんでお前が死のうとしてるのかわかんねー。 ――霊丸ぶっ放してでも、お前を止めてやる!!  暗黒鏡を使う前、幽助が言った言葉だ。 “何が何でもオレが死ぬのを止めてやる”という意志が痛いほど感じとれた。 幽助の記憶は消したはずなのに……。 この案は、本当に偶然に作られたのか? オレが“死なない”ように作られたのは、本当に偶然なのか? ―― “それくらい”は、解決してもらわなきゃなっ!  どう考えてもとんでもないことだ!! しかし、逆に”それくらい”しないと許してもらえないような気もする……。 ―――さあ、どうすればいい?!―――
【第22回】  一時間ほどたっただろうか。 誰も何もしゃべらない。  桑原、ぼたんは、ずっと難しい顔をしている。 いい案が何もうかばないのだろう。 時折、蔵馬の様子をうかがっていた。  飛影は、蔵馬を見ていた。 待っているのだ。 蔵馬の答えをひたすら待っているのだ。  当の蔵馬は、ずっと下を向いていた。 必死に幽助を生き返す方法を考えていた。 飛影たちの視線には気付かなかった。気付けるほどの余裕が今の蔵馬にはなかった。  問題は、どうすれば、条件をクリアする事ができるか……。  条件1.幽助を生き返す 条件2.幽助の記憶を戻す 条件3.オレ(蔵馬)は死んではならない  『幽助を生き返す』という条件をクリアするには、暗黒鏡を使わないと 難しいだろう。 しかし、暗黒鏡を使うと条件3がクリアできない。 では、命を取られることなく、暗黒鏡を使う方法はないだろうか?  方法は、一応二つ思い付いた。 《方法その一・飛影にどのようにして暗黒鏡を使ったか聞いてみること》  命を取られることなく暗黒鏡を使う方法は、 きっと、飛影が知っている。  飛影には、謎がある。 ――貴様が知りたがっている答えは絶対に見つからない。  オレに暗黒鏡を渡した時に飛影が言った言葉だ。 この言葉はどうして出てきたのか? オレは誰にも言っていない!オレの願いが何か。何を知りたいのか。 飛影は、何故オレの願いが分かったのか? ――どんな答えだろうとかなったことには違いない。  この言葉は、暗黒鏡の答えを知らなかったら出てこないのではないか? 暗黒鏡の答えは、暗黒鏡を使用したオレしか知らないはずだ。 しかし、飛影は、暗黒鏡の答え知っている。 知らなかったら、絶対にこんな言葉は出てこない。 どうして、飛影は、暗黒鏡の答えを知っているのか?  十中八九、飛影は、暗黒鏡を使っている。オレに暗黒鏡を手渡す前に。 しかし、どうして暗黒鏡を使ってるのに、飛影は命を取られてないのか? 飛影に尋ねたら、教えてくれるだろうか……?  はぁ……。  蔵馬は、小さくため息をついた。  教えてくれるわけがないじゃないか……。 相当焦っているな……。  蔵馬は、落ち着こうと努めた。 飛影は、絶対に教えてはくれない。 飛影の性格を全て把握してるわけではないとは思うが それくらいは分かる。 飛影は、教える気は全くない。  何より、自分で考えなくてはならないことだ。 頼っては駄目だ。 《方法その二・幽助が母さんを助けてくれた時のように、2人以上で暗黒鏡を使用すること》  一つ目の飛影に聞く方法より、簡単で現実的である。 しかし、この方法も、蔵馬はあまり気が進まなかった。 やはり、あくまで、自分ひとりの力で幽助を生き返らせたかった。 また、自分ひとりの力で幽助を生き返さなくてはならないような気がした。  結局、《方法その一》も《方法その二》も、「没」なのである。  蔵馬は、気を取り直し、自分が暗黒鏡を使ったときのことを できるだけ細かく思い出そうとした。 何回も何回も思い出し、それを繰り返した。 『暗黒鏡に願いを言った。』 『そして、暗黒鏡が光を放った。』 『暗黒鏡が”答え”を教えてくれた。』 『意識が闇の中へ落ちていった。』  この順番に間違いはないと思う。 『暗黒鏡に願いを言った。』 『そして、暗黒鏡が光を放った。』 『暗黒鏡が”答え”を教えてくれた。』 『意識が闇の中へ落ちていった。』  気のせいか? 違和感がある。 『暗黒鏡に願いを言った。』 『そして、暗黒鏡が光を放った。』 『暗黒鏡が”答え”を教えてくれた。』 『意識が闇の中へ落ちていった。』  え……?  何か引っかかった。 もう一度思い返してみる。 『暗黒鏡に願いを言った。』 『暗黒鏡が光を放った。』 『暗黒鏡が”答え”を教えてくれた。』 『意識が闇の中へ落ちていった。』 「あっ……!!」  蔵馬は、思わず声をあげてしまった。 「どうしたんだ?蔵馬?いきなり大きな声を出して。」  桑原が蔵馬に話し掛ける。 蔵馬は、再度思い返す。 『暗黒鏡に願いを言った。』 『そして、暗黒鏡が光を放った。』 『暗黒鏡が”答え”を教えてくれた。』 『意識が闇の中へ落ちていった。』  暗黒鏡に願いを言って……暗黒鏡が光を放って…… 暗黒鏡が”答え”を教えてくれて……それから、意識を失った。  絶対にこの順番だ。絶対この順番に間違いはない。 ドックンドックンドックンドックン……。 急に心臓が激しく鳴り響く。  今まで、願うと同時に命が取られると思っていた。 それは、違ったのだ。 “同時”ではないのだ。(ほぼ同時ではあるけれど)  オレは、暗黒鏡の”答え”を聞いてから…… “それから”命を取られたのだ。  わずかではあるが、時間差がある。 オレは”答え”を聞いてから死んだのだ。 つまり、命を取られる前に願いは叶うのだ!! 「思い付いた。」  蔵馬は、しばらくたってから、桑原の返事をした。 「オレは、今から、幽助を助けに行く。」 「行くって、どこへ?」  当然の質問をするぼたん。 蔵馬の口から、意外な言葉が返ってきた。 「過去へ。」  一瞬の間があった。 桑原とぼたんは、目を丸くしている。 「え?……過去……?」  蔵馬は、桑原とぼたんに説明するというより、 自分の考えを確認するように言った。 「暗黒鏡は、命を取られる前に願いを叶えてくれる。  さっきのオレが、そうでしたから。  今から、3時間前のこの森にオレは行きます。  3時間前なら、まだ、幽助の記憶は消えていない。  幽助が”3時間前のオレ”に会う前に  オレが幽助に会えばいいんだ。」  桑原とぼたんは、蔵馬の言葉を日本語とは思わなかった。 何を言っているか、さっぱり分からなかったのだ。 「でもさ、暗黒鏡を使うってことは、蔵馬死んじゃうんじゃないのかい?」 「”オレ”は、きっと死にますよ。でも、”3時間前のオレ”は、死にません。」  ぼたんが”分からない”という顔をしたからだろう。 蔵馬は、今度はもう少し詳しく説明した。 「今、夜中の3時くらいと思うんですが……。  夜中の3時にオレが暗黒鏡を使ったとします。  暗黒鏡は、使用者(オレ)の願いを聞き入れ、願いを先に叶えてから、使用者の命を取ります。  仮に願いが叶うのが3時1分ちょうど。命を取られるのが3時1分1秒としましょう。  オレの願いは過去(夜中の12時)に行くことです。  本来、オレが死ぬのは、夜中の3時1分1秒です。  しかし、その前に願いが叶うんです。」  ぼたんは、声をあげた。 「あ!3時1分ちょうどに願いが叶う!!  だから、命を取られるはずの3時1分1秒になる前に  蔵馬は夜中の12時に逆戻りするんだ!!」 「っていうことは……命が取られるのは3時1分1秒だから、  約3時間の執行猶予がつくってことか?」  桑原が確認を取るように蔵馬に尋ねる。 「そういうことです。夜中の12時に戻ったオレは、夜中の3時1分1秒までの3時間  死を遅らせる事ができるわけです。  夜中の3時1分1秒になったら、きっとオレは死にますが  “3時間前のオレ”は、生きている。」 『あっ!なるほどぉ!!』  桑原もぼたんも理解したようだった。 「でも、なんとなくずるいような気がするねぇ。」  ぼたんがおずおずとそんなことを言った。 「フン、何でも叶えてくれるのが暗黒鏡だろう?」  珍しく発言をした飛影。 「そうだけどさぁ……。」  ぼたんの言いたいことは、蔵馬もよく分かる。 暗黒鏡の時間差を利用した方法。 正直、100%上手くいくとは、蔵馬自身思っていない。 自分でもズルイ方法だと思うのだ。  飛影は言った。 何でも叶えてくれるのが暗黒鏡だと。  例えば、不老不死になりたいと暗黒鏡に願ったらどうなるのだろう? 先に願いを叶えてくれるのだ。命を取られる前に不老不死になってしまう。 こういう場合、命を取られずに、願いが叶ってしまうのだろうか? いや、そういうことは、おそらくないだろう。 命を取られずに願いが叶うのなら、「暗黒鏡」と呼ばれるわけがない。 ――ということは、不老不死になりたいという願いは叶えてくれないのだ。  では、何故暗黒鏡は「何でも叶えてくれる」と言われているのだろう?  暗黒鏡の使用条件は、満月の日に使用することと 願いが叶ったら命を取られるということだけである。 たったそれだけである。  たったそれだけの使用条件だから、きっと抜け道があるのだ。 ずる賢く暗黒鏡を使ったら、不老不死になる方法があるのだ。 使用条件さえ守っていればいい。 ズルイ方法がたくさん存在するのかもしれない。 だからこそ、暗黒鏡は「何でも叶えてくれる」と言われているのだろう。  なら、今回の暗黒鏡の時間差を利用した方法もズルイ方法ではあるが 使用条件はそろっている。 上手くいくのではないか?  蔵馬は小さく深呼吸をした。 絶対に上手くいくようにしなくてはならない!! 「この3時間で、全てが上手くいくように決着をつけます。」  蔵馬は、暗黒鏡にゆっくりと近づいた。 桑原、ぼたん、飛影は、蔵馬を静かに見守っていた。  蔵馬のこの夜2度目の願いが辺りに響く……。 ―――過去へ!!―――
―――第3部――― 【第23回】 「え?!」 「なっ?!」  ぼたんと桑原は、同時に声をあげた。 蔵馬が暗黒鏡へ願いを託した途端、目の前に信じられない光景が映ったからだ。 「……一体、どうなってんだ?これは……。」  桑原が、茫然と呟いた。  桑原とぼたんが驚いてる中、飛影だけが余裕の笑みを浮かべていた……。 −−人間と妖怪は共存できるのか・・・・・?!−− その答えは・・・・・・・?  蔵馬は、屈んだまま辺りを見渡した。 周りには誰もいなかった。 当たり前だ。 3時間前には、飛影も桑原もぼたんもこの森にいるはずなかったのだから……。 もちろん、暗黒鏡もなくなっていた。  さあ、幽助に会いに行こう。 蔵馬は立ち上がった。 魔界の穴への道は、一本道。すれ違うこともないだろう。  蔵馬は、森を出て、魔界の穴へ通じる道に立ち、幽助を待った。 幽助に会ったら、とにかく全てを話し、 それから暗黒鏡を奪いに“この世界の自分”に会いに行く。 幽助を足止めして、暗黒鏡を奪えば、幽助の条件はクリアできる!  …全てを話したら君は怒るだろうな……。  蔵馬は、見上げた。そこには満月があった。 まるで、満月に話し掛けるように、蔵馬は言った。 「また、殴られる覚悟はしておかないとな……。」 十分程待つと幽助が走ってきた。 幽助もこちらに気付いたようだった。 足をさらに早め、あっと言う間に蔵馬の目の前に来た。 「蔵馬!なんでお前こんなとこにいるんだ?  まあ、そんなことはどうでもいいんだけどよ。  ちょうど良かったぜ。お前に話したいことがあったんだ!」  幽助は、明るい口調でそう言った。 その分蔵馬は気が重くなった。しかし、ゆっくりしている時間はない! 「幽助……、話があるんだ。」  蔵馬は、覚悟を決めて、全てを話した。 蔵馬は休みなく話し続けた。 幽助の記憶を消したこと、蔵馬が暗黒鏡を使ったこと、 幽助が暗黒鏡を使って蔵馬を生き返したこと、 そして、幽助が蔵馬に出した条件のこと。  話をしているうちに、幽助の表情がみるみる変わっていくのが蔵馬には分かった。 「だから、幽助。ここから動かないでくれ。オレが“この世界のオレ”に会いに行く!」  幽助は、顔をしかめていた。 蔵馬の話が終わっても、幽助は何も言わなかった。 怒っているからだろうか? 未来から来たなんて、信じられないからだろうか? 突拍子もないことだから、話の意味が分からなかったのだろうか?  しかし、今はとにかく時間がないのだ。 3時間で決着を着けなければならない上に、失敗は許されない。 少しでも時間が惜しい。 幽助の返事を聞かずに、蔵馬は、翻し“この世界の自分”に会いに行こうとした。 その時、背後から、ものすごく不機嫌そうな声が聞こえた。 「…あ〜〜…なんて言ったらいいんだろうなぁ……。」  幽助の声を聞き、蔵馬は、思わずビクッとしてしまった。 怒っている……。 幽助は、ちゃんと、未来から来たということを信じてくれているんだ。 話もきちんと理解してくれているんだ。 だからこそ、幽助はかなり怒っている……。 当然だけれど……。 「……幽助、ごめん。本当にごめん。  言いたいことが山ほどあるのは、分かります。  でも、今は時間がないんです。  オレは、今すぐ“この世界のオレ”に会いに行きます。  お願いします。  絶対にこれ以上魔界の穴に近づかないで下さい!!」 「ふぅ〜ん。なんでだよ。」  無愛想に答える幽助。 蔵馬は、悪い意味でドキドキした。 小さい子が悪いことをして、お母さんに怒られる時の感情にちかいかもしれない。 蔵馬自身、幽助に対してこれほど緊張するのは、初めてだった……。 「……そ、それは……(この世界の)オレに会ったら、記憶を消されてしまうからです。  オレは、きっと、風の向きや強さを考えて、夢幻花の花粉を使います。  ……いえ……実際使って、幽助の記憶を消しました。」  皮肉っぽく、幽助は言った。 「ああ、そうだな。  オレは、風の向きとか強さとか、そんなものに気を付けたりしねーし、  気を付けたとしても、お前の方が、そういうのは何枚も上手だもんな。  オレは、お前に会わない方がいいってわけだ。  会ってしまったら、記憶を消されるもんな。」 「……お願いです。勝手なのは承知です。  でも、しばらくここにいてください。  お願いします、幽助。」  必死に頼み込む蔵馬。 幽助は、イライラしていた。腹が立った。  蔵馬の言っていることは、分かる。 蔵馬の言うとおり、自分は魔界の穴に近づかずにここにいた方がいいのだろう。 その方が、事が「丸く」おさまる。  蔵馬は、今、何もかも正直に話している。  暗黒鏡を使って、未来から来たという話も信じられる。 未来の自分が、蔵馬を助けるために暗黒鏡を使ったという話も 我ながらありえる話だなぁと思った。  なにより顔を見たら一目瞭然だった。 でも、だからこそ、腹が立つのだ。 蔵馬の言っていることは、「真実」なのだから。 ――記憶を消しただと? ――暗黒鏡を使っただと?  オレは、桑原が言ってくれたような言葉を伝えるために蔵馬に会いに来たのだ。 桑原が言ってくれた言葉は、力ある言葉だった。嬉しかった。 桑原には、悔しいから絶対に言わないが、結構救われた。 蔵馬もきっと、その力ある言葉を聞いたら、喜ぶと思った。 少しは救われると思った。 だから、だから、一秒でも早く蔵馬に会いたかった。 一秒でも早く、蔵馬を喜ばせるために……!!  それなのに、(未来から来た)蔵馬は、そんなオレの記憶を消して、 さらに、自分は、暗黒鏡を使い、一度死んだと言った。 本当に何て言えばいいのだろう? 「言葉が見つからない」とは、まさに、今の状態のことをいうのだろう。  また、(未来から来た)蔵馬は、(未来の)オレを助けるということを口実に 再び勝手なことをしようとしている。(本人も承知の上と言ってるが) 勝手だ! 勝手すぎる!! オレがこの場所に留まり、未来から来た蔵馬が現在の蔵馬から暗黒鏡を奪ったら、 全部、(未来から来た)蔵馬の思惑どおりじゃないか! 時間が来たら、未来から来た蔵馬は、消えていなくなるのだ。 結局、今、目の前にいる蔵馬は、オレに何も話さずに消えていなくなるのだ!  確かに、蔵馬は、これから起こる未来のことを全て正直に話してくれた。 しかし、それは全て出来事だけだ。 蔵馬は、少しも、自分が思っていることについて、話していない。 オレは、蔵馬自身の想いを聞いていない!!本心を全く聞いていない!!  どうして、オレの記憶を消したんだ。 どうして、暗黒鏡を使ったんだ。 どうして、何もかも独りで背負い込むんだ。 どうして……どうして、お前は……そんなに追い詰められているんだ?!  大事なのは、これから起きる出来事より、今目の前にいる蔵馬の心だ。 それなのに、蔵馬は、それを隠し通し、消えようとしている!!  ……そんなことさせるものか!!! 「……オレはなぁ、お前に言いたいことがあったから、ここまで来たんだぜ…。」  幽助は、静かに言った。蔵馬は、嵐の前の静けさのように思えた。 幽助の目がキッと蔵馬の方に向いた。 「オレだって、お前と同じように悩んでたんだ!!  このまま人間界にいたら、駄目なんじゃないかって……。  結構……それなりに……迷ってたんだよ!!オレだって!!  悩んでるのは、お前だけじゃないんだぜ!!」  よくあるセリフで、 “お前の気持ちはよく分かる” というのがある。 幽助は、他人の気持ちなんて分かるわけない、と思っている。 蔵馬と同じような立場だからといって、蔵馬の気持ちが100%分かるわけじゃない。 だから、蔵馬が自分と同じようなことで悩んでるからといって、 “お前の気持ちはよく分かるよ”なんて、安っぽいことを言うつもりはない。  だけど、幽助は、一緒に悩みたかったのである。 蔵馬と一緒に悩んで、一緒に解決の道を歩みたかったのである。  幽助も悩んでいた。人間界でこのまま住み続けていいものかと……。 でも、一人じゃなかったから、実は、心強かった。 正直、蔵馬に頼ってしまう気持ちもあった。 蔵馬がいるから大丈夫だ、なんとかなる、という気持ちがあった。  逆に、蔵馬も同じことで悩んでいるのだから、 自分に頼ってほしかった。 蔵馬も一人じゃなくて良かったと思ってほしかった。  しかし、結局は、違ったのだ。 幽助は、蔵馬と一緒に悩んでいくつもりでいて、一人じゃないと思っていたのに、 蔵馬は、一人で悩んで、一人で行動して……。 少しも、幽助と「一緒に悩む」つもりはなかったのだ。 「お前は、なんでも一人で背負い込んで、一人でなんとかしようとするんだ。  ちっとも、周りの奴なんかに頼らない!  その結果、こんなややこしいことになったんだろう!!?  お前…“バカ”だ!!すげー“バカ”だ!!  このオレに“バカ”なんて言わせるなよなっ!この“バカ”!!」  幽助は、勢いよく、「バカ」「バカ」と連発した。 蔵馬にとっては、「バカ」は、ある意味、新鮮な言葉だった。 自慢でも自惚れでもないが、蔵馬は、あまり「バカ」と言われたことがない。 まして、こんな「バカ」の連発など、初めて言われた。 だから、「バカ」という言葉が、心にしみた。 「……分かってるよ……。  別に周りの奴らを信用してないわけじゃないことくらい。  でも、でもよ……。  お前が一人で悩んで一人で行動してると、遠まわしに  “お前には頼れない”って言われてるみたいで  すげー悔しいんだよ!腹が立つんだよ!!」  幽助の言葉に、蔵馬は、また悲しい笑顔を作った。 「……同じようなことを未来の桑原くんにも言われました……。」  蔵馬はずるい。 そんな悲しそうな顔をして、泣きそうな声を出されたら、 もう何も言えなくなってしまうじゃないか! こっちまでなんだか悲しくなってしまう。  でも、何も言わないのは駄目だ! いくら蔵馬が悲しそうな顔をしてるからといって、今、蔵馬のしたことを簡単に許したら、 また蔵馬が悩み事を抱えた時、きっと、一人で背負い込むに決まっている。    だって、知ってる……。 蔵馬だって、辛いんだ。 辛いから、無言でSOSを叫んでいる! 無言だから、SOSが分かりにくい。 さらに、蔵馬は、SOSを隠すのがくせで得意なのである。 ますます、他人には、蔵馬のSOSが分からない。  蔵馬のそういったくせは、非常にむかつく。 辛いなら、隠さずに、大声でSOSを叫びやがれ! 「幽助……、本当に時間がないんだ。  頼む……、行かせてくれ……。」  悲しい顔のまま、蔵馬は言った。 しかし、幽助は、すぐに蔵馬を行かせようとはしなかった。 「条件がある。」 「条件?」 「今、お前が悩んでいること全部しゃべってから行け!」 「幽助!今は時間が!!」 「そんなもの知ったこっちゃねーよ!  賭けてもいいぜ!  今、お前に行かせたら、絶対お前は、今持っている悩みを一生誰にも打ち明けない!!」 「でも……。」 「でももくそもあるか!本当に今回のこと悪いと思ってんなら、しゃべれよ!  誰にも悩みを打ち明けねーくせに、そんな悲しそうな顔をするのは、卑怯だぜ!!」 「…………。」  蔵馬は、何も言えなくなってしまった。 そんなに自分は、悲しそうな顔をしているのだろうか? 「何でもいいから、しゃべれよ。  今、思っていることとか、迷っていることとか。  もう、何でもいいよ。とにかく全部吐いちまえ!」  蔵馬は、黙ったままだった。 どうしたらいいのか分からなかった。 何を言えばいいのか分からなかった。  そんな蔵馬の様子を見てか、幽助はもう少し具体的な質問をした。 「暗黒鏡を使ったって言ってたな。  悩みと関係あるんだろう?  暗黒鏡に何を願ったんだよ?」  暗黒鏡に願ったのは、人間と妖怪は共存できるものなのかどうか教えてほしい… というものだった。 答えは、期待していたものではなかったけれど……。   蔵馬は、共存はできないだろうと考えていた。 妖怪と人間が共存するには、寿命・外見・力といった 基本的なことについての壁が大きすぎる。 だから、蔵馬は、母を傷付けないうちに、人間界での生活を捨てたのだ。  蔵馬は、急にハッとして、幽助を見た。 そういえば、そのことについて幽助に聞きたかったことがある。 幽助にとっても、気持ちのいい質問ではないから、聞くのは控えていたが、 幽助が話せというのだ。 もう、この際だ、聞いてしまおう……。 「……暗黒鏡に願ったこととは、若干異なるんですけど……。  その関連で、幽助に聞きたいことがあるんです……。」  幽助は、黙って蔵馬を見た。 「あなたは、“自分”を選びますか?“相手”を選びますか?」  これだけで、幽助は蔵馬が一体何を聞いているのか分かった。 幽助もいつか選ばなければならない日が来ると思っていたからだ。 「オレは“相手”…つまり母さんを選びました。  人間界に住み続ければ、いつかはオレの正体がばれるかもしれない。  オレは、母さんを傷付けたくない。  だから、オレは母さんを選んで、自分の場所を…人間界での生活を…  “自分”を捨てました。  そのことに関しては、それしか方法はないと思っています。  オレには、到底“自分”を選ぶなんてできない!」  強い冷たい風が吹いた。 まるで、今の蔵馬の心情を表しているかのようだ。 しばらくの沈黙後、風がピタッと止まった。 辺りがシンとなった。 そして、蔵馬の凛とした声が響いた。 「もう一度、聞きます。幽助……  あなたは……。」 ―――“自分”を選びますか?“相手”を選びますか?―――

【あとがき】 第21回で、やっと幽助の案が明らかになりましたね〜(^0^) 幽助の案の意味分かりましたか? 簡単に言うと、「蔵馬が全部悪いから、蔵馬が解決案を考えろ」という なんとも他人まかせな案です。(っていうか案じゃないような……) さて、無茶苦茶な条件を言われた蔵馬さん。 条件をクリアすることができるのでしょうか?――というのが今後のお話。 それにしても、久々に蔵馬さんの出番があったような……。 蔵馬中心のお話のはずなのに、結構出番少ないですよね(笑) 蔵馬さん生き返ったので、これからは出番ありますので〜♪ 第22回で第2部終了――!!コジツケだらけの話で、すみません。 でも、第3部はもっとコジツケです(笑) さて、なんといいましょうか……。 今回ってほとんど蔵馬さんの考え事で終わっちゃってますよね……(^^; ところで皆さん、時間差方法ご理解いただけましたか?
   12時            3時1分 ――――・――――――――――――――――・―・―――――――――――――→                        3時1分1秒 ↑一応時間の流れを表してるんですけど……
   12時            3時1分 ――――・――――――――――――――――・―・―――――――――――――→                      ↑                この時点で願い叶うので蔵馬は12時に戻ります。
                     命が取られる3時1分1秒    12時                 ↓ ――――・――――――――――――――――・…・…………………………………→     ↑                ↓      ←←←←←←←←←←←←←←←←
上の図のとおり、3時1分1秒になる前に、蔵馬さんは12時に逆戻り。 もう一度12時からやり直せるわけですから、命が取られる3時1分1秒まで 生き延びることができるというわけ……。 でも、この件につきましては、細かく聞かないで下さい(笑) 私もよく分かっていません;;; 「なんだかよく分からないけれど、そうなんだ。」と簡単に思っていただけたら ありがたいです(^^) 第23回から第3部の始まりです。 うう……ようやく第3部……。ゴールが見えてきたという感じでしょうか? では、今回のお話の補足説明をば……。 <冒頭部分について> 冒頭部分は、きっと訳分からないと思いますが、気にしないで下さい(笑) 最終話(もしくは最後から2番目の回くらい?)に繋がりますので(^^) <幽助を足止めして、暗黒鏡を奪えば、幽助の条件はクリアできる!> 幽助を足止めしたら、(今の世界の)蔵馬に出会うことがなくなるので 記憶を消される危険性がなくなるということ。 (未来から来た)蔵馬が(今の世界の)蔵馬から暗黒鏡を奪えば、 (今の世界の)蔵馬は、暗黒鏡を使えず、死ぬことはないということ。 つまり、幽助の記憶が消えず、蔵馬も死ぬことがない。だから、幽助も死ぬことがない。 無事、幽助の条件がクリアされるという事です。 ……分かりますかね……??? あ、ちなみに矛盾点があっても、気になさらず!!(苦笑) <桑原が言ってくれたような言葉を伝えるために蔵馬に会いに来た> 「青い鳥」の第2回をご覧下さいませ。 今回のお話は、一度、第1部を読まれてからの方が分かりやすいかもしれませんね。 <「バカ」「バカ」> 幽助に「バカ」と言わせたかったんです。 幽助が「バカ」と言うからこそ、「バカ」という言葉に重みが出てくるかなぁなんて(笑) 蔵馬に「バカ」と言える奴は、よほど賢い奴かよほどのバカかどちらかと思うのですが 幽助はどちらでしょう。 意外と賢い奴かもですよ?(笑) <“自分”を選びますか?“相手”を選びますか?> これも確か第2回のお話だったと思うんですけど……あれ? 第1回?いや、それとも第3回???分かりません。 とりあえず、第1部をご覧下さい;;; さて、問題です。 次回、幽助は、どんな答えを出すでしょうか? 当たっても何もあげないけれど、考えてみてくださいね。 ちなみに“意外性”はないと思うんですけど……。 まあ、普通に考えたら、こういう答えしかないかなぁなんて。 さて、今回のお話書いてて思ったのですが、 幽助だって、独りで背負い込むタイプじゃん(笑) 肝心な事は何もしゃべらない……。 幽助も他人(蔵馬)のこと言えないんじゃないかなと思いました。 こういうところ、こいつら(幽助&蔵馬)よく似てるなぁと私は思っています。 このお話の感想メールお待ちしております。
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