〜 怒濤の胎内生活編 〜


2001/2/25

 はじめまして、miniぜぶらです。名前も性別もまだ不明です。縁あって去年の暮れからこのHPのオーナーのお腹の中で暮らしています。現在は身長は10センチ程で二頭身で非常にイケてない私ですが、何事もなくいけば8月の終わり頃にはそれなりの格好で皆さんともお会いできる予定です。しかーし、なんせこのオーナー私のことなんぞお構い無しに派手に動き回るので、振り落とされないようにしがみついているのが大変なんです。もうホントに居心地わるいったらありゃしない!(怒)できることなら父親となる人のお腹に引っ越したいくらいですがそうもいかないようなので、どうか皆さんも無事に私がこの世に出て来れることを祈っていて下さい。とりあえず御挨拶まで。


2001/3/25

 去る3/24は戌の日でした。もちろん私が居候している腹の主もそんなこと全然知らなくて周りの方々に「戌の日どうするの?」って聞かれても「あー、まー適当に(なんだそりゃ?)」とか流してたんですけど、とある日本橋勤務の友人に「水天宮に安産祈願しにきたら一緒に”玉ひで”でランチしよう」と誘われた途端に俄然行く気になり、いそいそと全然関係無い19日(巳の日)にお参りに行ってお札をもらってきました。もちろん親子丼は大盛りを注文してました。

 そして3/24。彼女は母親にもらった”祝田帯”(ただのさらしです)をおもむろに取り出して「これ巻けばいいのかしら??ちょっと長過ぎない?」ってちょっとちょっと。7尺5寸3分だよ。約230センチ!そのさらしは10メートルあるんだよ。全部巻いちゃだめだよ、切って、切って!!私の叫び声は届かず「昔の人は大変だなぁ、全部巻いたらすっげーデブじゃん」とかブツブツいいながらクルクルし始めました。
 しかし「・・・・・・・ちょっと待って。いくらなんでもホントに全部巻くの?」8メートル近く巻いてからやっと疑問を持ってくれました。彼女のお腹の周りはバームクーヘンのようです。そのバームクーヘン状態のままのさらしをズルズル引きずりながらパソコンの電源を入れるとインターネットで「腹帯」を検索し始めました。その姿、とても人にお見せできるものではありません。結局その1時間後、なんとか安産祈願の儀礼は終わりましたけど祈願するのにこんなに準備不足&手際が悪いんじゃあねぇ。。。あー、先が思いやられる。

注1)胎児の無事と成長、そして安産を祈る儀礼で、主に妊娠5ヵ月の頃の戌の日に、さらし木綿か白い綿ネルを長さ7尺5寸3分にたち、端に紅で「寿」の字を書いて半分におり半幅帯にし、折り目を下にして下腹にまくこと

注2)”玉ひで”は軍鶏(シャモ)料理の老舗でそこの親子丼はお昼にしか食べられない絶品メニュー。もちろんお昼時は大行列で一時間ちかく待つのはあたりまえ。まじ旨いっす。


2001/5/28

 おひさしぶりです。ミニぜぶらです。そろそろ私もここが狭く感じるようになってきました。重量もここのところでどんと増えてきました。腹の主は「重たい、重たい。あたしってば”すいか泥棒”みたいで格好悪くない?」と不平をもらし「デブは嫌いだし、大きくなると産むのが大変だから」と突然絶食などを試みたり、そうかと思うと空腹感に負けてドカ食いをしたりして私の生活のペースを乱しまくります。ほんとここは住みにくいところです。あまりに不快で時々思いきり蹴飛ばしてやったりするのですが、「うっ、なかなかいい右ストレートを持っている、私譲りだな」と言ってシャドーボクシングを始めたりして私の抗議の効果はゼロのようです。(パンチじゃないんだ、蹴飛ばしてんだっちゅうに)

 ある日、勉強熱心な父となる人が「この時期になると胎児の心音や動く音が聞こえたりするらしい」と言って紙を丸めて筒状にして腹の主に当てました。声の様子から父となる人は結構ワクワクしているようです。この人は今後私の大事な味方となってくれそうなのでサービスしておこうと思って派手に動いてみました。聞こえるかしら?

 でも、その瞬間「ぎゅるるるるるるる〜、ぎゅるるるるるるる〜」と腹の主の消化器官が大音響で鳴り響き、私の発する音などはあっさり掻き消されてしまいました。

 父となる人は腹の主に向かって「ねえ、あなたの胃腸の音しか聞こえない。この音だったらこんな筒なくてもよく聞こえるよ。」とがっかりした様子で弱気に抗議し、さらに「いつもこんな音しか聞こえてないんじゃない?胎児気の毒だね」と私に同情してくれました。そうなんです。ずーっと胃とか小腸とかが動いていてうるさくて眠れないのも悩みのタネなんです。

 まあ、もう少しの辛抱です。万が一、このストレスに負けて私が世に出れないなんてことがないように、どうか皆さん祈っていて下さい。


2001/7/25

 こんにちわ。miniぜぶらです。ついに私も10ヶ月胎児の仲間入りをしました。俗世に出ても耐えうる状態です。先日、腹の主がガンガン動きまわるもんだから私もついついつられてゴニョゴニョ動いていたら「出かかってる」と勘違いされてしまいました。お騒がせしてごめんなさい。

 そんなことがあってからというもの、腹の主は暴れる私を撫でながら「いま出てきても抱くのが暑くて大変だからあとひと月くらいはお腹にいてね。まだ行ってないレストランが数軒あるし。。。頼むよ。」となんとも身勝手な頼みごとを私にしています。

私だって後々「あー、李朝苑の冷麺が食べれなかったわぁ」なんて文句を言われるのも嫌なのでまだ出る気はサラサラありませんよ。

 ただね、「重いなぁ、5Kgくらいあるんじゃないの?巨大児なんか私産めないからね!」(私は標準より小さめなのに。。。)なんて言われたり、この猛暑で寝苦しいのはわかるけど、うつ伏せに寝られたりする(寝相悪いから)とここにいるのがつらくなるんです。そんなときは「あぁ、出ちゃいたいなぁ」なんて思うんですよ。

 でも今、俗世は尋常じゃないくらい暑いんでしょ?もう少しここに居た方が賢明なことはわかっています。ふと変な気を起こさないように気をつけようっと。


戻る